あの社会人時代の頃、
そう、映像の制作会社にいた頃、
もう、あのトモちゃんは、いない。
当時のトモちゃんを、オレは、笑えない。
社内の宴会のあと、
先に戻って眠っていた会社のアルバイトの後輩に、
酔っ払ったオレは、彼に、頭から、ションベンをかけた。
シャレがキツかった。
次の日から、彼は、出勤もしなくなり、連絡も取れなくなった。
さんざん、つながらない留守電に、謝罪を入れたが、返信は、なかった。
2週間程、経ってからか、
彼は、社長と話をして、会社を正式に辞めた、と聞いた。
オレに、怒りとか、軽蔑とか、なにも、直接、ぶつけることなく、
彼は、去って行った。
相当に、怒っているんだと、思った。
相当に、傷ついているんだと、思った。
相当に、軽蔑をしているんだと、思った。
彼の行為は、
常軌を逸した、理性を欠いた、動物がいる、野生のような場所では、
とてもじゃないが、共棲は出来ないという宣言、と、オレは受け取った。
兎にも角にも、オレを、強く、拒絶するという、
常識人からのメッセージだとも思った。
オレの行為で、会社を辞めさせてしまったのか。
阿呆な、身勝手な、我慢の限界を超えた、オレのションベンに、
シャレなんて、常識人の相手に、通用する訳がないッて。
そもそも、シャレにも、なってないって。
誰も、笑わない、
オレのブログと、おなじだよ。
罪悪感を感じた。
ひとりの青年を駄目にしてしまった。
自業自得だ、地獄へ堕ちろ、オレ。
それから、2年も経った頃か、
日々に、忙殺され、という、自分に都合の良い、隠れ蓑で、
彼のことは、もう、すっかり、忘れていた。
ある日、
交差点で、撮影をしていたら、
信号が、青に変わるやいなや、交差点の向こうから、
オレを目指して、まっしぐらに突進してくる奴がいる。
尋常じゃない、ヤバイッ、
刺される ?、殴られる ?、まっしぐらの危険を、感じた。
奴は、オレの名前を叫び、
オレに抱きついた。
ションベンの彼だ ‼︎
会社を去る時、
挨拶が、できなくて申し訳ないと、彼はいう。
イヤイヤ、
刺されるかと、驚いたけど、
謝らなければいけないのは、こちらの方だよ、と。
そして、なぜか、
握手をして、別れた。
撮影中だったんで、
詳しくは、話せなかったけど、
ションベンの力って、どんな力があったんだろう、か?
アノ交差点の出来事は、なんだったんだろう、か ⁉︎。
あれからは、
ヒトには、ションベンを、かけてはいない。
「小便無用」の札を、アタマな中に、貼り付けた。
なにかの拍子で、はがれなければ、いいんだが。
ホントは、
オレって柄じゃないんだけどね。
今回に限っては、オレとも、云えず、
猿公(えてこう)といっても、
猿にも、失礼な、オレだ。
そう、映像の制作会社にいた頃、
もう、あのトモちゃんは、いない。
当時のトモちゃんを、オレは、笑えない。
社内の宴会のあと、
先に戻って眠っていた会社のアルバイトの後輩に、
酔っ払ったオレは、彼に、頭から、ションベンをかけた。
シャレがキツかった。
次の日から、彼は、出勤もしなくなり、連絡も取れなくなった。
さんざん、つながらない留守電に、謝罪を入れたが、返信は、なかった。
2週間程、経ってからか、
彼は、社長と話をして、会社を正式に辞めた、と聞いた。
オレに、怒りとか、軽蔑とか、なにも、直接、ぶつけることなく、
彼は、去って行った。
相当に、怒っているんだと、思った。
相当に、傷ついているんだと、思った。
相当に、軽蔑をしているんだと、思った。
彼の行為は、
常軌を逸した、理性を欠いた、動物がいる、野生のような場所では、
とてもじゃないが、共棲は出来ないという宣言、と、オレは受け取った。
兎にも角にも、オレを、強く、拒絶するという、
常識人からのメッセージだとも思った。
オレの行為で、会社を辞めさせてしまったのか。
阿呆な、身勝手な、我慢の限界を超えた、オレのションベンに、
シャレなんて、常識人の相手に、通用する訳がないッて。
そもそも、シャレにも、なってないって。
誰も、笑わない、
オレのブログと、おなじだよ。
罪悪感を感じた。
ひとりの青年を駄目にしてしまった。
自業自得だ、地獄へ堕ちろ、オレ。
それから、2年も経った頃か、
日々に、忙殺され、という、自分に都合の良い、隠れ蓑で、
彼のことは、もう、すっかり、忘れていた。
ある日、
交差点で、撮影をしていたら、
信号が、青に変わるやいなや、交差点の向こうから、
オレを目指して、まっしぐらに突進してくる奴がいる。
尋常じゃない、ヤバイッ、
刺される ?、殴られる ?、まっしぐらの危険を、感じた。
奴は、オレの名前を叫び、
オレに抱きついた。
ションベンの彼だ ‼︎
会社を去る時、
挨拶が、できなくて申し訳ないと、彼はいう。
イヤイヤ、
刺されるかと、驚いたけど、
謝らなければいけないのは、こちらの方だよ、と。
そして、なぜか、
握手をして、別れた。
撮影中だったんで、
詳しくは、話せなかったけど、
ションベンの力って、どんな力があったんだろう、か?
アノ交差点の出来事は、なんだったんだろう、か ⁉︎。
あれからは、
ヒトには、ションベンを、かけてはいない。
「小便無用」の札を、アタマな中に、貼り付けた。
なにかの拍子で、はがれなければ、いいんだが。
ホントは、
オレって柄じゃないんだけどね。
今回に限っては、オレとも、云えず、
猿公(えてこう)といっても、
猿にも、失礼な、オレだ。