湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆オネゲル:オラトリオ「ダビデ王」(1921-24)

2016年10月28日 | Weblog
◎作曲家指揮ORTFほか、ミショー、デュフレーヌetc.(DEUCRETE THOMSON/PATHE他)CD

オネゲルもミヨーもオーリックもプーランクもプレーヤーとして多数の録音を残しています。ミヨーは指揮もピアノも素晴らしく他のメンツとは一線を画しています。プーランクはヴィニェス門下としてメイエルらと席を共にしたピアニストでしたが、残された音を聞く限り晩年かなり衰えてしまったようです。ショスタコーヴィチ同様テンポが後ろ向きで微妙にずれてしまう。さて棒についてはオネゲルがいます。ニガモンの抜粋や一連の交響的運動の古い録音を聞く限り、オケや録音自体の薄さが棒の弱さに聞えてしまいいただけません。だが、この最晩年の録音だけは別格。ゴージャス、ゴージャス。とても田舎芝居には聞えない。全ての音に透明感があり美しい。ダビデの死におけるアレルヤ合唱は涙なしには聞けません。その涙も地に落ちるような悲しみではなく、崇高な光を伴い天に昇るような感動です。最近中古LPがよく出ているので手にいれてみるのもいいでしょう。古典的名盤です。(2003記)*CD化した模様(2004/5),
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