たまにはヴァイオリンの話でも書いてみようかと思います。
娘はいま、2分の1サイズという分数ヴァイオリンをレンタルしています。
知人からではなく、ヤマハの「音レント」というものを利用しています。
ちなみに、16分の1サイズは中古を安く買ったもののただのおもちゃで終わり(つまり習い始める前にこのサイズが終わったということ)、
8分の1、4分の1は知人から借りました。
ヴァイオリンは、楽器本体以外に、弦、弓、松脂、肩当て、あご当て、アジャスター、そしてケース、譜面台、といろいろ揃えたり、メンテナンスしなければならないものが多く、
どかんとピアノ買って、あとはせいぜい子供用の足台くらいしか買うもののないピアノ弾きにとっては、なんだかうらやましい楽器です。
とくに弦は消耗品の上、相性だとかいろいろあるので、4分の1まででも何種類か渡り歩きました。
通販サイトにもこんなに出てます。
大きく分けると、ガット弦、スチール弦、ナイロン弦になると思うのですが、子どもなのでガット弦はまだ使ったことないです。
さて、昨年6月から使っているヤマハのレンタル楽器ですが、
本体がヤマハ製というのは当たり前として、もともと張ってあった弦がこれまで見たことない弦だったんですね。
替え弦は入ってなかったので、これはきいておかねば・・・と思ってある日お店でききましたら、
「ダダリオ社のヘリコアという弦です。エレキ関係の弦では有名なところです」とのことでした。
調べてみましたらアメリカの会社のようです。
これがですね、うちの娘にとってはなかなか使い勝手がいいんですね。
まず、なかなか狂わない(笑)。次に、スチール弦ということもあるんでしょうが、わりに音が出やすいので、これまでギーギーに圧をかけて弾いていたのが、だんだん押さえつけなくなってきました。
スチールのわりに・・・・といっては失礼ですが、そうキンキンした音でもない。
うちは、エレキベースを弾いてるひともいるので、ときどき古くなった弦が捨てられてとぐろを巻いていることがあり、捨てる前に私も見ることがあるんですが、
これがまたいろいろ種類があるもんなんですね。
ピアノもたくさん弦の張ってある楽器で、よく楽器屋さんが、「これはどこそこの弦を張ってるんですよ~!」と胸を張って教えてくださることがありますけど、
申し訳ないけど、全然ピンときてなくて、タッチの感じとかピアノの大きさばかり見てました(殴)。
考えてみたら、弦と響板がまずは命なので、そっちにも意識シフトしないといい音出ないですよね。たとえ自分でいじれない分野のことであるにしても。
練習しているときは、正直それどころではなく、「楽譜と私」「鍵盤と私」で何時間も過ぎていってしまうのですが、
ヴァイオリンみたいな小型で仕組みのわかりやすい楽器をいじったりすると、「楽器と私」という意識を取り戻します。
どうかすると、ピアノ弾きって端末入力者みたいになってしまうので、鍵盤に向き合っている時間が多いときであればあるほど、
子供のヴァイオリンのレッスンをみて、「楽器」のことを考えるように努めております。
これじゃ、娘自身のために習わせているんだか、私のために習わせてるんだかわかりませんが・・・・(笑)。
ここは弦楽器ブログ?・・・というくらい弦の話が続いておりますが、
またまた弦楽器の記事です。
「小島燎 研究発表的 独演会 vol.2」
小島燎さんは、全日本学生音楽コンクール全国大会1位の腕前にして、今春、京都大学に現役合格。
ヴァイオリンと学業を両立させておられるという、スーパー大学生です。
おそれ多くも私・・・・昨年の室内楽研修でブラームスのピアノ五重奏をご一緒させていただき、
その後も何回かお話したりしておりましたので、それはもうこの日を楽しみにしておりました。
またピアニストの三島良子さんは、2007年2月某所におけるコンサートでご一緒して以来、
彼女の出演されるコンサートには可能な限り伺わせていただいているという、大好きなピアニストさん。
このお二人の演奏会(前回は残念ながら伺えなかったのですが・・)ですから、それはもう期待すること限りなし。
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はつかいち文化ホールさくらぴあ小ホール 18:30開演 (300席満席)
♪プログラム♪
1.ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第3番 Op.12-3
