~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

今年弾いた曲(2018)

2018年12月30日 10時19分56秒 | 私のピアノ歴

どうかすると汗ばむようなクリスマスから一転、寒い年末となりました。

みなさま、体調のほうはいかがでしょうか?

私は今月の半ばから約10日にわたって喉をやられ、ちょうどクリスマスのボランティアラッシュの時期、お聞き苦しい声でご迷惑かけました。

ベートーヴェンの会のソナタ2曲に始まり、チェロソナタ2曲で終わるというそれなりにヘビーな12月でしたが、演奏の仕事(ブライダル)も含め、穴を開けることなく、自分的には現時点精一杯のレベルで終えることができ、ほっとしています。

 

今年は、7月5~6日、魔のような豪雨があり、一時期は交通等どうなってしまうのだろうかという状況でした。

人的物的に大変な被害があり、昨年の今頃は思いもよらなかったような状況で、この寒い年末を過ごしておられる方々も多数おられます。

カンマームジークアカデミーin呉関係の打ち合わせで呉へも何回か行きましたが、途中にはもう整備されてはいるものの、災害のあとがそこここに見られ、そのたびに、来年はいい年でありますようにと思うと同時に、来年を迎えることができなかった方々への思いで胸がふさがれます。

 

今年は「一音一音を雑に扱わない」という今更なことにしょっちゅう直面しましたが、わかっていてもやることは難しい。

それと同じく、一日一日、一瞬一瞬、一人一人を大切にするということをもう一度かみしめて、今年を振り返りたいと思います。

どちらさまもよいお年をお迎えくださいませ。

 

 

<今年弾いた曲>

3月19日(月)通所リハビリテーションデイサービスボランティア演奏  春の小川、さくら、朧月夜、さざんかの宿、夜明けの歌、瀬戸の花嫁、他。マンドリン&ピアノで「歌の翼に」

4月14日(土) お好みコンサート(@西区民スタジオ) ベートーヴェン: ロンドハ長調(運命から急遽変更)

4月22日(日) 闇鍋会(@ムシカ)ドヴォルザーク: ピアノ五重奏曲第1楽章、フランク: バイオリンソナタ4楽章、ラヴェル: マメール・ロア(連弾)

5月26日(土)ソロリサイタル(@南区民スタジオ) オールベートーヴェンプログラムー  ロンドハ長調、 ソナタ5番、交響曲第5番「運命」(リスト編曲)第1楽章、ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」

6月11日(月)通所リハビリテーションデイサービスボランティア演奏   夏は来ぬ、あめふり、王将、青い山脈 他。マンドリン&ピアノで「太陽がいっぱい」

6月      コンペ 「運命」第1楽章

7月1日(日) 福岡でのサロンコンサート( チェロ伴奏)   エルガー:愛の挨拶、デ フェッシュ:ソナタ、パラディス:シシリエンヌ、メンデルスゾーン:無言歌、チャイコフスキー:感傷的なワルツ、アルチュニャン:即興曲、オッフェンバック:ジャクリーヌの涙、カサド:愛の言葉

8月6日、7日、9日 ご近所デイサービスでのボランティア演奏

8月25日(土)リレーコンサート(@東区民ホール) ショパン:プレリュード集から、22、23、24番

8月26日(日)地域交流サロン納涼会    鍵盤ハーモニカ(庭の千草、オクラホマミクサー、涙そうそう)、連弾&リコーダー (バッハ:ソナチネ)、マンドリン&ピアノ (太陽がいっぱい、虹の彼方に)、チェロ&ピアノ(愛の挨拶、ソナタ、感傷的なワルツ、即興曲、ジュ・トゥ・ブ)

9月10日(月)通所リハビリテーションデイサービスボランティア演奏  月、虫の声、里の秋、およげたいやきくん、スーダラ節、他。マンドリン&ピアノで「第3の男」「カヴァティーナ(ディアハンター)」

10月7日(日) 大学サークルOG会コンサート(@松尾ホール)   ベートーヴェン:ソナタ第21番「 ワルトシュタイン」第1楽章

10月28日(日)山のコンサート フルート伴奏(@個人別荘)    ヘンデル:ラルゴ、ベートーヴェン:メヌエット、フォーレ:子守歌、マスネ:タイスの瞑想曲、クライスラー:愛の悲しみ、エルガー:愛の挨拶、アイルランド民謡:サリーガーデン、ピアソラ:アヴェマリア、ドヴォルザー ク:ユモレスク、ドリゴ:セレナーデ、海沼実:里の秋

11月21日(水) 集会所子育てサロンコンサート     白鳥、ぞうさん、ねこふんじゃった、子犬のワルツ、いぬのおまわりさん、ミッキーマウスマーチ、美女と野獣、ちいさな世界、旅立ち、となりのトトロ、さんぽ、アンパンマン体操

12月2日(日) ベートーヴェンのピアノソナタを弾く会(@さくらぴあ小ホール)     21番「ワルトシュタイン」、10番

12月9日(日)地域交流サロンクリスマスコンサート   鍵盤ハーモニカ(サウンドオブミュージックメドレー) 、マンドリン&ピアノ(天使のパン、第三の男、ビバルディ冬、ディアハンター)

12月17日(月)通所リハビリテーションデイサービスボランティア演奏  雪、スキー、津軽海峡冬景色、人生劇場、他。マンドリン&ピアノで「天使のパン」、リコーダー、鍵盤ハーモニカとピアノで「サウンドオブ・ミュージックメドレー」

