~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

アンサンブル練習

2009年03月31日 19時14分02秒 | 室内楽
午後からアンサンブルの練習。


トリオ(ピアノ&バイオリン&チェロ)の曲を2曲、
小学生&中学生のバイオリン&ピアノ曲、
ショパンのチェロソナタ

チャイコフスキーのピアノトリオもですが、ショパンのソナタ・・・オニ(泣)。
一箇所ほんとうに弾けるようになるのかどうか疑問な箇所があって、ここの克服法を見つけないとなりません。
ソロだったらそこだけ一瞬ゆっくり弾くとかできますけど、アンサンブルだとそうもいかず、インテンポでだと大変。
ここ弾けるようになったら、ショパンのピアノソナタ2番の2楽章とか楽勝な気がするんですが・・・気がするだけですけど・・。


エチュードをちゃんとやってない自分は、どうも伴奏で技術を毎年引き上げられているような気がします。
・・平素、ちゃんとエチュードやれっちゅうことなんですけど(殴)。




3月もあとわずか

2009年03月30日 17時23分58秒 | ピアノ
ちょっとご無沙汰です。

土曜日は午後一で、娘連れでサークルの練習会(1~5時)に出かけ、4時まで。
インクを買いそのまま帰宅。5時半からプチお客さんアリ。

日曜日は、某門下の発表会に出かけました。
これで三年連続です。
去年から音変わらないなあ・・とか、
なにがあったのか別人のようだ・・とか、
いろいろな感想をもちました。
ここの門下はあまり小さい子はいませんし、音楽に進路をとる子がほぼ全員なので、いわゆる「とまる」とか「つっかえる」という事態は大変目立ちますし、聴衆もピアノの先生方がずらりです。先生でない方々も、大変耳の肥えた親御さんとかお友達ばかりですので、子どもはともかく、そういう状態がわかったうえで弾く大人は大変だと思うのですが、私の友人はそんなオソロシイ場でちゃんと弾きました。立派だと思います。


私がほっとすることじゃないのですけど、なんとなくここの発表会が終わって一段落した気分(笑)・・やっと4月になるんだなあ、と。

4月のコンサートの用意はこれから気合入れていかないとならない状況なのですけど、
5月に、ある検定を受けるかもしれないという関係で、インヴェンションから1曲(8番予定)、何かのソナタから第1楽章(K545予定)、あとロマン派以降(目下考え中)を用意する必要があるのと、
6月の伴奏で、シューベルトのアルペジオーネソナタの第1楽章とショパンのチェロソナタの第1楽章を準備中。
6月のはまだまだだと思っていたら、4月中にピアノ付のレッスンが1回はあるようで、ショパン間に合うのか・・・(泣)。




鳴ること

2009年03月27日 23時47分53秒 | ピアノ
先日、某コンチェルトの演奏会に行ったところ、ヴァイオリン4台&チェロ1台の曲のときに、小さいチェンバロのようなものがステージに出ていました。
これは、指揮者氏所有の「スピネット」というものらしく、かなり小型で持ち運びもできるものです。
・・いいなあ、これ・・・
と思って(もちろん買うわけじゃないですけど)、いろいろ検索していたら、さらに小型のクラヴィコードなどもヒットして、へええ・・こんなにいろいろ鍵盤楽器ってあるんだ、と感心。チェンバロ習ってていまさらなんですが(汗)。

一瞬「大正琴」?と思ってしまったのですが、どうやら自分で組み立てて製作できるものらしく、円高のおかげで値下げされて23万円。
これが高いのか安いのかわからないのですけど、日曜大工などができる方にはいいかもしれませんねえ。そういえば、私の師匠所有のチェンバロのうち1台は素人の方の手作りときいています。

このクラヴィコードくらいの鍵盤数でモーツァルトあたりまでの曲はたいがい演奏できてしまうので、昼はグランド、夜はクラヴィコードで練習される演奏家もおられるようです。・・・いいな、それ。

