金木犀、薔薇、白木蓮

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映画:『サイダーハウス・ルール』

2011-09-24 12:31:10 | 映画の感想
映画『サイダーハウス・ルール [DVD]』(ラッセ・ハルストレム監督)
★★★★☆

セント・クラウズの孤児院で子供たちの世話をしながら、
望まない妊娠をした少女たちのために
当時違法だった堕胎手術を行っている医師・ラーチ。
孤児院に生まれ育ったホーマーは、
「人の役に立て」とラーチに言い聞かされ、
彼の手伝いをしながら成長する。
ある日、堕胎のために孤児院を訪れたカップル・
ウィリーとキャンディに引き付けられたホーマーは
孤児院の面々に別れを告げ、彼らとともに孤児院を出て
外の世界を初めて知る。
ウィリーの両親が経営するリンゴ農園の手伝いをしながら、
ホーマーは労働者たちの暮らすサイダーハウスでの
新しい生活を楽しみ、
彼を自分の後継者に据えようというラーチの働きかけも
断るが……

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確か、『日々ごはん』で紹介されていた映画。
話の展開は割と淡々としていて派手ではないのだけど、
最後まで引き付ける。
号泣するような種類の話ではなくて、見終わった後に
感動がじわじわ胸の内に広がっていくような。
ラーチ先生の愛に胸を打たれる

2時間に収めるためにかなりの部分をカットしたせいか、
タイトルの「サイダーハウス・ルール」の印象は薄く、
他人であるところのラーチ先生とホーマーの父子関係のほうが
印象に残った。
原作も読んでみたい。

【以下、ネタバレ含む】

しかし、父親が娘を妊娠させるとか……
本当に勘弁してほしい。
父親が娘を何十年間も監禁して子供を産ませていたという
海外のニュースを今年いくつか目にしたような気がするんだけど、
近親相姦のタブーは人間社会が作ったもので
本能的なものではないので、
理性のブレーキがかからないとそうなっちゃうものなんだろうか。
かろうじて理性で抑制されているだけなんだろうか。
映画中でも罪として描かれているし、映画には何の非もないのだけど、
この要素に対してとにかく拒否反応を起こしてしまうので★4つ。
これがなければ★5つだった。
だって、これがあるばかりに二回目は見たくない

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