慢性閉塞性肺疾患

2016-02-28 09:40:32 | 日記
引き起こす病気の総称。慢性気管支炎、慢性肺気腫、気管支ぜんそくなどがこれにあたる。
 原因の8~9割を喫煙が占めるため、別名「タバコ病」とも呼ばれるが、受動喫煙、環境汚染、職業上の環境の塵埃(建築現場、鉱山、化学工場など)が原因の場合もある。
 『気管支炎』や『肺気腫』のうち、「一秒率」70%以下で、数カ月以上にわたって可逆性に乏しい気道閉塞が認められる状態をCOPDとしている。
 初期症状として咳や痰が出るため風邪や喘息と間違われることが多く、遅れて息切れなどの症状が出るが、ゆっくりと慢性的に進行するため重度の呼吸困難に陥るまで気づかないことがある。
 なお「一秒率」は肺活量の測定器で測定しながら呼出し、全肺活量に対して始めの1秒間に呼出される割合のことで、肺機能の重要な指標のひとつ。

オイルパーム

2016-02-28 09:39:36 | 日記
植物性油脂の原料となるヤシの一種、アブラヤシ(油椰子)のこと。西アフリカ原産で、19世紀後半から東南アジアのプランテーションで栽培されるようになった。
アブラヤシからとれる植物性油脂のヤシ油(palm oil)は、大豆や菜種など他の植物性油脂よりも生産性が高く、安価であるため、マーガリンや揚げ物用の油など食用にされるほか、石鹸や化粧品など工業用にも多用されている。近年の日本での健康ブームにより、マレーシアやインドネシアなど東南アジアから日本への輸出量も増大している。これに伴うプランテーションの拡大により、熱帯林の伐採や伐採跡地の火入れによる森林火災、煙害などの問題も起きている。

中皮腫

2016-02-28 09:36:12 | 日記
肺、胃腸・肝臓などの腹部臓器や心臓は、それぞれ胸膜、腹膜、心膜に包まれており、この膜の表面を覆っている中皮から発生した腫瘍(体細胞が過剰に増殖する病変のこと、癌(がん)もその一つ)を中皮腫と呼ぶ。
中皮腫には良性のものと悪性のものがあるが、悪性中皮腫はかなり希な疾病であり、その発症にはアスベスト(石綿)が関与していることが多いといわれる。職業上の暴露事例では、暴露されてから中皮腫が発症するまでの潜伏期間は最短でも11年であり、平均では35~40年と極めて長いという特徴がある。中皮腫の発生部位としては、胸膜が圧倒的に多く、次いで腹膜で、心膜と精巣鞘膜にも僅かながら発生の報告がみられる。
厚生労働省労働基準局長通達(平成15年9月19日付け基発第0919001号)は、石綿との関連が明らかな疾病として石綿肺、肺がん、中皮腫などを挙げ、その認定基準を示している。