ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

レガシー ヘリテイジ

2017年07月24日 | Weblog
アカスジキンカメムシ


最近よく耳にする言葉レガシー。スバルか!という突込みは置いといて、これ、オリンピックのキャッチフレーズの如く使われている言葉なのだが、遺産と日本語にすると、なにかおかしいと感じる。遺産は過去のものだ、その遺産のためにオリンピックをするのか、結果的に過去の遺産なら分かるが、目的が過去の遺産というのは根本的に違うのではないだろうか。よく言われる思い出作りと同じものを感じる。

重要なのは今だろう。基本的に今興味があることをやる、それで十分なのだが、実はそういうものがない人は結構多いのである。そんな人たちは、外から与えられるとそれらに何の疑問もなく飛びつく。分かりやすいキャッチフレーズはそのためにある。例えば「日本を取り戻す」なんて言葉もそのいい例。まるで過去に理想的な日本が存在したかのような言葉。幻想に基づいた言葉なのに。

素朴な時代の前回の東京オリンピックは、日本全国大興奮と言ってもいいかもしれないが、今は、オリンピック自体が経済原理、つまりお金が動くのでやりたいというのが根本にあるのはばれちゃってる。その辺りを顕在化させたくないので、抽象的で何となく格好いい言葉レガシーを持ち出したこともばれてる。困るのは、スポーツ選手が純粋に本気で信じて訴える姿を目の当たりにすること。純粋だけに困ってしまう。

今だとプチオリンピック的高校野球で同じような世界が繰り広げられている。毎年繰り返される光景で、日本人は本当こういうのが好きだなあと毎年思う。それより同じ遺産でheritageというのがある。よく目にするのは世界遺産のworld heritage。legacyとの違いは何なのか、こっちの方が個人的には気になる。



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