12月17日、19日、20日 ご近所デイサービスでのボランティア演奏

12月27日(木)チェロ発表会(@東区民スタジオ) ベートーヴェン:チェロソナタ第3番第1楽章、シューベルト:アルペジオーネソナタ第1楽章

 


「第11回ベートーヴェンのピアノソナタを弾く会」終了しました

2018年12月03日 08時44分18秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

 

昨年の12月2日にたまたま、さくらぴあのHPを見て、小ホールの空きを見つけ、

「これはなにかの間違いでは?」と事務所に問い合わせたところ、「ほんとに空いてます」との返事。

とるものとりあえず18時過ぎ(すでに真っ暗)に駆け付け、手付金を打ってきたという、奇跡の第11回。

おかげさまでエントリーも多く(22人23曲)、17時までのレンタルを延長するために先月また行かねばならぬほど。

くわえて、裏の話を明かせば、第10回までずっと二人三脚でやってきた相方Nさんが、やむを得ぬ事情で出席できず・・・

今回2回目のエントリーとなる私の生徒3人に、受付・楽屋周り等のお手伝いをお願いいたしました。

 

  

 

23曲をどう並べるかというのも、なかなかアレなんですけど、

まずは時間。一部を50~70分程度にまとめ、かつ今回は、監修のH先生のハンマークラヴィーアをど真ん中にもってきて、

なるべく新規参加のたくさんの方に聴いていただけるように配し、

申し訳ないけれど、最常連の方たちはほぼ18時以降(第7部、第8部)の演奏となりました。

各部の間は10分ずつの休憩でしたが、実際は15分とれたところもあり、

繰り返しがあったりなかったり、遅い演奏も速い演奏もあったのに、なぜか時間通りの進行。(ピティナピアノ曲事典のタイムおそるべし)

中高生さんの初参加もあり、ほかにも初参加がたくさんで、今にしてみれば、注意事項を(ステップやコンペのように)プログラム空きページに刷り込めばよかったなあ、と反省しています。(←今後に生かします)

 

 

さて、今回はNさんの代わりに司会進行、譜面台の出し入れのチェック、譜めくり(5人分)を朝からずっとやっていて、

さすがにおにぎりをつまむくらいでは、夕方にはボーっとしてきて(なかなか食べる時間が取れず)、

このままでは集中力が落ちて、暗譜落ちするのではなかろうか・・・という不安でいっぱいに。

暗譜落ちするのは勝手なんですけど、「あ~ やっぱり疲れてたのね」とか「一人で働いてたもんね」ということで、打ち上げ恒例のえぐるような講評がきけなくなるのは残念(笑)。

私の弾く前ふたりが新規参加の男性だったのですが、その演奏を譜めくりしながら「ああ、こういう細部もらさず丁寧な演奏を心がけるには、楽譜見るしかない」と決心。(→ それを打ち上げでH先生に申し上げたら「え?それであの演奏?」と言われましたけど 笑)

演奏としては、常連大先輩からの「リサイタルのときの音からしたら、かなりマシになった」というお声もいただき(どんだけ酷かったんだという・・・)、

あとは「大トリで10番を弾くというアイディアは良かった」というご意見は多数いただきました。

やはり打ち上げはこうでなくては。運営と演奏はまったく別問題なので、やはり講評はえぐるべし、えぐるべし(これでも実は労力を慮って相当手加減されてると思われ)。

  

 

個人的には、御年77の大先輩が、30番を暗譜で、しかも2年前には弾けてなかった最後の部分をきれいに、美しく弾かれていたことに仰天!

この大先輩の師匠はH先生なわけですが、「教えてる方からすれば言いたいことだらけなんですけどね」とおっしゃりつつも、

「いくつになってもできるようになるんです」と。(これはご自身へ向けた言葉でもあるかと)

 

この会では、54の私なんかほんとにまだまだハナタレです。

ある面では指が回ってミスがない、というのはなんの価値もなく、

よれよれで、ミスだらけ、弾き直しだらけであっても、その奥のものがじっくり伝われば、それが一番大事なこと。

一方で、ミスが生じるのは音を大事にしてないとか勢いで弾き飛ばしていることでもあり論外でもある。(ツェルニーやショパンのエチュードはある意味マスト)

 

そして、H先生のハンマークラヴィーア。1楽章は私のイメージと正反対ともいえるアプローチでちょっとびっくりしましたが、でも納得。

2楽章はほぼイメージ通り。3楽章は涙。4楽章はあの速度でミスがないことに仰天。・・・・恐れ入りました。何言われてもぐうの音も出ません。

 

自分の演奏の準備も(2曲ずつ)、生徒へのアドバイス(なんせ1年かけて1曲レッスンするので)もそれなりの労力なんですけど、

9時間半のベートーヴェン漬けというのもなかなか経験できることではなく(しかもいろんなレベルのいろんな人生の演奏がある)、

こういう会が12月にあるのは、一年の締めくくりとしてふさわしいと思います。

 

ところで、今回で私この会でやっと16曲のソナタを弾きました。「ワルトシュタイン」と「10番」の組み合わせはなかなか楽しかったです。

あと16曲。順調にいけば、8年で終わりますが、「2周目からは丁寧にじっくり弾いていきましょう」とH先生からのお言葉をいただきました(汗)。

 

最後に、

どうやら60部あったプログラムはすべてなくなり、コピーで対応したようです。

長時間でしたので、どのくらいのお客さまがご来場くださっていたのか正確に把握できませんでしたが、多数のご来場ありがとうございました。