日米開戦と関係のある、フランクリン・ルーズベルトの一つ前の米大統領であった、ハーバート・フーバーが回顧録を出版し、昨年邦訳が出た。FREEDOM BETRAYED邦訳「裏切られた自由」草思社2017。圧巻である。ハーバート・フーバーは2期目を狙った大統領選挙で、フランクリン・ルーズベルトに負けた。1933年のことである。ハーバート・フーバーは、時の英首相チャーチルの扇動に乗ってしまった、フランクリン・ルーズベルトの好戦姿勢、その一つには日本との戦争をそそのかしたという記述もあるが、に対してことごとく批判をしている。ヒトラー、スターリンの独裁者に対しては、アメリカは関わらないことを強調している。ソビエトとの国交については、共産主義であるがためにアメリカには相容れないとして、否定的であったが、フランクリン・ルーズベルトはソビエトの国家承認を行った。ソビエトは、ロシア共産党はアメリカに関与しない、と言ったが、アメリカ共産党にづかづかと入ってきて承認前の言動が嘘だったと判明した。これが共産主義の姿であると知らされたわけである。ヒトラーも独ソ不可侵条約を破ってソ連に侵攻した嘘を示したが。
日本は日ソ中立条約を破られて終戦間際にソ連の侵攻を受けた。戦後日本は北朝鮮には何度も騙された。共産主義国家は嘘をつく、という観念をもっている。首相安倍は、米大統領トランプと何度か会見したが、北朝鮮が嘘をつくことを知らしめたであろうか。
米大統領トランプは、北朝鮮指導者金正恩とケミストリが合ったようで、具体的内容を詰めないままに朝鮮半島の非核化に合意してしまった。非核化を行えばノーベル平和賞をもらえることも合意の要因であったのだろう。トップ同士の合意の後、北朝鮮の非核化は、北朝鮮の解釈で進められたようで、アメリカの国務省レベルでの話し合いでは、進展がないどころか、ここにきてアメリカに対して北朝鮮が好戦的な姿勢を見せてきたとして、アメリカが国務長官の訪朝をキャンセルする事態になった。北朝鮮がアメリカのポンペイ国務長官との交渉で自分らのシナリオで進まないことに腹を立てたのではないかと察する。北朝鮮はすでに核兵器をつかえる段階にある、非核化の交渉を行っている間は、アメリカは北朝鮮に対して演習も含めて軍事力を行使しない、北朝鮮は中国の後ろ盾を得た、ということが、北朝鮮の態度を大きくしているのであろう。アメリカはまだ軍事演習の再開とまでは言い出していないで、事態を見ているといってよいだろう。北朝鮮が自分らの正当性を主張するのを続けて、アメリカを脅す戦術であろう。
米大統領トランプは、北朝鮮指導者金正恩と二度目の会談をしようとツイッターで行ったのはどんな意図があったのだろうか。シンガポールでの会談における両者の合意の内容が十分世界に伝わっていないが、アメリカ国務省レベルでも確認されていないのであろうか。アメリカにハーバート・フーバーのような人は今いないのかもしれないが、上院議員であった故マケインの後でも、米大統領トランプに、北朝鮮に騙されるな、と直言する人が出てきてよいだろう。フランクリン・ルーズベルトにすれば、当時共産主義国家に近づいたのは、ヒトラーのドイツをイギリスの要請で負かす作戦の一つであったのかもしてないが、アメリカが今北朝鮮を国家として承認することは、北朝鮮の核武装と核兵器使用の動きに歯止めをかからなくすることもありうることを世界に訴えることが必要である。共産主義、独裁国家は嘘をつく、と改めて思い知る機会になる。
日本は日ソ中立条約を破られて終戦間際にソ連の侵攻を受けた。戦後日本は北朝鮮には何度も騙された。共産主義国家は嘘をつく、という観念をもっている。首相安倍は、米大統領トランプと何度か会見したが、北朝鮮が嘘をつくことを知らしめたであろうか。
米大統領トランプは、北朝鮮指導者金正恩とケミストリが合ったようで、具体的内容を詰めないままに朝鮮半島の非核化に合意してしまった。非核化を行えばノーベル平和賞をもらえることも合意の要因であったのだろう。トップ同士の合意の後、北朝鮮の非核化は、北朝鮮の解釈で進められたようで、アメリカの国務省レベルでの話し合いでは、進展がないどころか、ここにきてアメリカに対して北朝鮮が好戦的な姿勢を見せてきたとして、アメリカが国務長官の訪朝をキャンセルする事態になった。北朝鮮がアメリカのポンペイ国務長官との交渉で自分らのシナリオで進まないことに腹を立てたのではないかと察する。北朝鮮はすでに核兵器をつかえる段階にある、非核化の交渉を行っている間は、アメリカは北朝鮮に対して演習も含めて軍事力を行使しない、北朝鮮は中国の後ろ盾を得た、ということが、北朝鮮の態度を大きくしているのであろう。アメリカはまだ軍事演習の再開とまでは言い出していないで、事態を見ているといってよいだろう。北朝鮮が自分らの正当性を主張するのを続けて、アメリカを脅す戦術であろう。
米大統領トランプは、北朝鮮指導者金正恩と二度目の会談をしようとツイッターで行ったのはどんな意図があったのだろうか。シンガポールでの会談における両者の合意の内容が十分世界に伝わっていないが、アメリカ国務省レベルでも確認されていないのであろうか。アメリカにハーバート・フーバーのような人は今いないのかもしれないが、上院議員であった故マケインの後でも、米大統領トランプに、北朝鮮に騙されるな、と直言する人が出てきてよいだろう。フランクリン・ルーズベルトにすれば、当時共産主義国家に近づいたのは、ヒトラーのドイツをイギリスの要請で負かす作戦の一つであったのかもしてないが、アメリカが今北朝鮮を国家として承認することは、北朝鮮の核武装と核兵器使用の動きに歯止めをかからなくすることもありうることを世界に訴えることが必要である。共産主義、独裁国家は嘘をつく、と改めて思い知る機会になる。