風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

肥え松(こえまつ)って何?

2014-03-09 | 木のパンフルート

今回のパンフルートの素材に使っている「肥え松」についてみなさんご存知でしょうか。

   

みなさんがよく目にする松材柱の中に埋まっている状態です。私は山で松の倒木を探し歩き朽ち木から取り出します。

今回私がパンフルートの素材として採用している「肥え松」とは、松の木の枝の付け根にある芯の部分です。

通常は上写真のように枝芯の肥え松部分は建築材料として柱の一部になっており取り出すことはできません。

   

山の中で肥え松を集め肥え松部分を取り出し工房で乾燥させます。肥え松のパンフルートはヤニを含み赤く輝きます。

松の立ち枯れの木は立ったまま腐り始めますが約10年たつと倒れ地面と接します。

幹部分は上写真のように崩れるように腐りますが、枝の根元の部分だけ腐らずに残ります。

中にヤニの油成分を含んでいて水分をはじくので相当長い期間自然の中にのこります。

当初は宮島彫りに見られるような「仏像や仙人の姿を彫り出せたら」と別の目的で集めていたのですが、大小数が

そろった時パンフルートにして肥え松のヤニ油を含んだ音が聞きたくなりました。

パンフルート製作・販売をしております。お問い合わせは080-5235-7664またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

調律道具販売・割れの修理・教室なども行なっておりますのでお申し込みください。


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