2.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第2番 BWV 1003
休憩
3.ショーソン:詩曲 Op.25
4.サン=サーンス:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1番 Op.75
<アンコール>
ラヴェル:ハバネラ形式による小品
クライスラー:中国の太鼓
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正直に言いまして、今日のプログラム(アンコールをのぞく)の中で、「知ってる知ってる~」と即答できるのは、
ショーソンの「詩曲」だけでありました(汗)。
しかも予習なしで行きましたので、レヴューは「初発の感想」です。ご容赦くださいませ。
席は、舞台向かって右寄り。センターより少し後方。
ベートーヴェンの第1楽章では若干、ピアノとヴァイオリンがかぶった感じで聴き取りにくいところがあったものの、
第2楽章以降は、バランスよく聴こえ、ヴァイオリンの音もどんどんのびやかになってきました。
ベートーヴェンのソナタ第2楽章の終わりの音は特に印象深く、忘れられません。
ソナタはどの作曲家でもそうですけど、ピアノのウエイトが大きく、このソナタもほんとに互角というか、
ピアニストの労力はいかばかりか・・・と。
バッハ無伴奏は、これはもうあまりに大きく深い曲なので、私などがなにか言えるような曲ではないのですが、
彼の思い、表現したいことが、この楽器のキャパシティからあふれ出そうに思えるところがありました。ヴァイオリンのことはよくわからないのでなんとも言えないのですけど、演奏者と楽器の器(ウツワ)のつり合いというものは難しそう・・・・・
ショ―ソンの詩曲ですが、これは初めてこの曲はこういう曲だったのか、と。
CDやライブで何回も聴いたことがあったのですけど、よくわからないといいますか、なんだかわからないうちに終わってしまっていたというか(汗)。
いや、いい曲だ~と生まれて初めて思いました。
すべてに合点がいったとかそういうことではなくて、
「このあたりをまた聴きたい」というような細部への執着がわいてきた、という点で、リピーターを作る演奏(少なくとも私はそう)。
神秘的瞑想的で全体に精神性の高い曲なんですけど、風や気温や光を実際体感しているように感じられるところもあり、
そういう演奏(ありありと自然と体感できる演奏)をなによりも好む私には、たまらないものでした。
サン=サーンスのソナタはベートーヴェンにもまして、ピアノパートに細かい音が多く、
それをしかもヴァイオリンと一緒に上り下りするので、興奮度高し(笑)。
なによりもほんとによく合っていて、これはかなり合わせを重ねられたのだろう、と思いました。
京都と広島でいったいどうやって・・・・・?
お二人の技術の高さ、真摯に勉強を重ねられた姿に感服。
アンコールも含めて、聴きやすいプログラム構成で(聴くまでは、非常に生真面目なプログラムで、聴き終えたら疲れた・・・・とかあるかな、と思ったりもしてましたが)、
だからといって軽いわけではなくて、印象にはしっかり残り、大変楽しめました。
「研究発表的」と銘打たれてましたけど、ちゃんとお客様のことも考えられたすばらしい独演会だったと思います。
これから毎年楽しみにしております。
昨日聴き逃し歯ぎしりした、NHK-FMのとある番組のメニュー。
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1.「バイオリン協奏曲 ニ短調」シューマン作曲(31分11秒)
(バイオリン)ルノー・カプソン(管弦楽)マーラー室内管弦楽団(指揮)ダニエル・ハーディング
2.「交響曲 第3番 変ホ長調“ライン”作品97」シューマン作曲(32分19秒)
(管弦楽)ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(指揮)サカリ・オラモ
3.「交響曲 第3番 ヘ長調 作品90」ブラームス作曲(39分30秒)
(管弦楽)バイエルン放送交響楽団(指揮)ラファエル・クーベリック
4.「無言歌 ニ長調 作品109」メンデルスゾーン作曲(4分09秒)
(チェロ)ヨーヨー・マ(ピアノ)エマニュエル・アックス
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どの曲も好き・・・・・と思いよく見てみて・・・・あれ????