クラヴィコードは弾いたことがないので、どういう感触なのかわからないのですが、チェンバロは指にジンジンくる振動がいいです。mixiのその筋のコミュをのぞいてみると、やはり「あの振動がたまらない」という方が結構いらっしゃるようです。
楽器演奏というのはたいがい振動を伴うものですけど、ああいう古い木製の楽器というのは、モダンのピアノとは振動も違っています。ヴァイオリンを初めて触ってみたときは、そのあまりダイレクトな振動と音にびっくりいたしましたけど、チェンバロもかなり似ています。
あとたとえばチェロの伴奏をしていると床を通じて振動がこちらに伝わりますので、それもまたある意味「近い」です。

ピアノでこういう、「近さ」というか振動を体感できるようになったのは実はかなり最近のことでして、やっぱりグランドピアノを「鳴らす」ということがなかなかできませんでした。あまりにも鍵盤上でやることが多すぎて、中の弦を鳴らすことにまで気持ちがいかない。というより、あまりそういうことを指導されたことがなかったです。
ところが、ここ2年くらいでしょうか、レッスンをしていただく先生先生に、「楽器を鳴らしましょう」「弦を鳴らしましょう」「ホールでよく響く音を出すように」と言われ、いやもうそればっかりといってもいいくらい指摘され、それを実現するためには、言うまでもなくいわゆる「脱力」といわれることができなければ無理なわけです。
今でも決してよくできているわけではありませんが、自分で弾いていて楽器の振動具合とか、ストライクな音とかがだいたいわかるようになってきました。
そうすると逆に、「ちゃんと鳴っている音」以外は出したくないわけです。たとえ音としてはカンペキに並んでいたとしても(そんなことはありえませんが)、それは弾いている気になれるものではないです。極端なことを言うと、ミスタッチでもストライクな音ならいいのですが、たいがいミスタッチというのはかすった音とか不用意に出した音なので、良い音であるわけがありません。
もともとミスすることそのものが悪いとは私は思っていないのですけど、ミスによって生じる適当な音はいただけない。

・・・・と今では思っているのですけど、こういう風に思い始めたのはほんとにここ2年くらいでしょうか?
なので、たとえば機械のようにミスタッチのない演奏をいうものには興味がないのですけれど、音を大切にした結果ミスタッチがない、という演奏には最大の敬意を払います。そういうミスタッチを生まないためには、練習もし技術も日々磨くということになるのでしょうが・・。

しかしながら、これは大変なことです。
娘が弾くくらいの簡単な曲でも、「ちょっとお母さんが弾くから」といって、すべてを充実した音で演奏して聴かすことは至難です。
「そこ、間違えない!」「もっと良い音で!」と口うるさく言うのは簡単なことなのですが、「じゃあやってみんさいや」と言われたらこれはなかなか難しい。
ヴァイオリンに関しては、すでにもうついていけてないのですけど、だからといって遠くからあれこれ指図だけするのは嫌なので、ヒマをみては娘の曲くらいは練習しています。・・・全然ダメですけど(汗)。
でもそんな状態でも、「そんな速く弾けんよ、そこは!」とカンシャクを起こす理由くらいは理解できるので、やらないよりはマシかな、と思っています。
振動や弓の感覚もなんとなくわかりますしね。


もともと私は現場が好きといいますか、デパートにお勤めするときも最初から店頭希望でした。どうも頭で考えるのはあとからといいますか、経験を積み上げていくほうが性にあっている気がします。それだけに回り道も多いですけど。

できるうちにいろいろやってみる・・という感じですかね。いい年をして、いまだに(笑)。


用事いろいろ

2009年03月26日 20時56分37秒 | 雑感
昨晩3時過ぎまでかかってコンサートのチラシを完成。無料イラストカットを探すのにかなり手間取ってしまいました。節約のため一色で印刷。手作り感満載(笑)。


今日午前は練習やら洗濯をして、午後から子どもたちと外出。

コンサート会場の担当者と簡単な打ち合わせをし、入金。・・あとは練習だけですね(汗)。プログラム作りや係決めもあるにはありますけど・・


帰りに、電停にして2つ先のショッピングセンターへ。
最初一時間くらいは、子ども二人がゲームセンターにいる間、付近の椅子で爆睡。日本でなければ間違いなく何か盗られたと思います(殴)。
その後は、娘の学用品・服・靴、息子や私の衣類・靴など買い物。

