化学物質過敏症

2018-11-21 16:02:15 | 日記
 中毒またはアレルギー(免疫毒性)といった従来の毒性学では説明不可能な、微量な特定の化学物質に対して反応する、化学物質に過敏状態の患者の存在が確認され、こうした病態を国際的には多種化学物質過敏状態(MCS:Multiple Chemical Sensitivity)、日本では化学物質過敏症と一般的に呼んでいる。その症状は、粘膜刺激症状、皮膚炎、気管支炎、喘息、循環器症状、消化器症状、自律神経障害、神経症状など多くの器官・臓器にわたる。こうした病態の存在を巡っては国際的にも否定的見解と肯定的見解があって、決定的な病態解明には至っていない。

シェールガス

2018-11-21 16:00:14 | 日記
 従来、あまり利用されてこなかった油頁岩(ゆけつがん)から取り出されるガス。非在来型石油資源と位置づけられ、近年の技術開発と在来型の石油資源価格の高騰により、その利用が始まっており、新たなエネルギー資源として注目されている。このガスについては、埋蔵量も多いと推定されており、上昇基調にある天然ガス価格を抑制するものとなるのではないかと言われているが、今後どの程度商業ベースで利用可能かは必ずしも明らかではない。環境面からは、本ガスも化石燃料のひとつであり、大量に利用されると大気汚染や温室効果ガスが増加する可能性がある。また採掘に際して、地下水汚染や地震の誘発を懸念する声もあり、その大量利用については慎重な対応が求められる。

キラー海藻

2018-11-21 15:58:05 | 日記

海藻(緑藻)の仲間。イワヅタ類の一種であるイチイヅタの変異型。どんな基質にも生育でき、繁殖力が強く、また、毒性を持つのでこの海藻を食べる動物がいないため、他の海藻を駆逐しつつ急速に生育地を広げる。このため、海産生物の産卵・保育・生息の場である海藻を駆逐し、本来の海域生態系を破壊するので、「キラー海藻」とよばれている。
変異していない本来のイチイヅタは、沖縄以南から太平洋、カリブ海の熱帯・亜熱帯海域のサンゴ礁などに生育する海藻であったが、ヨーロッパの水族館などで飼育されている間に、低水温に耐性を持つとともに強力な繁殖力を持つ株(変異型)になって、水族館や熱帯魚販売店などを通じて広がり、やがて自然界に流失したものと考えられている。
地中海では1984年にわずか1平方mの変異型イチイヅタ群落が発見されたが、船の錨や漁船の網などに付着し分布を拡大したこともあって、2003年には13,000ha以上の分布域となったことが報告されており、北米、豪州でもその分布が確認されている。
日本においては、1992?93年に能登半島沿岸で一時的な繁茂が確認されたが、現在のところ、キラー海藻が定着しているとの報告はない。