クールな生活

日々の雑感と意見

自民党が心配する民主党の財源

2009-08-16 20:41:08 | 時事問題 政治
無駄遣いをなくする、というのが民主党の言い方である。これで正しいはずである。なぜ自民党が躍起になって財源がないなどというのか。無駄金を削りたくないからである。あの与謝野でさえ官僚の言いなりになっている事実に、与謝野の自身はっどう思っているのだろうか。

何年か前に、外務省の松尾という接待専門の課長が内閣官房長官機密費用の横領で逮捕された。その金額は数年で10億円くらい、1年で1から2億円の遣い込みであった。そのほとんどが女費用であったという報道を記憶している。当時松尾以外は逮捕されなかった。外務省上層部でもっと臭いのは何人か居たようであったが、松尾きりで追及は終了になった。松尾は氷山の一角であると誰しもが見ている。ノンキャリアがあれだけのことをしているのに、キャリアが黙っているはずがない、と思うのが庶民の通常感覚である。とすれば年で優に100億くらいの無駄金が外務省では費やされていると憶測できる。外務省はことさら金額が大きいようであるが、各省庁の分を足し算すると、民主党のいう無駄金以上の金額が出てくるようである。

フリージャーナリストの古川さんが以前、裏金という本で事例を公表していたのを記憶している。あれを全部足し合わせるだけでも結構な金額であるはずである。エリートは相応の金を享受する特権を主張したがるのかもしれないが、警察庁の長官まで裏金で家が建つなどというのは、まだまだ後進国だなあと思わざるを得ない。官僚トップは聖人であれとまでは言わないにしても、エリートはもっとプライド高くあってほしいと誰しもが思う。社会保険庁歴代長官の国を思う姿勢のお粗末さ、日銀前総裁の金亡者ぶりを見るにつけ、自民党が民主党を財源で批判するのはいかにも既存勢力の自己保身であると見える。自分らが裏金の恩恵を受けているからであろう。

人間性悪説を改善するのはトップの姿勢である。同時に仕組み的に腐らない組織を作る叡智を働かせることが必要である。天下りはすべて最低賃金で働いてもらう制度にすることである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内政の空白と外交

2009-08-06 21:13:48 | 時事問題 政治
麻生だ、鳩山だ、政権獲得マ二フェストだ、と日本の政治とマスコミが一致してそちらに注目しているうちに、アメリカと中国は経済問題を主体に大統領オバマが話しに行っている。と思っているうちに今度は、クリントン元大統領がアメリカ人の記者解放の目的で北朝鮮に出かけ、金正日と会談し、拘束されていた記者を解放してもらった。北朝鮮側の思惑もあることながら、クリントンのヒット、いやホームランである。また、クリントン国務長官はアフリカに出かけている、というニュースも伝わっている。

外務省には逐次アメリカの動向の報せが入ってきているのだろうが、日本がそれらに対していちいちどのように反応しているのかが見えない。というのよりも大きな反応をしていないのではないかと懸念さえする。オバマの核廃絶の演説にしても日本の為政者の反応はまったく期待に反するものであった。

日本外交は通常のときでも弱いと指摘されているが、現職外務大臣が素人過ぎるのも理由であろうし、かつ、今は選挙戦で内閣がほとんど機能していないのではないかと思わせるほどの停滞であるのが理由であろう、とにかく日本の顔が国際社会に見えない。

八月は日本にとって今なお忘れられない月であり、国際的にも重要な行事を有している。ここで麻生が核廃絶でオバマの援護射撃をし、小泉が北朝鮮に対して経済援助のカードをちらつかせてクリントンもどきの拉致解放を交渉に出かけるとかすれば、選挙どころではなくなる話題である。話題になる云々はともかく、日本外交には重要なことであるはずである。麻生が現職の強さを現業の充実さに求めようとしないのは、作戦的に日本のためにも自民党のためにも残念であると思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

民主党は都政を活性化せよ 

2009-08-04 07:04:16 | 時事問題 政治
都議選の民主党圧勝の感想として、石原曰く。自分への批判票ではない、中央の自民党のせいである、と。よく言うよ、麻生の馬鹿がいてお前が目立たなかっただけよ。石原慎太郎ののぼせ上がりにすぎない。それにマスコミが黙って聞き入るのはどうかと思われる。
ところで石原はこの十年間どんな進歩を東京に与えてくれたか?民主党は選挙戦でなぜかあまり追及した言いようをしていなかった、という印象である。それで、というのか、それでも、というのか、民主党は圧勝した。都民は自民党に投票したくなかったからだ。それを石原への批判票ではない、と言い張るのは、石原はいつまでも、太陽の季節だなあ、である。自分本位でしかものを考えていなと言いたい。

知事は政治家である前に、よき行政官であってほしい、それが基本的に民衆が望むところである。アメリカの大統領が、知事上がりが多いのは、行政官として功をなした自信があることがあるといえよう。石原は総理大臣になる芽がないから国会議員を辞めた、都知事でお山の大将をしよう、そういう魂胆で都知事をはじめたわけで、青島でめちゃくちゃになった都政を何とかしようとする意図からではなかったのではないか。
石原行政官が行った仕事をきっちりとレビューする、民主党はそこから始めるべきだ。新銀行で税金を何百億円つぎ込んだ。それを容認した都議会では今はないと、はっきりと石原に対処すべきである。予算の使い途から攻めるのである。石原は経済に弱い。所詮、文筆屋なのである。行政官は経済を政治思想よりも重視するのである。しかも同じ文筆屋の猪瀬を副知事にもってきている。猪瀬は道路公団民営化に成功したのではない。道路公団民営化は成功したのではない。猪瀬の都政での新しい仕事に道路公団の成功失敗の議論を入れてはいけないのかもしれないが、猪瀬自身が道路公団の民営化を評価しているのだから困るのである。その評価の姿勢をそのまんま都政に反映しないでくれればそれでよいだけだ。

ともあれ、石原は謙虚に都議選の結果を受け止めて、我が身の、我が都政の姿を見直す機会である。確かに、石原は民主党の意見を聞いてみようという気になったという報道がある。石原には、大欠点は新銀行以外はなかったにしても、目ぼしい成果はなかったといってよく、その点は反省すべきである。新銀行によって何人かの経営者を救ったというのではなく、東京を活性化したか、東京都民の税金は有効に遣われたかを議論すべきである。十年間石原がやってきて、東京は上海に負けてしまっている、といったら石原はいきり立つであろうか。しかし、それが事実である。民主党はそこをもっと突つくべきと思う。東京を経済的に貧乏、思想的に貧困という都会にしたくない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする