以前から気になっていた和食処「玉木屋」へランチを食べに今日、青梅のまちおこしに取り組むNPOサローネの女性たち6人で行ってきた。
青梅市新町にある「玉木屋」(東芝裏、0428-31-7078)は玉木カヲルさん(80歳)が15年前、自宅を利用して開いた店。
一日一組だけの完全予約制だ。
オニユリやミズヒキの花が咲く庭を通って玄関に入ると、「いらっしゃいませ」という元気な声。
花柄のエプロンをつけた色白で上品なおばあちゃんが出迎えてくれた。
この方が玉木さん。
昭和9年に織物業を営む青梅の旧家に生まれ、箱入り娘として育てられた。
20歳で立川の商家に嫁いだが、5年後には青梅に戻って食堂や喫茶店を経営。
そして、平成10年に玉木屋を開いた。
いつも店の中で忙しく動き回り、太陽の光を浴びなかったのが原因で骨粗鬆症に。
60代前半は圧迫骨折に苦しんだ。
一時は寝たきりになったが、いい医師に出会い、薬を飲み続けてすっかり元気に。
80歳になった今も、20人分のコース料理を一人でつくるほど元気だ。
この日の献立は、玉木さん自慢の胡麻豆腐をはじめ、鶏手羽元の煮物、野菜のてんぷら、水菜の胡麻和え、ナスの揚げびたし、キュウリとアジの酢の物、ひじきと豆の煮物、切り干し大根、自家製梅干し、味噌汁、五穀米など。
どれもおいしく、全員が完食してしまった。
デザートはバニラアイスがのったコーヒーゼリー。
出来合いのものは一切なく、どれも玉木さんの手作りだ。
最後に、玉木さんが好きだというローズヒップティーをサービスしてくれた。
これで2000円。玉木屋ではお客様の予算に応じて1500円から用意するという。
「健康の秘訣はバランスのいい食事」と話す玉木さん。
「料理のことを考えるのが楽しくて、楽しくて。お客様においしいと言っていただくのが一番の生きがいです」とも。
人に喜んでもらえることを生きがいに、80歳になっても元気に働く玉木さん。
その生き方から健康長寿の秘訣を教えてもらった気がした。