太陽光サーチャージ

2015-05-24 10:02:43 | 日記
太陽光発電の余剰電力買取のため全電気利用者(国民全体)が負担することになった割増料金(サーチャージ)のこと。正式には、「太陽光発電促進付加金」と呼ばれる。
 平成21年11月から開始した太陽光発電の買取に関する新制度への移行により、余剰電力の買取額が従来の24円/kWhから48円/kWhへと引き上げられた。国民全体から薄く広く負担金を徴収することで、倍増した買取金額をまかなうために導入されたもの。太陽光発電システムの設置者が売電による収入を設置コストの回収に充てることで、導入の促進につなげるのがねらい。買取額は設置月から10年間は同額のまま維持されるが、買取価格自体は太陽光発電システムの導入価格の動向などにより毎年見直される。
 太陽光サーチャージの負担額は、年度ごと・電力会社ごとに異なるとともに電気の使用量に応じて変動する。資源エネルギー庁の試算では、東京電力管内で1ヶ月300kWhの世帯の2014年度の月々の負担額は、15円になる。

メラミン

2015-05-24 10:01:54 | 日記
メラミンは樹脂の材料で食器製造などの原料として使われる。2008年、中国において粉ミルクに混ぜられたものを摂取した幼児が腎臓結石を起こし、死者が出る事態になった。メラミン(C3H6N6)は窒素含量が多く、粉ミルクのタンパク質を多く見せかけるために混入されたもの。日本でも輸入乳製品や菓子類などに混入されていることがわかり、回収騒ぎとなった。なお、これらの事件の前年3月には、北米でペットフードの中国製小麦グルテンに混入されたメラミンがペットの腎障害が発生していた。
 メラミンの急性毒性はラットでLD50;3161mg/kg(経口)とそれほど強くはなく、メラミン樹脂製食器などからの暴露もわずかなものと考えられていた。近年、メラニンにシアヌル酸が混合するとトリアジン化合物を作り、この結晶が腎尿細管内にできることが明らかになってきた。FDA(米国食品医薬品局)やWHOでは毒性の再評価が行われている。

水銀電池

2015-05-24 10:00:31 | 日記
陽極に酸化水銀、負極に亜鉛、電解液に水酸化カリウム溶液を用いたボタン型の乾電池。小型で放電圧が長時間一定しており、寿命も長いという特徴を有した。
マンガン電池とアルカリ電池は、国内流通の8割を占めるもっとも一般的な乾電池で、以前は水銀を含んでいたが、マンガン電池は1991年に、またアルカリ電池は1992年から無水銀化を達成したため、その後、国内で生産される乾電池の中では、「水銀電池」が唯一水銀を含むものとなった。
メーカーは、水銀電池をはじめとする全てのボタン型乾電池を小売店から回収してリサイクルすることとした。
また水銀電池の約80%は補聴器用で、医療機器、測定機、カメラ、電卓、ゲーム機などにも使われていたため、国内各社は、まず補聴器用水銀電池を空気ボタン電池に切り換えるよう奨励し、1995年頃を最後に製造を中止した。