さらにその後紙屋町付近に戻って、写真プリンター購入。デジカメのSDカードがたまりまくってどうにもならないので(パソコンでやればいいのにどうしてもやりたくない・・殴)、ついに買いました。
かなり安くなっててびっくりです。
私は相変わらず、カメラはフィルムが好きで、そちらで撮ることがほとんどなのですが、これで少しデジカメを使う機会が増えるかもしれません。


で、まだ実はうちに帰りついてない・・・

いきなり伴奏

2009年03月24日 18時40分58秒 | バイオリン
昨晩は子どもたちのヴァイオリンのレッスンでした。

娘が先にやって、次が息子。
ビブラートならぬビビラートにため息し、4連の音符のはずがいきなり5連になっているのにたまげ、やっぱりちゃんとみてやれば良かった(泣)と、反省していたところ、先生が突然
「おかあさん、伴奏していただけます?」
・・・へっ?・・・
たまたま伴奏譜忘れずに持ってきてましたけど、今までレッスンで伴奏したことないですし、うちでもリズムとか音程を確認するのにつきあうくらいで、伴奏をちゃんと弾いてみたことはほとんどないです。・・・というより伴奏以前の問題・・・(殴)

先生、もう当然のように、ピアノの上の楽譜をささっとよけて「どうぞ」と。
幸いにして、初見でもどうってことない簡単なものだったのでよかったですけど、初級の曲でも伴奏はやたら難しいのもありますし、指定された前後の曲だったらちょっとヤバかったです、たぶん。

これからはとりあえず、子どもが弾く曲は伴奏みていかないといけないですね(汗)。

・・・ああ、びっくりした・・


何かが降りた!?

2009年03月24日 18時25分03秒 | 雑感
いやあ、良かったですね。WBCの2連覇。

2時前テレビかじりつきで見てて、「おお、いけるいける」と思っていたら、9回ウラで同点。えええ~~延長(涙)。
気が気でなかったのですけど、後ろ髪をひかれつつピアノ室へ。2時からの連弾の練習のため相手がきていたのです。・・どうなるんだ延長・・・
練習していたら、ドアから娘がそっとメモを・・「イチローが5てんにしました」。
・・・なにっ、ほんとか?!おお、3-5ではないですかっ!
イチローのコメントすごかったですね・・「いきかけました」(爆)。
それにしても、あの状況で決める?・・・神だ~

話はちょっと変わりますが、例のリストコンクールのMちゃん、予選前、緊張のあまり泣き出し、失神しそうな状態でステージへ出たそうです。
ところが演奏は、これまであり得なかったほどの域に達していたそう。
これ以上ないという極限状態の先の扉を開けたのでしょうね。陶酔ともいえる境地・・・


どちらも凄すぎて自分には遠い話ですが、すばらしい!



もう会えない

2009年03月23日 09時37分11秒 | 家族・友人等
最近の娘なんですが・・・

卒園以来元気がありません。
卒園の前から悲しそうでしたけど、いよいよ現実のものとなって喪失感全開。
テレビで何か見ていて「あっ、こういうの〇〇ちゃんが好きなんだよ。明日教えてあげよう・・・・もう会えないんだった・・・(ベソ1)」
なにかの名前を私に教わって「へえ、これってそういう名前なんだ。明日△△ちゃんに教えてあげよう・・・もう会えないんだった・・・(ベソ2)。もっといっぱい遊んだりお話しとけばよかった・・・(ベソ3)」
・・というありさまで、プチうつ状態です。

小学校が楽しみでないわけではないのですが、小学校は6年間お兄ちゃんがらみで何回も何回も行っていて、別におもしろそうな遊具があるわけでなし、じっとすわって勉強しなければならないみたいだし、何よりも一人でテクテク歩いていかないといけないし、大好きなお弁当でなくて給食だし・・というわけで、あまり期待のネタがないようです。お兄ちゃんが在学中ならそれも楽しみだったでしょうけど、今やお兄ちゃんは、小学校よりはるかにうちに近い中学に通っていて、これから朝は自分の方が早起きだと思うと、面白かろうわけがありません。
行きだしたら行きだしたで楽しいことも多いとは思うのですけど・・・。

