~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

ピアノぺダル奏法講座

2010年05月30日 23時35分22秒 | レッスン&セミナー
5月29日(土)午前は、松本和将氏による「ピアノペダル奏法講座」に行ってまいりました。
20分くらい前には会場に着いたのですけど、氏はすでにスクリーンにペダル部分を映しながらの大リハーサル。出るわ出るわ・・・バッハインベンションからチャイコフスキーやラフマニノフのコンチェルトに至るまで、この30分で弾いた曲だけでいったいいくつのリサイタル、コンサートが組めるんですかっ!というほどのレパートリー。ええ、もちろん暗譜、しかもスクリーン見てるから手元も見てない(驚)。
で、10時半の開始時間になったとたん「・・・あ、こんな時間・・・2分休憩させてください」(爆)。

ご幼少のみぎり・・・足台も使わず足先でペダルを蹴るように踏み、しかもそのうちウナコルダも多用という、とにかくペダル大好き少年で、それを先生は「・・ここはにごっとるよ~、ここもね~」という感じで減らしていかれたそうです。
この方法を自信をもって取り入れられるレスナーがおられるかどうかは、私にはわかりませんけど、氏のあの異様に器用な足指の動きというのは、年端もいかない子どものころ、足先(指先)を使ってペダルとたわむれていたおかげもあるのではないか・・・と思うわけです。
基本的には、氏は足の指部分だけをペダルにかけ、主に親指で押すように操作していると言われていました。ビブラートペダルなどは手の指で鍵盤を連打しているのと同じ感覚だ、と。
氏の足指でのペダル使いというのが、一般的なものか、それとも独特に近いものなのかは、私には判断がつかないのですが、ふだんのレッスンその他から思うに、「全身で音に反応、表現している」という印象が非常に強いです。
氏はまさに「髪の毛の先まで音楽だ」と思うような方なのですけど、ひとつの音を生み出す喜びの瞬間、そして消えていく愛惜の思いに至るまで、全身全霊、手の指足の指はもちろん、もしかしたら髪の毛一本まで動員しているかもしれません。
なので「ペダル」といっても特に独立したピアノの一技術というわけではなく、楽器と身体が一体となって音を生み出し、そして消えていくまでのひとつの流れの一部分である感じがします。
正直、真似は難しいです、というかできません・・・が、これほどまでに細かく、表現の深い部分に直結しているペダルの技術というもの、たんなる感覚ではなく、足そのもののトレーニングも必要だなあ~と思いました。速いスケール一音一音を耳&足で踏み分けられるくらいの繊細さがいるんですね、たぶん。


踏み方の技術・・もですけど、「ペダル」とはなんぞや?ということにあらためて直面した思いでした。いやあ、すごい機能ですね!ピアノって偉大(笑)。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お得感満載でした(笑) (よっしー^^)
2010-05-31 12:08:19
いやあ、開講前からただただびっくり。
ほんと、暗譜で名曲の数々。しかも、スクリーンのご自身の足見られて、こんなペダリングしているんだあ・・とおっしゃられるのには驚愕(汗)

>、「全身で音に反応、表現している」という印象が非常に強いです。
氏はまさに「髪の毛の先まで音楽だ」と思うような方なのですけど、ひとつの音を生み出す喜びの瞬間、そして消えていく愛惜の思いに至るまで、全身全霊、手の指足の指はもちろん、もしかしたら髪の毛一本まで動員しているかもしれません。

全くそんな気がしました。ピアノを演奏しているというのではなく、ピアノと演奏している・・・ああいう感じにはどうやったら到達できるのか・・・これから「仙人」と呼ばせていただきます(勝手にごめんなさい)
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よかったですよね (仮装ぴあにすと)
2010-05-31 14:21:53
>ピアノを演奏しているというのではなく、ピアノと演奏している・・

お、いいこと言いますねえ~。

さて、よっしー^^の名演ノクターンのDVDでも見てみるか・・・。
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Unknown (まき♪)
2010-06-02 15:03:30
開演前から、色んな曲を聴くことが出来てとても贅沢な感じでした。

足の親指・・・あんなに動くものなのですね。
確かに指ではありますが、その後家でマネをしてみたのですが、今まで使っていない親指・・・は、タダの親指でした(苦笑)。

今回、改めてペダルについて考える事が出来、聴講して本当に良かったです。
ペダルのたくさんの可能性を知る事が出来ました♪
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おひさしぶりです (仮装ぴあにすと)
2010-06-02 22:52:31
土曜日は、ペダル講座、倉敷とおつかれさまでした。
マネできるかできないかは別問題として、ぺダルについての意識が変わる・・変わらざるを得ない講座でしたよね。

>今まで使っていない親指・・・は、タダの親指でした(苦笑)。

同感です・・・(苦笑)
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