温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

チパナス温泉 サブダ・アラム

2017年03月25日 | インドネシア
 
チパナス温泉では、第一希望だった「スンベル・アラム」の予約が取れなかったため、当日オンライン予約が可能だった「サブダアラム」というホテルに宿泊しました。


 
ホテルの目の前には複数の金融機関が設置しているATMコーナーがあり、どの機器もCIRRUSやPLUSに対応しているので、お金の心配は無用。ホテル前の通りには商店や屋台も並んでいるので、買い物や軽食などにも困りません。そうした商店の前では、馬車タクシーも待機しており、観光地らしい風情を漂わせていました。


●プールなど
 
ホテルとしてはリーズナブルな中規模リゾートといったところ。中央に据えられた温泉プールを囲むように、宿泊棟やロッジが立ち並んでいます。


  
夜のプールはライティングが綺麗。当然ながら宿泊客は自由に利用できますから、私もこのプールに入ってみました。温泉と思しきお湯がブレンドされたこのプールは、30℃くらいのぬるい設定。赤道直下とはいえ、深夜になると涼しくなり、長袖を1枚羽織らないと肌寒いほどだったので、このぬるいプールに一度入ると出られなくなってしまい、体を温めるためこのプールで1kmほどしっかりと泳いでしまいました。そんな私を、プールサイドで水遊びをしていたファミリーが「なんだこいつ、マジに泳いでるよ」と言わんばかりの呆然とした表情見つめており、その視線に気づいた瞬間、こんなところまで来て真剣に泳いでしまった自分がちょっと恥ずかしくなっちゃいました。


 
プールサイドにはサウナルームやスポーツジムがあるほか、天蓋付きの大きなソファーも用意されており、館内で採用されているファブリックもなかなか小洒落ていました。ホテルの設備としては標準的と言えるでしょう。


 
 
翌朝はプールサイドでバッフェ式の朝食。ナシゴレンやミーゴレンといったご当地お馴染みの料理の他、インドネシアらしい脂っこい揚げ物が多く、胃弱な私にはちょっとツラかったので、お粥をメインにしていただきました。


 
朝食をいただいていると、上空の雲が徐々に晴れ、プールの向こうに聳えるチクライ山を眺めることができました。ご飯はいまいちでも、この綺麗な山容を目にできただけで、精神的には十分お腹いっぱいです。


●客室

さて、続いては実際に一晩を過ごした客室について。
私は通されたのは2階の1室。部屋としてはごくごく普通です。テレビ・冷蔵庫・エアコンなどひと通りの家電類は用意されており、wifiも使えましたが、ドライヤーやセキュリティボックスなどは見当たりませんでした。経年劣化なのかいろんなところが草臥れており、日が暮れると天井やバスルームの方からキューキューとヤモリの鳴き声が聞こえてきました。ま、ヤモリ程度はご愛嬌で済みますが、窓にも隙間が多く、表通りを往来する車の音や人の声がまる聞こえだったのには、ちょっと閉口しました。


 
バスタブと洗面台・トイレがワンセットになっているバスルーム。もちろんシャワーありますよ。


 
温泉地のホテルですから、バスタブの蛇口を開けて出てくるお湯は温泉です(スタッフにも確認しました)。お湯は出し放題なので、湯船からザバザバとオーバーフローするまでお湯を出し続けたのですが、ここで予想外の事態が発生。というのも、バスルームの排水口には、駅の小便器にあるようなトイレ用の芳香ボールが置かれており、これがオーバーフローのお湯によって溶け出すことにより、強い芳香剤の臭いを放ち始めたのです。おかげでバスルームは便所臭くなり、温泉を楽しめるような雰囲気が台無しに。
仕方ないので、一旦お湯を抜いてボールを除去し、ドアや窓を全開にして換気してから、再度お湯を張り直したのですが、まさかこんなトラップが仕掛けられているとは予想だにしませんでした。それだけ下水が臭いということなのかな。


 
蛇口から出てくるお湯の温度は37.3℃でpH値は6.78。無色透明で無味無臭ながら、わずかに石膏っぽい感覚があったような無かったような…。でも正直なところ、掴みどころに欠ける没個性のお湯でした。温泉街の中心部から離れているため、引湯距離も長くなり、それに伴ってお湯の温度や個性も低下してしまうのかもしれませんが、せっかく温泉街の宿に泊まって、お湯を独り占めできたのに、肝心のお湯に力がなく、それでいて、そこそこの(決して安くない)料金設定だったため、総じて残念な印象しか残りませんでした。
海外の温泉地で宿泊する場合は、宿選びを慎重にしないと、いいお湯に巡り会えないのかもしれませんね。





私の好み:★+0.5

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