それはともかく、娘のこのプチうつ状態、お友だちと死別したわけでもあるまいに・・とちょっと思い、でも待てよ、と考え直しました。
現実的に考えると、娘のいた幼稚園のお友だちはいくつかの校区からバスで通ってきていたので、たとえ近くの子であっても小学校が違えばこれ以降なかなか会うことはありません。まして、遠くの子とはもしかすると一生会うことはないかもしれない・・。
大人になると、実際に会う機会がなくなったとしても、電話(特に携帯電話)やインターネット等々を通じて、即連絡はとれるので、離れ離れになった誰かと音信を保つかどうかというのは本人の意思次第ということになります。
これは、いまや、小学校卒業でもほぼ同じことで、卒業に際して先生やお友達とメールアドレスや携帯番号の交換というのはごく普通に行われていて、そうすると、純粋に「卒業したらもう会えない」とガックリくるのは幼稚園くらいなのかもしれません。
一人二人の仲良しさんなら今後も親の協力のもと、音信を保っていくことはできますけど、クラスのたくさんのお友だち、あるいはクラス全体の雰囲気となると、これはもう戻ることの出来ない過去であるわけなので、いささかかわいそうではありますが、ここはベソでもなんでもかいて気持ちの整理をつけてもらうしかありません。


ちょっと前(といっても何十年ということになりますけど)、少なくとも各家庭に一台黒電話がデンとあったころまでは、やっぱり「別れ」は「別れ」として存在していたように思うのですけど、今は極端なことをいうと死なない限り、決定的な別れはなく、どこかでつながっています。
昔のすぐれた作品には、文学であれ絵であれ音楽であれ、惜別の情を表した名作が数限りなくありますが、そんな作品を現代の私たちはどこまで心で感じ、受けとめているのか・・・

・・・そんなことを考えてしまった、娘のこのごろでした。




チェロ&筝のロビーコンサート

2009年03月23日 08時52分58秒 | 室内楽
昨日は朝から雨が降っていて、そんな中午前中、近所の病院のロビーコンサートを聴きにいってまいりました。
チェロとお筝のデュオ。
日本の曲では「さくらさくら」や「五木の子守唄」、現代の筝作曲家沢井忠夫氏「風の歌」の曲、それにバッハの「G線上のアリア」・・・・・これらはデュオ。
チェロの独奏でブリテンの「セレナータ」
筝の独筝で、同じく沢井忠夫氏の「鳥のように」

チェロはM先生、筝はまだ若くてかわいらしい女性で、和服をリメイクしたようなツーピースのドレスも素敵でした。
私も昔、筝を3年ほどかじったことがあるので、大変興味深く聴かせていただきました。現代曲におけるさまざまな技法には目が釘付けで、あんなことできるんだ~すごーい~とただただ感心。
筝は、一曲一曲調弦をして音階を作らなければならない楽器なのですけど、西洋の曲だと転調がかなりあるので琴柱(弦の下に入れているヘンな形のものです)を弾きながらしょっちゅう移動させてました。私などはかつて、この琴柱の移動に失敗してバタンとかやらかしたりしてましたので、あんなにスムーズにひょいひょいと移動できるものなんだなあ・・とこれまた感心。
で、編曲してあるものはどういう譜を見ているのだろうか、と終わってから譜をのぞかせてもらったのですが、普通のチェロ&ピアノ譜のピアノ部分の音ひとつひとつに筝の弦番号(一ニ三四五六七ハチ九十斗為巾)が書かれてました。これだけでも結構な労力です。

たしかこのコンサートはこれから先、美術館等であるはずですので、機会があったらぜひお出かけくださいませ。


コンチェルト堪能しました

2009年03月21日 22時18分36秒 | 交響曲・管弦楽曲等
大変楽しみにしていたコンサートに行ってまいりました。
毎年行われる、地元の子どもたちをソリストとしたコンチェルトの会。