シューマンのバイオリン協奏曲ってなんですか??
バイオリン・ソナタなら知ってますけど。。。
今日たまたま、Hくんというレア楽曲に詳しい人に会いましたので、たずねてみましたところ、
・・・・即答(笑)。
「ヨアヒムの依頼で書かれたにもかかわらず、シューマンの精神状態が非常に悪い時に作られた楽曲のため、ヨアヒムはこれを演奏することなく、クララも封印。
だいぶあとになって楽譜が出てきたようで、・・・・メニューインがの録音があるようです。」
ひー、なるほど。ウィキペディアにも出ています 。
Youtube探しましたら、いくつかありました。
メニューイン、ハイフェッツのものもありましたが、録音の良さをとってジョシュア・ベルのものを。
第1楽章:
第2楽章:(アタッカで第3楽章に入ります)
第3楽章:
え~~、いい曲じゃないですかっ!別に破綻も感じないですし。
いい曲とかいうレベルではなくて、メチャクチャ好きですけど。それって、私の精神状態が疑われるってことですか?(汗)
あえて言わせていただくと・・・・シューマンの楽曲でこの曲より頭のおかしそうな曲はいくつもあります(逃)。
封印されたというのは、曲として不完全とかまとまりがないとかいうより、演奏技術の問題とか(これはちょっと私にはわかりかねますけど)、
なにか個人的なこと(たとえば不吉だとか呪いだとか)、
そういうことだったのではないのか、という気がしますが、ほんとのところはどうなんでしょうか??
映画「レッド・バイオリン」的いわくがあったりなんかして・・・・・(そういえば、『レッド・バイオリン』ではジョシュア・べルが弾いてますね)。
気になる~~~~
17日の倉敷公演を初日として、各地でのコンサートが予定されていたヒラリー・ハーンですが、
公演中止が決定したとのことです。
以下、くらしきコンサートHPより。
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この度の「東北地方太平洋沖地震」の影響により、ヒラリー・ハーンの来日が困難となり、今回の日本ツアーは残念ながら公演中止が決定いたしました。
チケットをお求めいただき、楽しみにお待ち下さっていた皆様には、公演間際の不測の事態で多大なご迷惑をおかけいたしますことを心よりお詫び申し上げます。
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この度の「東北地方太平洋沖地震」の影響により、出演者本人の最終判断によって今回の日本ツアーは断念せざるをえないこととなりました。
東京電力福島第一原発の複数機爆発によるさまざまな懸念、今回の東北関東大震災に続く各地の地震と余震に基づき、アメリカ合衆国政府による日本への渡航自粛勧告を受けての決断とのことです。
チケットをお求めいただき、楽しみにお待ち下さっていた皆様には、公演間際の不測の事態で多大なご迷惑をおかけいたしますことを心よりお詫び申し上げます。
つきましては、下記の方法でチケットの払い戻しをさせていただきます。
ご不明の点がございましたら、くらしきコンサート(086-422-2140 土日祝日をのぞく9:00~17:30)まで、お電話にてお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
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うちも息子が行くことにしていて、大変楽しみにしていたのですが・・・・・・やむをえません(泣)。
日本への渡航自粛勧告が出ているんですね。
と思ってちょっと検索をかけてみたならば出てくる出てくる・・・・・・
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在日フランス大使館は15日午前、福島第一原発での一連の事故を受け、「10時間ほどで弱い放射線が東京に到達する恐れがある」として、
都内に滞在する自国民に外出を控えるよう勧告、さらに、「パニックに陥らず、家の窓を閉じよう」と呼び掛けた。
