太田知子の いきいき!健康長寿

健康医療ライターで介護予防インストラクターの太田知子が介護されない体づくり、若さと元気をキープする方法について語ります。

北アルプス「鹿島槍ヶ岳」に登る

2016年09月05日 | 健康長寿 介護予防 登山

いつか登りたいと思っていた憧れの山、北アルプス・後立山連峰の鹿島槍ケ岳(標高2889m)に先月下旬、山仲間4人と2泊3日で登ってきた。

初日の8月24日の天気は曇り。

扇沢バスターミナルを昼過ぎに出発し、柏原新道を登る。

最初から急坂が続き、息が切れる。

樹林におおわれた道だが、風がなく暑い。

タオルのハンカチがすぐに汗でぐっしょりになった。

アザミが群生するアザミ沢を過ぎ、急な石段をハーハー言いながらやっとの思いで登り切ると、夕方4時半、赤い屋根の種池山荘に着いた。

翌25日は雨。前夜から降り出した雨が、明け方にはさらに強くなった。

この日は爺ケ岳(標高2669m)と鹿島槍ヶ岳を制覇する日なのに・・・

小雨になってきたので、予定通り6時半に出発したが、景色は何も見えない。

爺ケ岳の山頂制覇は翌日に延ばして、冷池山荘へ。

荷物を置かせてもらい、水とお弁当とカメラだけを持って登りはじめた。

 

9時頃には雨が止むとの予報に反し、雨は一向にやまない。

布引岳を経て、鹿島槍ヶ岳南峰を目指す。

雨はますます強くなる。

北峰制覇はあきらめ、南峰の頂で写真だけ撮ってすぐに下山した。

冷池山荘へ戻る途中、ハイマツの中にライチョウがいた。それも8羽も。

ライチョウが見られただけでも、苦労して登った甲斐がある。

 

3日目。雨の予報に反し、朝起きたら雨はやんでいた。

小屋の前の展望台に上ると、雲海の上に赤く輝く太陽が昇っていく。

左手には、前日登った鹿島槍ヶ岳が端正な双耳峰を見せていた。

お天気がいいとこんなにも気分がいいのかしらと心うきうきで、朝5時半に出発。

昨日は全く見えなかった景色がきれいに見えて感激しきり。

特に爺ケ岳中峰からの眺望は素晴らしく、目の前に剣岳をはじめとする立山連峰がくっきり。

槍ヶ岳も穂高岳もきれいに見えた。

この景色は、苦労して登った人でなければ見られない景色だ。だから、どんなにつらくても、また、山に登りたくなるのである。