オゾン層

2016-01-31 09:44:18 | 日記
地上から10~50km上空の成層圏と呼ばれる領域のオゾン(O3)が豊富な層のこと。大気中のオゾンは、その約90%が集まっており、通常、この成層圏オゾンを「オゾン層」と呼ぶ。オゾンは酸素原子3個からなる化学作用の強い気体で、生物にとって有害な太陽からの紫外線の多くを吸収している。
太陽からの照射光は、波長の長さで赤外線、可視光、紫外線(UV)に分類され、紫外線はさらにUV-A、UV-B、UV-Cに区分されている。オゾン層は、UV-Cのほとんどと、UV-Bの多くを吸収し、地上の生態系を保護する役割を担っている。またこうして吸収したエネルギーによって成層圏の大気が暖まるため、地球の気候の形成に大きく関わっている。
近年、フロンに代表されるオゾン層破壊物質によって、極地上空の成層圏オゾン濃度が薄くなる現象である「オゾンホールの発生」が観測されている。これに伴い、地表への紫外線照射量が増えつつあり、皮膚がんの増加や生態系への悪影響が懸念され、地球温暖化や酸性雨などと並んで代表的な地球環境問題のひとつとしてオゾン層保護が取り組まれている。


ミネラル

2016-01-31 09:40:20 | 日記
ミネラルとはカルシウム、マグネシウムをはじめナトリウム、カリウム、塩素、リン、カルシウム、マグネシウム、硫黄(以上を生体必須ミネラルという)の他、亜鉛、鉄、銅、マンガン、コバルト、クロム、ヨウ素、モリブデン、セレン(以上を生体必須微量元素という)等の総称である。
おいしい水にはこれらが適度に含まれている(水質項目にある硬度とはカルシウムとマグネシウムのことを指す)。
地下水は土壌や地層を浸透あるいは通過しているうちに自然に浄化され、さらに炭酸ガスや土壌中の多くのミネラルが溶け込こんでいる。
また、ミネラルは水の味を左右するだけではなく、ビタミンなどと同様に栄養素としても重要な働きを持っている。例えばカルシウムを摂取しないと骨の発育に影響が現れる。亜鉛やヨウ素が欠乏すると味覚障害や甲状腺の機能低下が起こる。従って、健康を維持するためにはミネラルや微量元素を食物や水から必ず摂取しなければならない。

地盤沈下

2016-01-31 09:28:16 | 日記
自然的・人為的な要因により、地表面が広い範囲にわたって徐々に沈んでいく現象。自然的要因とは地震による地殻変動などを指すが、環境保全上問題となるのは、地下水の大量揚水や鉱物資源の採取などによる人為的要因による地盤沈下である。また、トンネル工事や農地排水など、土木開発や農地開発が原因となることもある。
環境基本法(1993)による公害の定義では、「事業活動その他人の活動に伴って生ずる相当範囲にわたる...地盤の沈下(鉱物の掘採のための土地の掘削によるものを除く。)...」とされている。
地盤沈下が起きると、いわゆる「海抜ゼロメ-トル地帯」が生じたり、地表面と河川等との高低差がなくなり、排水が悪くなることによる冠水や、また道路や建物などの建造物が物理的に歪みや破壊を受けるなどの障害が発生し、社会的に大きな被害が発生する。