廃プラスチックガス化リサイクル

2018-12-24 10:21:19 | 日記
廃プラスチックなどの有機廃棄物を破砕・固形化し、低温(600?800℃)と高温(1,300?1,500℃)2つの加圧ガス化炉を経過させて、酸素とスチームにより熱分解・部分酸化し、水素、一酸化炭素などの合成ガスを生成させる技術。加圧2段ガス化、または合成化学原料化などという場合もある。
発生ガスをアルカリ水溶液で洗浄して、化学原料として使用可能なレベルにまで精製する。
ポリ塩化ビニルを含む場合であっても生成ガスをアルカリ洗浄するので、塩化水素などの塩素分が除去され、炉内または合成ガスの冷却時にダイオキシンが合成されることはない。
なお、有機廃棄物中に混入している金属やガラス類は再利用可能な形状で抜き出され、灰分は溶融スラグ化し水砕スラグとして排出される。
合成ガスから得られるメタノールは合成化学原料または燃料に、アンモニアは薬品等の材料に、水素は燃料電池等に利用される。このガス化システムは、都市部における廃プラスチック処理技術として期待され、化石燃料を節約し炭酸ガスを削減する効果がある。ガス化を行う施設の技術上の基準が廃棄物処理法(1970)に基づき定められている。

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