湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ラヴェル:ソナチネ(冒頭欠落)

2019年04月13日 | ラヴェル
ペルルミュテール(P)(SLS)1958/5/22live

親しみやすい曲集でラヴェルでは一般的によく知られた三曲になる。だからまったく何の注記もなく冒頭が欠落しているのは音盤としていただけない。ペルルミュテール壮年の演奏で同時期のスタジオ録音もあるが、音はまあまあよく、この人特有の夢幻的なラヴェルを楽しめる。まずテクニックに不足はなく、他のラヴェル直伝や認定ピアニストと違うのは丸みを帯びた繊細な音で、録音上多少リアルにピアノに接近した音が入っているので力強く入ってはいるが、基本引きの芸風に自然にテクニックをあわせていく。高音の丸みを帯びた響きはなかなかに美しい。過度な感情もなく、しかしとても自然な曲の流れを聞かせてくるので、この曲はとくにおすすめではある。
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