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★★★☆☆
ポーランド移民で貧しくおとなしいワンダ。
毎日同じ色あせた青いワンピースを着ているのに
「ドレスを百まい持ってる」と言い張るワンダを、
クラスの人気者であるペギーはいつもからかっている。
ペギーの親友マデランは、自分も裕福でない家庭に育っていること、
いつワンダの立場に自分がなりかわるかわからないことから、
そのワンダをからかう遊びにひそかに心を痛めていた。
学校に来なくなったワンダの作品が、
校内のデザインコンクールで優勝する。
彼女の才能に驚かされるクラスメイトたち。
その日先生がワンダの転校を告げ、ワンダの父親の手紙を読み上げる。
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訳は石井桃子。
差別やいじめの問題、加害者と被害者・傍観者の描いた児童書。
感受性というものが死滅してしまったのか?
それとも並行して『非社会性の心理学』を読んでいたせいか?
ワンダの父親の手紙のくだりで、
「こういう書き方しかできないから排斥されるんだよ……」
と思ってしまった。
ワンダにも子どもながらにそれ相応のプライドや見栄があるのは
わかるけど、「100まいのドレス」についてはちゃんと説明しなきゃ
うそつき呼ばわりされるのは当然だろう……と
ちーっとも感情移入できないまま読み終わってしまった。
素直に共感できない自分が悲しい
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