あの社会人時代の、馬鹿なオレ。もうひとつのクリエイティブのほう、の。(そのもうひとつの6)

2017-09-19 05:25:57 | 馬鹿なオレ、
必要悪を、受け入れる事が、
どうも、最期まで、腑に落ちないオレを、
おこちゃまで、ひとり、いい子に、なろうとしている、
ギゼンシャ、と思われても、仕方がない。

経理にも、
このネズミの所業に、オレは、ウンザリしている、事実を伝えて、
この所業が、経理的に、会社的に、大丈夫なのかを、問うた。

そして、
経理的な判断を仰いでみたが、
ネズミ組の経理からの、答えは、

眼を閉じた、耳も閉じた、口も閉じた、無言の返答だった。

見猿、聞か猿、言わ猿、左甚五郎な訳ね。

これじゃァ、落語 『ねずみ』で、
このネズミの経理は、甚五郎 作だったのか ?
はなしが、上手すぎるよ。


それでも、
部下には、所業を指示をし、ヤラセテイル現状の矛盾から、
オレは、ネズミ組から、落語に逃げ込んだ。

馬鹿なりのオレの、馬鹿な「逃散(ちょうさん)」だったんだろうか。

深く、遠く、逃げ込み過ぎて、
とうとう、落語 取りが、らくごしゃ に、なっちまった。


※【逃散】ちょうさん
中世・近世、農民が耕作を放棄して他領へ移ること。
多く領主に対する示威的な闘争手段として行われた。
とうさん。じょうさん。 〔「ちょう」は「逃」の呉音から〕

『大辞林 第三版の解説から』


コストカッターと闘っていたオレは、
闘う戦力には、もう、看做(みな)されなくなり、
単なるコストとして、カット、された。

社内にも、コストカッターが、いたんだ。
頭の白いネズミのボス、社長だ。

その社長からは、「事情が変わった、お前の居場所はない」と、だけ。
20年の労(ねぎら)いは、なにも、なかった。

経営者って奴は、冷徹でなければ、演っていけないものなのかねぇ。
演技なら、まだ、ジェリーの方が、
知恵とユーモア、可愛げがある分、役者としては、一枚上手だ。

頭は白くても、腹が黒くて、
悪知恵っていうのは、底が浅いと、見透かされちまうだよね。


会社と社員の「Win、Win」では、もう、なくなって、
会社自身の「Win × Win」で、
「Win」の二乗に、事情を変えたんだ。

代理店の構造を、
プロダクション内部に、ネズミのボスは、持ち込んだだけだ。

日本の得意なお家芸、
他人(ヒト)がつくったシステムを、
まんま、真似して、取り込んでしまう。

ここでも、それを、見る事ができる。
こういう芸当は、ホント、この国は、上手い。


ホンの、微々たる退職金を、
実は、甚五郎 贋作、ネズミ組の経理からは、
社長の計らいで、随分に、上乗せしてます、と、
糞にもならない、労(ねぎら)いの恩を着せられた。

随分って、経理さんよ、汚れた悪事の手当てにも、なってねぇよ。
ネズミのボスからの、ホンの雀の涙だった。

その雀も、よく見ると、

色白で肥えているが、
風体はというと、黒羽二重は陽に焼けて赤羽二重。
紋付も紋の白いところが真っ黒な、絵師が、

絵に描いた「 雀 」の、涙だ。

落語『抜け雀』では、「 雀 」が、一羽、一両だったが、
涙じゃ、残念ながら、価値が、ねぇんだよ、
ネズミのボスさん、よぉ。


※「黒羽二重」黒色の、上質の絹糸で織った絹織物。
つやがあり、肌ざわりがいい。紋付などの礼装用和服地。

※「赤羽二重」黒色が、陽に焼けて、赤くなった様。



To be continued



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