一枚、足らない。

2007-07-29 11:59:17 | 喬太郎
落語好きが、落語家になって仕事にしてしまう不幸。

先日の池袋演芸場の高座で、喬太郎師匠が、客席側にまわりたいとさびしげに。
大銀座落語祭でも、「四天王一番弟子の会」を、客席で観たい豪華なプログラムだと。
プロになる前、アマチュアで山下公園に段ボール、座布団をひいて落語を18席も演ったりして、
落語家になるのを躊躇して、時間をかけて、さん喬師匠に入門した様子です。

こちらは、
落語を中心に、楽しく過ごす日々。
自分の将来を脅かすくらい刹那に邁進しております。
人間は愚行が許された生き物、このことばにもたれ過ごす今日この頃。
「わかっちゃいるけど、やめられない。」
本日は、八王子まで、足を運びます。
八王子、近いと思っていましたが、遅刻の上、花火大会と重なって、
着慣れない崩れかかった浴衣姿の未だ残るガングロに囲まれ、イライラ状態。
「ちょーうざい」

第2回 八王子寄席
八王子学園都市センター(イベントホール)
2007年7月28日(土)18時30分~

開口一番 柳家小きち  「松竹梅」
落  語 古今亭菊之丞 「片棒」
落  語 柳家喬太郎  「お菊の皿」
~仲入り~
落  語 古今亭菊之丞 「棒鱈」
落  語 柳家喬太郎  「華やかな憂鬱」

お菊さんのまくらに間に合った。

笑いを浴びることが、
次への高座ヘのチカラ、といわんばかりに、会場を笑わせる。
「お菊の皿」、怪談噺が、
SMショーから、スケールの大きなイベントショーへと飛躍、展開していきます。

この噺、いまの子ども達は、どこで出会って記憶するんでしょう。
もちろん、喬太郎版・お菊の皿でなくて、「番町皿屋敷」のことです。
ぼくはイイノホールで円生師匠が演じたのをNHKの落語番組で観た記憶があります。
喬太郎版を聴くとオリジナルがどんな噺だったか危うくなりましたね。
ところで、
番町皿屋敷の舞台となった青山鉄山のお屋敷は、
麹町の旧・日本テレビのあった場所だそうです。

菊之丞さんの「棒鱈」お侍のご出身、御国はどちらなんでしょうか?
てんてこてん。

SWAで、根多下ろした「華やかなる憂鬱」
母島の淡路恵子の店で、くさやと、イモの煮物で、焼酎を一杯やりたいですね。
魅力的なキャラクターです。
噺は、進化というか、生きもの、生(なま)なんですね。

ところで、
喬太郎師匠は、三枚目ですか、
それとも、
一枚足らない、二枚目ですか。