本日のプログラムは

スメタナ:歌劇「売られた花嫁」より序曲
ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲
     (ヴァイオリン・・小3、小3、小4、小5  チェロ・・小6)
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 第3楽章(小5)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 第1楽章(中2)
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 第1楽章(高2)
リスト:ピアノ協奏曲第1番 全楽章(中3)
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 全楽章(高1)


こう並んだだけでワクワクするようなプログラムですが、演奏も今年は例年にましてよかったような気がします。
ヴェヴァルディは5人がおそろい色違いのドレスで登場。女の子たちがかわいい格好でそれぞれ弦楽器を携えて登場するのって絵になりますねえ。小さいのに音程も確か弓さばきもなめらかな子がいて、どうやったらこんなにちゃんと弾けるのか・・とわが子と比べてため息。

ヴァイオリンコンチェルトはブルッフもシベリウスも大変な名曲ですが、それぞれ驚くべきレベルで弾いておられました。
発表会やコンクールで弦楽器のコンチェルトのオケパートをピアノで代行する場合がありますけど、やはりオケとやるのは違います。スケールの大きさということもありますけど、ことヴァイオリンコンチェルトはオケ奏者(特にヴァイオリンパートの方々)もよく曲を知っているので、客観的にみても入れ込み方が違う。オケがトゥッティで盛り上がるところなんか、「ステージの温度上がってるよ~」って感じです。逆にピアノで伴奏するとき一番難しいのがこの部分で、いくら一人で盛り上がっても、オーケストラ全体が感極まったかのようなあの雰囲気はなかなか出せるものではありません。
ブルッフの方は、1月にピアノ伴奏で弾かれるのも聴きましたけど、相当な進歩。
最初、ちょっと音がスピッカートのような感じで鳴りにくそうでしたが、すぐに弓の調整をして、しっくりした音で演奏していました。小学5年生、なかなか落ち着いてます。
シベリウスの彼の演奏は、小学生のころから聴いていますけど、聴くたびに驚くべき進歩を遂げていて、今回は演奏はもちろん歩き方、お辞儀の仕方、もうプロの演奏家のような貫禄でした。それにしてもシベリウス、難曲ですね。オクターブのユニゾン、ポリフォニー、和音、高いポジションへの速い移動、飛ばし弓、速いスケール、技術だけでも目が回りそうなのに、音色や音楽面もいろいろやるべきことが多そう。それを高1の彼はほんと余裕で弾いてました。深い森やそこに住む人々の心情まで表現してくれた気がしました。

ピアノの3人もそれぞれお見事でした。
ベートーベン、細かい音の動きをまったくミスなく美しい音で仕上げ、かっちりとした形式美も出していました。
サン=サーンスの2番コンチェルトは、私何枚もCDを持っている大好きなコンチェルトです。奏者はかなり緊張した面持ちの高校生さんでしたが、誠実に弾いておられる姿に好感が持てました。弾き終えて涙ぐんでいる様子を見て、きっと学年末でテストやらなんやら大変だったんだろうなあ・・と思ってしまいました。

リストはMちゃん。
ドイツでのコンクールから帰ったのが3月9日くらい。コンクールではこの曲はやってませんから、帰国してから10日あまりで仕上げて弾いたことになります。
私が帰国翌日に遊びに行ったときは「・・まだ最後まで通してない・・どうしよ・・」と言っていて、なんでもその夜13時間弾いて弾けるようになったとか。
13時間練習できるところもすごいですけど、13時間弾いたら弾けるようになった、というのは驚きです。
で、弾けるようになったっていうのはきいていたのだけれど、本番、しかもオケと一緒というのは何が起こるかわからない。私が心配することじゃないんですけど、なんだか、こっちがドキドキして、特に冒頭の跳躍のとこなんかは「決まってくれ~」と祈ってました。・・というのはですね、この曲を某所で聴いたとき、かなりの弾き手(全国レベルのコンサートピアニスト)の方が、本番苦戦されていたのを見たので、ここはぜひバシッと決めてほしかったんです。
いやあ~決まりましたよ。オケもぐいぐい引っ張って、目だったズレもなかったし、ヴェールに包まれたような神秘的なスケール、バリバリっとした雄大なスケール、ここぞの和音、切れ味抜群のリズム・・・もし自分が生まれ変わったらこんな風に弾きたいと思うような演奏でした。
2年半前にMちゃんの弾く「波の上を歩く聖パウロのフランチェスコ」を聴いて、リストアレルギーのなくなった私ですけど、その後彼女ほんとすばらしいリスト弾きになってきました。超絶技巧練習曲、ハンガリー狂詩曲、これらも重要なレパートリー。
今日はたまたま指定ど真ん中の席で、いわゆる「大向う」ではありませんが(笑)、ほんとは「〇〇屋~!」と声かけたかったです(笑)。まあ、普通に「ブラボー」にしときましたが。


