金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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映画:『メメント』

2011-09-23 08:40:27 | 映画の感想
映画『メメント』(クリストファー・ノーラン監督)
★★★★☆

10分間しか自分の記憶を保てなくなったレナードは、
自分や周囲の人間、事件にまつわるデータを忘れないため、
ポラロイド写真とメモをとりながら、
大事なことは自分の身体にタトゥーとして書き記し、
妻を強姦し殺害した犯人を捜し出そうとする。
頼りになるのは自分の残した写真とメモだけという状況の中、
「こいつの嘘を信じるな」と自分の字でメモが書かれた
写真の男とともに、ある廃屋へ向かうが……

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確か、「記憶」にまつわる本で紹介されていたもの。
まったく存在を知らなかったのだけど、
話題になっていた作品みたい。

たとえば時間が
ABCDEFGHIJK……
という順序で流れているとすると、「JK」の場面から始まり、
「IJ」→「HI」→「GH」→「FG」……という形で
少しずつ時間を巻き戻しながら
「直前に何が起こっていたのか」を明らかにしていく構成になっている。
場面の重複がいくつもあるため、時系列が混乱しそうになるのだけど、
徐々に全容が見てくるのがおもしろい。
この見せ方だけでも結構楽しめるのだけど、
後半は「おや?」と思う場面が増えて、終盤ではまさかの展開。
もう一度見て全体像を確かめたい!と思う作品。

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