同大使館はこれに先立ち、東日本で強い余震発生の恐れがあるとして、直ちに東京を離れるよう仏国民に求めていた。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、東京からの退避勧告を出したのはフランスが初めて。
ほかの各国でも、日本への不要不急の渡航の自粛を自国民に求める動きが加速している。
米国務省は13日に自国民への勧告を発表し、水、食料の不足や交通、通信などの問題から、日本への不急の渡航を自粛するよう求めた。
緊急の任務がない政府要員にも訪日を見合わせるよう指示したという。
日本に滞在中の米国人については、在日米大使館は「日本の治安当局の指示に従うように」と求めている。
韓国外交通商省も日本への渡航自粛を勧告した。
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米中韓ロシアが渡航自粛勧告を出しているようです。
最近ほんとに「ただつきあってるだけ」になり、先生のご注意もなにもかも反映させられず・・・・・・・・要するに、私ついていけなくなりました(涙)。
ならば昔とったなんとかでダンナが見てやればいいものを、これは時間がないのと、娘の拒絶に遭うことが多く、ほぼ断念。
小学2年なので、自分でやれる子はやれるのかもしれませんけど、うちの場合、自分で勝手にやらせていると姿勢はぐずぐず、音程てげてげ(←鹿児島弁)、弓はかすかす・・・というわけで、レッスンのとき先生「いったい何から手をつければ・・・」状態になられるので、とりあえずつきあっているわけです。・・・が正直なんの役にもたってません。
楽譜どおりの音を出しているかどうか、くらいはわかります、さすがに。
それから、スラーを見て、弓の返しもわかります。
なにがわかんないかというと・・・・・ポジション移動がさっぱりわかりません(泣)。
娘はそれほど音程は悪くないので、一本指スライド奏法(???)でも、けっこう探り当てて弾いてしまう。私楽譜だけ見て聴いているとごまかされてしまい、レッスンに行ってみると、とんでもないことになっているわけでございます。
ポジションの書き込みしても、目に入らないのか、無視してるのか、しれ~っと弾き易いところで弾いてたりする。
で、さすがにこっちも叱るわけです。何見て弾いてる?その書き込みが目に入らぬか、と。
叱ると、ふくれる・・・もうイヤじゃという・・・
ピアノについてはですね、こっちも似たようなものではあるのですけど、こちら(私)に多少余裕がある。なんとなく少しずつこう動かしていけばいいであろう、というカンが多少は働きます。
バイオリンは、私自身がわかってないんですね。なのでレッスンを毎回ノートに書き留めても注意事項の軽重、優先順位がピンとこない。大事なことなんだろうなあ・・と思いつつも、なんとなくボケーっときいてしまいます。
はあ、困りました・・・・
最初の頃は私も、同じように練習していたんですね。
子どもが学校に行ってる間にけっこうがんばったりして。でも早々に落ちました。
時間がかかりすぎます・・・・ほかのことができません。
さて、どうしたもんか・・・・
数日前より、娘が練習するときに、私もとりあえずフルサイズの楽器を出しておくことにしました。
もちろん弾けるわけはないです。
ただ、移動や指使いが難しそうなところを、ゆっくり娘に「教わる」ことにしました。
「先生、なんていってたっけ?教えて。こう言ってたと思うけど、お母さん、さっぱりわからない」と。
娘、あまりにド下手な私のバイオリンにあきれ、爆笑しながら、教えてくれます。
ただやらされてたときにはグチャグチャだったくせに、「そうじゃなくて」と言いたいがために、気をつけながらちゃんと弾こうとしてる(笑)。
やってみるとマジ難しいです。
こんなことできてるなんて、娘、えらいじゃないか(爆)。
うちは幸か不幸なのか、バイオリンに関しては他に比較できる年齢の近いお子さんがほぼいないのですけど、
相対評価無しの、絶対評価(by 親バカ)によると、それなりに進歩はしている。
