金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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60:山本容子 『青春の玉手箱』

2012-06-16 08:39:51 | 12 本の感想
山本容子『青春の玉手箱』(講談社)
★★★☆☆

銅版画家・山本容子さんのエッセイ。
ネスカフェのCMと、よしもとばなな「TUGUMI」の装画、
「美人だなあ~」という印象しかなかったのだけど、
エッセイは以前にも何冊か読んだことがあったはず
(タイトル不明)。
美術大学の雰囲気や、当時の風俗について書かれた部分が興味深い。
大学時代、講義の中で年配の先生が「アンノン雑誌」について
語るのを聞いて、本屋で売ってる実際の雑誌とのあまりのギャップに
「この人、実際読んだことないのにしゃべってるな」
と思ってたんだけど、昔の「an・an」「non・no」は
いまとずいぶん違ったのね……。
そして、同じ分野で仕事をしている男女は、
どちらかが成功するとやっぱりダメなのだなあ。
これは男女に限らず、友人同士でもそうだと思うけど。

芸術家はきちんと話ができ、文章も書けなくてはいけない、
という先生の教えが印象的。

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