テレビと新聞からの情報を見聞きして判断しているが、国会が重要法案を自民党の圧倒的多数の賛成で可決した。いずれも重要法案で法律として是非成立、実行して欲しいタイトルのものであるが、その中身が十分伝わってこない。審議が不十分であるという印象はもつ。野党が内容的にどんな点に反対でどういう対案があるのかがよく伝ってこない。テレビで断片的に知る限りでは、自民党と民主党・野党の議論をもう少しつめればよいのではないかと思われる。議員たちがテレビの番組に生出演し、テレビ討論する時間があるくらいなら、国会でじっくり話し合えばよいのではないか。キャスターが居なければとっかかりがないというのか。コマーシャルで有耶無耶にするところがよいところなのか、いずれにせよ、議員先生方は討論の場所が国会であることをよく認識すべきである。
結果的には、安倍が自分たちの考えを多数決で押し切ったことになる。安倍の民主主義は小泉の郵政民営化賛成組を集めた体制に乗っかって、数に頼った民主主義である。民主主義は多数決であるという押しである。小泉独裁者の色彩になってきていると思われる。少数意見の中には、多数派の意見を修正したり追加したりする要素を持つものがある。それを民主主義が重要視している。決めるときには決めなければならないが、議論のときはよく議論すべきなのである。参議院選挙をひかえての時間的きつさがある。それを理由には出来ないことを知っているにもかかわらず、強引さを出してしまう。みんなの反対は、将来国民のためになるよ、以前の岸内閣の安保反対騒動がそうであったというようなことを安倍が言っているという報道があるが、その考えもおかしい。手法だけ真似てその手法がユニバーサルなものであるかの錯覚をしている。岸内閣は国民の知らない「外交秘密」のアメリカ情報を多く有していて、それにより当時の国民よりも多面的な考えをしていたと理解している。今回の安倍の法案の内容は安倍よりももっと識者がいてその人たちの意見が十分反映されていない節がある。社会保険庁などの公務員改革は、法律の原案が出てきたあとから種々の問題が発覚してそれらが盛り込まれないうちに成立の運びになったのは、浅はかというしかない。廃案になれば次期提出する際には厄介なことになるからというのは理由にならない。野党の駄々っ子のいうとおりといわないまでも、然るべき案をもって、会期をいくらでも延長すればよいのである。
この安倍の民主主義を是正するのは国会の議長であろう。安倍の側近に昔の中国の識者であるあん子のような人が居て、諌言してくればよいが、小泉内閣以上のイエスマン内閣だから、それは期待できない。とすれば、議長が、議事運営にいかにすべきかという指針を発するべきであろう。恙無く粛々と終わらせるというのが議長の務めではないはずである。扇が会期延長不要という嫌味コメントを発したというが、嫌味コメントでなく、実際の議事運営でなんらかかの考慮を入れるべきなのである。
それにしても小泉の置き土産は大きく、圧倒的多数が民主主義になってしまうのである。小泉チルドレンが自覚をもって政治に新風を送る働きをしてくれれば、やんやの喝采が出るが、そんな劇場風景も見られないままに、安倍の正義が進んでいく。なんとかしなければと思いつつも、空しさが先行する。
結果的には、安倍が自分たちの考えを多数決で押し切ったことになる。安倍の民主主義は小泉の郵政民営化賛成組を集めた体制に乗っかって、数に頼った民主主義である。民主主義は多数決であるという押しである。小泉独裁者の色彩になってきていると思われる。少数意見の中には、多数派の意見を修正したり追加したりする要素を持つものがある。それを民主主義が重要視している。決めるときには決めなければならないが、議論のときはよく議論すべきなのである。参議院選挙をひかえての時間的きつさがある。それを理由には出来ないことを知っているにもかかわらず、強引さを出してしまう。みんなの反対は、将来国民のためになるよ、以前の岸内閣の安保反対騒動がそうであったというようなことを安倍が言っているという報道があるが、その考えもおかしい。手法だけ真似てその手法がユニバーサルなものであるかの錯覚をしている。岸内閣は国民の知らない「外交秘密」のアメリカ情報を多く有していて、それにより当時の国民よりも多面的な考えをしていたと理解している。今回の安倍の法案の内容は安倍よりももっと識者がいてその人たちの意見が十分反映されていない節がある。社会保険庁などの公務員改革は、法律の原案が出てきたあとから種々の問題が発覚してそれらが盛り込まれないうちに成立の運びになったのは、浅はかというしかない。廃案になれば次期提出する際には厄介なことになるからというのは理由にならない。野党の駄々っ子のいうとおりといわないまでも、然るべき案をもって、会期をいくらでも延長すればよいのである。
この安倍の民主主義を是正するのは国会の議長であろう。安倍の側近に昔の中国の識者であるあん子のような人が居て、諌言してくればよいが、小泉内閣以上のイエスマン内閣だから、それは期待できない。とすれば、議長が、議事運営にいかにすべきかという指針を発するべきであろう。恙無く粛々と終わらせるというのが議長の務めではないはずである。扇が会期延長不要という嫌味コメントを発したというが、嫌味コメントでなく、実際の議事運営でなんらかかの考慮を入れるべきなのである。
それにしても小泉の置き土産は大きく、圧倒的多数が民主主義になってしまうのである。小泉チルドレンが自覚をもって政治に新風を送る働きをしてくれれば、やんやの喝采が出るが、そんな劇場風景も見られないままに、安倍の正義が進んでいく。なんとかしなければと思いつつも、空しさが先行する。