トリクロロエチレン

2014-06-29 09:37:18 | 日記
有機塩素系溶剤の一種。俗称としてトリクレンと呼ばれることもある。無色透明の液体でクロロホルムに似た臭いを有し、揮発性、不燃性、水に難溶。化学式はC2HCl3、分子量は131.40融点は-86.4℃、沸点は86.7℃。
ドライクリーニングのシミ抜き、金属・機械等の脱脂洗浄剤等に使われるなど洗浄剤・溶剤として優れている反面、環境中に排出されても安定で、テトラクロロエチレンなどとともに地下水汚染の原因物質となっている。
急性毒性は皮膚・粘膜に対する刺激作用で、目の刺激、眠気、頭痛、倦怠感とともに、認知能力、行動能力の低下など。日本でも高濃度暴露による死亡事例が労働災害として報告されている。
慢性毒性は、高濃度において肝・腎障害が認められることがある。発がん性については単に量的なものではなく質的な種差(マウスとラット)があることが証明されているため、人における発がんリスクを評価することは困難であるが、今後とも疫学研究に注目する必要があるとされている。遺伝子障害性が無いとされているため、発がん性には閾値があるとして取り扱うことが妥当と考えられている。
化学物質審査規制法(1973)では1989年に第二種特定化学物質に指定され、その製造・輸入に際して予定数量を国に届け出ることが必要となり、また取扱に際して国が示した環境保全の指針などを遵守することが義務づけられた。また、大気・水・土壌について環境基準が設定され、水質汚濁防止法(1970)、大気汚染防止法(1968)で排出が規制されている。大気汚染に係る環境基準は1年平均値が0.2mg/m3以下で、水質汚濁及び土壌汚染に係る環境基準は0

レアメタル

2014-06-29 09:35:32 | 日記
資源としては存在量が少ない、もしくは存在量が多くても採掘が難しいため産出量が少ない希少金属の総称。
 レアメタルには、プラチナ・モリブデン・コバルト・ニッケルなど、31種類がある。身近な機器の中に使用されており、携帯電話のバイブレーション用モーターや、デジタルカメラの手振れ補正機能、液晶パネルなどに使用されている。
 レアメタルが希少な理由としては、資源として存在量が少ない、レアメタル単体を取り出すことが困難、精錬のコストが高い、などが挙げられる。日本では、経済安全保障の理由から供給停止等の障害に備えて、ニッケル、クロム、タングステン、モリブデン、コバルト、マンガン、バナジウムの7種類のレアメタルについて、国内消費量の約35日分を官民で備蓄している。
 近年レアメタルの枯渇や価格高騰が危惧されており、電子機器内のレアメタルの活用に大きな注目が集まってきている。使用済みとなったハイテク機器を回収し、機器に使われているレアメタルを回収・リサイクルして再使用する取り組みである。こうした電子機器に埋蔵されるレアメタル資源を称して、「都市鉱山」と呼ばれる。

レアアース

2014-06-29 09:31:40 | 日記
レアアース」とは、「希土類元素」の酸化物や塩化物のことで、元素の周期律表の第III族に属し、原子番号『21』のスカンジウム、『39』のイットリウム及び『57』ランタンから『71』ルテチウムまでのランタノイド15種を含む17種類の元素の総称である。発見当初(18世紀末)それまでの土類・鉱石に比べ希少であったので「希土類」と名づけられたといわれている。これらの元素は単体として分離することが難しく、混合物(ミッシュメタル)として利用されることが多く、全体を「レアメタル」の1種として分類している。
 世界全体での埋蔵は、中国やアメリカ、オーストラリア、ブラジル、インドなどに偏在しており、いわゆる貴金属ほど希少ではないが、採掘や精錬に伴なう放射性物質(トリウム)の扱いなど環境対策が重要であり、生産がコスト高になることから、中国の寡占化が進んだとされている。
 2010年9月、中国(埋蔵量は世界の約30%、生産量は90%超)が、輸出停止するという事態を受けて世界的に関心を呼んだ用語である。
 「レアアース」は、ネオジム磁石のような超強力磁性体がハイブリッドや電気自動車のモーターに使用され、セリウムやサマリウムのように自動車の排出ガス浄化用触媒として使用されるなどハイテク製品に欠かせな