湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆ラヴェル:クープランの墓

2017年12月14日 | ラヴェル
◎ルフェビュール(P)(coupd'archet、DRS2)1955/1/8・CD

デッドな響きの中、物凄い勢いで指が回り凄まじくリズミカルに演奏が繰り出されていく。付点音符付フレーズの舞踏的な表現が特に素晴らしく、ヴィニェスもかくやと思わせる熱気とテクニックだ。歌いながら力みながら鍵盤をかなでていくルフューブルの表現はただメイエルのように押せ押せでいくのではなく、緩徐主題では自然に、しかし明確に表現を変え、ほのかな情感を漂わせ気品が放たれる。異様な迫力であり、この曲にそれがあっているのかどうかわからないが、純粋に音の律動として魅力的であり、なおかつそこにはぬくもりもある。◎。

※2008-02-18 19:05:09の記事です

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3 Comments

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Unknown (けん)
2008-02-19 06:55:33
これ弾いた事あるなぁ。
こう言うのは理解しようと思ってはいけないのだな。
こう言うもんだって思わないと。
なんで?って思ってしまうともう弾けなくなる。
ルフェーヴュル (田豊)
2008-02-19 10:39:44
日ごろは度の強そうなメガネかけていて、インタヴュー番組等入ったビデオみたけどテレビ〈カラー〉では結構派手というか原色系なのね〈最近のうつみみどりみたい〉

コルトーの女性的というかむにゃむにゃ(「夢見るように、曲に浸って」とか)した指導ぶりに対し、てきぱき「ただ弾くのじゃだめ」とか言っちゃうのが面白い。

いや、この演奏も好きですよ。
管弦楽版 (管理人)
2008-02-19 10:54:33
ピアノだとむしろわかりやすくなる曲と思います、ラヴェルの管弦楽曲は楽器をパズルのパーツとしてしか考えてないですからね(;-_-+ルフューブルはロシア人みたいな豪胆なタッチが人となりを象徴しているようで。

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