人間、「良い評価を得る」「誰かに頼りにされる」ということで、かなりの推進力がつきます。
たぶん・・なんですが、なにかをした結果そういうことになったという場合だけでなくて、期待といいますか先物買いといいましょうか、「できるよ」「頼りにしているよ」ということでも同じような結果がでるような気がします。
それをプレッシャーとして、嫌うむきもあるにはあるのですけど、だいたいはプラスに働くんじゃないかなあ、と思います。
それにしても、いやあ、ド下手です、私(笑)。
娘からは「(ドラえもんの)しずかちゃんよりは3レベルくらい上だよ」といってもらいましたが・・・。
これって、ほめてもらえてるのか????うーん・・・・
20年くらい前に親友が追っかけをやっていましたし、いろんな方から「とにかくすごいオーラ!」と伺っておりましたが、いやもう想像以上でございました。
<プログラム>
バッハ/ヴィルヘルミ編:G線上のアリア
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番 ヘ長調 作品24「春」
バッハ:シャコンヌ
~~~~~~休憩~~~~~~
シマノフスキ:アレトゥーサの泉(「神話--3つの詩」より)
ヴィニャフスキ:モスクワの思い出
ストラヴィンスキー/サミュエル・ドゥシュキン編:ロシアの踊り(バレエ「ぺトルーシュカ」より)
チャイコフスキー:感傷的なワルツ
マスネ:タイスの瞑想曲
クライスラー:ウィーン奇想曲作品2
サラ・サーテ:ツィゴイネルワイゼン
(アンコール)
エルガー:愛の挨拶
ブラームス:ハンガリー舞曲 第1番、第5番、第2番
ピアノ イーゴリ・ウリヤシュ
ピアノはステージ中央より少し上手。ピアノの椅子がセンターあたりで、ヴァイオリニストはその下手。ピアニストからすると、少し振り返る位置になります。
(私以前、このような配置でチェロの伴奏をしたことがあり、後ろを振り返るのがちょっと大変だった記憶があります。そのときも「この方がいいから」ということでその位置になったのですけど、この配置での音響面でのメリットはどういったことなのでしょうか。)
前半は真っ白、後半は真っ赤のドレス。いずれも少し裾を引くくらいの長さでお姿も女王の風格。
ヴァイオリンの技術や細かいことについては私何もわからないのですけど、プログラムが進むにつれてお客さんを釘付けにする引力、曲のふとした瞬間にトリコにする魔力、言葉はアレなんですけど、まさに「やられた~」という感じでした。
それにしても・・・なんですけど、
前橋さんというと、昔からお美しい方で有名でしたけど、今もほんとにお変わりない。年齢を申し上げるのもはばかられるような妖艶さ。
「プロフィールの写真は若くて素敵だったけど、実際行ってみたらあれあれ・・・」なんてことは実際の演奏会では日常茶飯事ですけど、この方に限ってはまったくそんなことはなく、時が止まったような感じです。
自分よりはるか年上の方が、変わらず健やかでお綺麗でいらっしゃるというのは、それだけでもなにかうれしいことで、元気をいただける気がします。
・・・コンサートの帰り、背筋を伸ばしてすーっと歩く自分に気づいたのは初めての経験(笑)。
うちには2台のフルサイズのものがあって、1台は主人が中学生の頃、先生に薦められた買った(買わされた)ものなのですが、これは昨年調べてもらった結果、ちょっと造りに難があり、音程はとりにくいし、楽器そのものの素材がいまひとつだということになっています。
もう1台は主人の母が若い頃使っていたもので、昨年から息子用に拝借しています。おそらく50年以上前のものなのではないかと思うのですが、ずっと弾いていなかったにしてはなかなか良い音がします。
で、今日あらためてラベルを見てみましたところ、
<Tizo Minezawa>と読めます。
どういう漢字なのかよくわからず、あてずっぽで「峰沢泰三」で検索してみましたところ、ヒットしました。
以下、あるサイトから勝手にコピーさせていただきました。お許しください。
