2010年3月27日(土)18時30分 ¥5,500
立川談春 25周年スペシャル独演会ーTHE FINAL-「たちきり」
東京厚生年金会館
立川談春 「粗忽の使者」
立川談春 「愛宕山」
~仲入り~
立川談春 「たちきり」
でっかい会場、高座が小さく見えます。
高座の背景に大きな白いスクリーン。
なんと!、スクリーンに高座の演者を映すという、趣向。
高座か、スクリーンか、どちらに集中するのか、
で表情がよく見えるが、
良いような、悪いような。
久しぶりの「粗忽の使者」、地部田殿、大いに笑う、滑稽な噺です。
厚生年金会館の思い出を、楽屋から話す談春さんのVTR。
そして、師匠、談志の厚生年金会館での過去の実演映像がながれる、
このときも、スクリーンを背負っての高座。
このスクリーンを背負った高座の状況を確認するために、
家元が観客席に行き、私服姿の談春さんが、高座に呼ばれ座って、落語のさわりを。
この環境を、状況を「満更悪くないと」、家元は言った。
そして、志ん朝さんとの思い出話。
志ん朝さんに憧れていた少年談春。
落語の90%は志ん朝さんで覚えていたと。
厚生年金会館で、志ん朝、小三治二人会で前座を務めた談春さん。
この二つの思い出が、厚生年金会館にあるんだと。
そして、「愛宕山」、
京都の愛宕山から、かわらけ投げを談春さん自ら実演した映像も見せ、噺に入る。
実際は、かわらけの端を欠きません。
とてもイメージしやすい趣向です。
仲入り後、
「たちきり」
この噺、以前聴いたときより、
番頭さんの行動の動機が非常に分かりやすく、
噺を刈り込んで、継ぎ足していた。
なるほど、公演タイトルに「たちきり」とつけた意味は、
こういうところにあり、自信があったんですね。