クールな生活

日々の雑感と意見

米大統領トランプの常識がアメリカ社会の常識に勝つだろうか

2020-10-10 17:06:03 | 時事問題 政治
米大統領トランプはこの3年余アンチ・エスタブリシュメントとして、これまでのアメリカの多くの人の常識と外れたような言動を行ってきている。アメリカ・ファーストに基づく動きで、その中には既存の規制を破るような考えや実例があったが、アンチ・トランプにも納得のいくものもあったはずである。トランプのやることの先が読めない、という人が多いが、トランプは大統領選挙における公約を着々と実行しているという見方ができる。その公約が、選挙当時ではあまり顧みられなかったとみてもよいだろう。アメリカの常識がトランプの常識を受け入れた場合もあったとみてよい。

今回、トランプがコロナウイルスに罹患し、一度は入院したが、3日で退院し、退院後もコロナウイルス陰性の診断がないまま、ホワイトハウスで執務に入り、次いで選挙集会に出るとまで言い出している姿には、アメリカにおいても常識から外れているのではないかと訝しがられているであろう。トランプ陣営はトランプ信仰者であるから、勇気ある指導者とあがめているのであろうが、世界の見方は、他者に感染を移すリスクを考えれば、普通ではできない所業である。

大統領選挙戦は、トランプ優勢が伝えられていたが、いつのまにかバイデンのパーセントが上がって、トランプ劣勢になってしまっている。しかもトランプのわがままに起因するとみられる第2回の討論会が中止になった。それでもトランプは強気でいるようで、別な見方では、負けても裁判に持ち込むという噂まで流れている。しかし、である。トランプの失点が多いのに、バイデン圧勝と言われていないのは、日本にいる自分だけがよく知らないせいもあるのかもしれないが、バイデンの弱さが見える。

2016年のまさかトランプが、ということが、またあるかもしれない、ということが、アメリカ社会の常識がよく見えないところである。民族が多く、人口も多い。そして多種多様な人々がいるという社会が、日本人には解せないところが出てくる所以であろうか。
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