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峰沢さん一族の整理をして見ます。(資料から抜粋します。)
兵庫県に東洋楽器製造株式会社という大きな会社がありまして、オルガンやヴァイオリンを大量に製作していました。
この会社の宮大工で木工技術とヴァイオリンの製作技術に優れた「峯沢宮蔵」さんがいたと伝えられています。
峯沢宮蔵さんの息子が峯沢峯造さんです。父からヴァイオリンの製作技術を学びとり長い生涯の間に優れた手工品のヴァイオリン、チェロなどを作った。
峯沢峯造さんは満足できるもののラベルには「龍」の字を毛筆で加えた。
京都出身の「峯沢泰三」さんは峯沢宮蔵さんの甥で、叔父から技術を学び、大阪で独立。戦後東京にに進出して次々と作り出した作品は日本のヴァイオリンの品質向上に貢献した。
峯沢峯造さんは辻久子さんが命名した「日龍」と「月龍」が有名です。
峯沢泰三さんは当時来日したハイフェッツ、エルマン及びオイストラフから激賞されたとあります。
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おお、たしかに姑は京都の人ですし、若い頃、ハイフェッツ、オイストラフを生で聴いたとつい先日話を聴いたばかりです。
もし、<Tizo Minezawa>と<峰沢泰三>さんが同一人物だとしたら、なかなか記念すべきバイオリンかもしれません。
大切にしないといけませんね。
インフルエンザ、携帯の忘れ物、などなど出発まで大騒ぎでしたけど、
ピアノサークルOG会、ディズニーランド、(子どもらは有明のりすうピアも)、病院コンサート、帰省、鎌倉散策・・と、盛りだくさんの旅行で、4泊5日でいっぺんに用事が片付いた気がします(笑)。
今日からは少しのんびりできそうなので、とりあえずピアノやったり、子どもたちはひっさびさにバイオリン弾いたりしてました。
うちは、昨年子ども二人がバイオリンを始めてからピアノ株が暴落、主人はもともとピアノの何が難しいのかわからないし、たぶんそう関心もないんだと思うのですが(それは私のほかの楽器に対する関心と似たようなもんでしょう)、ここにきて娘もヒドイです。
バイオリンを弾いているときに主人に注意されるのは絶対イヤみたいなんですが、私がなんか言うと(もちろんそれは、リズムとか拍子などの譜面上のこと、あと音程についてです)、「お母さんは弾けないのに、なんでそういうこと言う!」と。
・・・頭にきますねえ!・・・
基本的には、私は自分にできないことを子どもに強いたり叱ったりするのは好まないですし、もしなんらかの理由で自分ができないとしても、サポート面で努力はしないとならないと思っています。
私がバイオリンを弾けなければならない理由はどこにもありませんが、「なんでそこで遅れる?」「なんでいつも弓が逆?!」とただ叱るのは反発をくらうだけだと思って、遅れる理由、ボウイングが逆になりやすい理由を知るために練習しましたよ。
ヒマなこともあり、たぶん2時間は弾いたと思います。結果、娘が弾けないのはなんの理由もなく、「ただの練習不足」だということが判明(爆)。最初は、そばでゴソゴソやりながらおとなしくしていた娘ですが、「おかあさん、もういいよ~。テレビ見ようよ~(泣)」と。
子どもたちが習い始めのころは、私も時間を見つけてやってましたけど、だいたい自分のピアノやチェンバロ課題だけで大量なもんで、さすがにこのごろはまったく触らずでした。今日弾いたおかげでちょっとは思い出しました。
まあ、立って1時間2時間連続バイオリン構えられるようになっただけで、進歩ですよ(笑)。以前は、あごにはさむことすらできませんでしたから。肩が痛くなくなったのも大きいです。
こういうことには燃えるんですよ(笑)。
今回のオケでのオペラの伴奏の練習にあたっても、さすがにイタリア語では歌いませんでしたけど、対訳本を買い込んだり、旋律は歌いこんで覚えたり・・・これだけの熱意あったら、ショパンの譜読みせーよ、と我ながら突っ込みたくなりましたが・・・。
とりあえず基礎練習だけはちゃんとやっておこうと思ってます、ピアノのほうは・・(逃)。