いい演奏会だったな・・と反芻しつつ帰宅。
地元の若手を応援できるのはうれしいことです。






娘、聴衆デビュー?

2009年03月20日 21時53分39秒 | 交響曲・管弦楽曲等
「マイタウン広響」行ってきました。
指揮&おしゃべり&キーボードは、テレビでおなじみ青島広志先生。

~~~プログラム~~~~
前半
モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲
モーツァルト(青島広志編曲):きらきら星変奏曲
ドニゼッティ:オペラ「リータ」より<私は楽しい>
マスカーニ:オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
プッチーニ:オペラ「トゥーランドット」より<誰も寝てはならぬ>
ロッシーニ:オペラ「ウィリアム・テル」序曲より<スイス軍の行進>

後半
青島広志の音楽物語「ペールの大冒険」
(原曲:グリーグ・・劇音楽「ペール・ギュント」)

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幼稚園のお友達とそのお姉さん&お母さん、そして私と娘で行きました。
ほぼ満席。
広響には子どもたちの先生もおられますし、いつのまにか私自身も知り合いができましたので、このごろは聴きに行くのが楽しみです。
娘がちゃんとオケを聴いたのは実は初めてなのではないか・・という気がするのですが、自分の先生が登場されるとさすがに興奮して、指差しつきで(汗)、お友達に教えておりました。
娘、これまではアマオケの演奏会をガラス張りの親子室から聴いてきましたので、どうもそのクセが抜けず、しばらくは「あそこに行きたい」と親子室を指し、おとなしく聴いてるかと思うと、「暑い」だの「喉が渇いた」だの言いまして、いくら小学生になってもまだまだ本格的な演奏会には連れていけそうにありません。
一方で、ノリ出すと手拍子をとりそうになるし、「あの振り(指揮)おもしろ~い!!」とクスクスするし、ペールギュントの「山の魔王の宮殿にて」と「アニトラの踊り」(この2曲は2006年に私が連弾した曲)は両手ふりまくりで踊ってるし、音楽体験としてはけっして悪いことではないのですが、マナーとしてはいかがなものか・・・な状態が続き、私は気が気ではありませんでした。
こういうのを制するのは難しいです。今日の演奏会はそもそも、青島氏がお尻を振りながら指揮されてましたし、博識にして軽妙な爆笑トークの連続でしたので、そこまで厳しくいう必要もないかと思うのですけど、やはりクラシックコンサートのマナーは教えなければなりません。
もっとも本人に「ノリノリだったね、指揮してたの?」ときくと、「違う。ノッてないし、指揮もしてない。あれは<リズム>と<感じ>をやってただけ」だそう。
<リズム>と<感じ>をやることと、指揮がどう違うのかよくわからない私は、とりあえず撤退(爆)。基本的には私も音楽をじっとして聴くのは苦痛で、自分が演奏する側にまわるとその苦痛は軽減されるので、ある意味楽ではあります。
これから少しずつ、娘にも演奏会というものにも慣れていってもらいたいものです。


・・・という、母としては落ち着かないコンサートでしたけれど、それなりに楽しめました。演奏もですけど、なによりも青島先生のトークは商品価値バリバリで、このままDVDにしてもTVで放映してもOK。表現は悪いですけど、お金をいただくパフォーマンスというのはこういうもの、この完成度なのだな、とあらためて感心いたしました。