製剤

2018-11-10 09:38:53 | 日記

狭義での農薬のこと。
市販されている農薬は、使用者が取り扱いやすいように原体成分と補助成分を混ぜ合わせて、様々な剤型(粉・粒・油・液状など)に加工された製品(製剤)となっている。農薬製剤には農薬の有効成分と補助成分の他にも、原体そのものに含有される不純物や、製造工程で出来る分解物、製剤保存中にできる代謝物などが含まれている。また、剤形や含有量が異なれば違った農薬になり、さらに、同じ製剤でも販売会社により異なる農薬となる場合もある。

ロードキル

2018-11-10 09:36:57 | 日記

動物(昆虫までも含める場合もある)が道路上で車に轢かれる現象。
より広義には、車に轢かれたものだけではなく、側溝などの道路構造物に落ちた場合や道路照明塔に衝突した場合など、道路に起因する野生動物の死傷を全て含めて言う場合もある。
ツシマヤマネコやイリオモテヤマネコなど貴重な動物を減少させる原因のひとつになっているばかりでなく、多くの動物が犠牲になっているため自然生態系の保全の観点から問題視されている。また、自動車走行の安全上の問題ともなっている。
道路が動物の生息域を分断して造られた場合などに多く発生するため、このような箇所には進入防止柵、動物用トンネル、エコブリッジなどを設置するなどの対策が採られている。

擬態

2018-11-10 09:30:32 | 日記

生物が他の動植物や周囲の生物以外のものに似た色彩、形、姿勢をもつこと。目立たなくなる「隠蔽(いんぺい)的擬態」と、目立つための「標識的擬態」の2種類がある。
隠蔽的擬態は、生物が捕食者・被食者が関心を持たないものに似る現象。アリの巣に寄生したり、アリを捕食する昆虫がアリに似る「隠蔽的動物擬態」、シャクトリムシが小枝に似る「隠蔽的植物擬態」、ガの一種が鳥の糞に似る「隠蔽的異物擬態」などがある。
標識的擬態は、捕食の対象にされやすい生物が、毒や不快な味とそれを知らせる警戒色をもつ生物に似る現象。例えば、捕食されやすいアブが毒を持つハチに似るような場合で、前者を擬態者、後者をモデル生物と呼ぶ。鳥がハチだけでなくアブも避けるように、モデル生物の警戒色を学習した捕食者は擬態者も避けるようになり、擬態者が捕食される率は低くなる。植物の標識的擬態の例としては、ハナバチの雌に色や形、匂いが似た花をつけ、交尾にきた雄を利用して受粉するランがある。