※残念ながら2015年12月末を以て閉館されました。
前回記事の「水口第一浴場」に続いて、今度は第二浴場へお風呂をハシゴします。
今回は谷口商店で入浴券を購入です。お店に屋号の看板は見当たらないので、数年前に初めての訪問した時には「こちらで良いのか」と不安になりましたが、お隣の医院も同じ谷口さんだし、地方は同じ姓の家が固まっているから、多分この店で間違いないだろうと見当をつけて訪ったら予想的中、しかもとても親切に対応してくれたことを記憶しております。今回もお店のお婆ちゃんが笑顔で接して下さいました。なお、前回記事でも記載しておりますが、入浴券は「水口第一共同浴場」と共通であり、両方で利用可能です。
川沿いの道で営業している一軒のお肉屋さん。第一浴場から歩くと約5分ほどでしょうか。その店舗の右側に空く狭い軒下の隙間を進んでゆくと…
突き当たりが「水口第二浴場」の入口。このアクセスを知っているのは、近隣住民の方か鄙び温泉マニアのいずれかでしょう。
第一と同じような表札だって、ちゃんと提げられています。
(↑画像クリックで拡大)
当記事で記載しているこの浴場の利用方法については、このように浴場の戸にも掲示されていますから、詳しくはそちらをご参照あれ。
戸を開けたらいきなり浴室。しかもかなり狭い。地方の小規模共同浴場によく見られる脱衣所浴室一体型ですが、ここはその一体具合が極端。靴脱ぎ場や脱衣スペースは申し訳程度しか確保されておらず、両方を合わせても1畳あるかないか。でもこの不思議な空間構成こそ「水口第二浴場」の特徴。
靴箱や下足場と洗い場を一緒に写してみました。両者がどれだけ近接しているか、おわかりいただけるかと思いますが、下足場・脱衣場・洗い場のボーダーが曖昧になっちゃっていたり、ゴミ箱が壁にぶら下げてあったりと、どことなく台湾の田舎の共同浴場を想起させる雰囲気。
入浴券入れに券を投入。第一浴場と異なり、こちらには料金箱が無いので、事前の券購入が必要ですね。
人研ぎ仕上げだった第一浴場と異なり、こちらの浴槽は分厚いモルタルの縁にタイル貼りの底という質実剛健な造りですが、片方に若干の余白がある形状や2人サイズの大きさは第一と同じです。
洗い場には水道の蛇口が2本あり、お湯は湯船から直接汲んで体に掛けます。狭さゆえに洗い場で石鹸の泡を立てながら体を洗っていると、その飛沫が湯舟はもちろん、脱衣場や下足場まで飛んで行ってしまうのが悲しいところ。利用者がその都度源泉の蛇口を開いてお湯を注ぐスタイルも第一浴場と同様ですが、掛け湯していると湯舟の嵩がどんどん減ってゆくので、利用中は頻繁にお湯を継ぎ足した方がいいでしょうね。
お湯は無色透明で、あっさりとしたお湯の第一浴場とは泉質が異なり、こちらは熱海らしくニガリの味を伴った塩味を有していまして、大してしょっぱい訳ではないのですが、保温力は強烈、湯上がりは火照ってフラフラになってしまい、汗もなかなか止まらず、真冬だというのに1時間近くも外套を着ることができません。あたかも体の中核に発熱体が埋め込まれているかのようでした。ものすごいパワーを持ったお湯であります。
通りのお肉屋さんや民家に視界を阻まれて、表からは湯屋の姿を見ることができませんが、裏手に廻れば全容が見られます。古く小さな建物の屋根上にちょこんと載っている湯気抜きが愛らしいです。
温泉分析表の掲示無し
静岡県熱海市水口某所
(場所の特定は控えさせていただきます)
※2015年12月末に閉館しました。
14:00~22:00 木曜定休
300円(事前に入浴券を購入のこと)
備品類なし
私の好み:★★★
前回記事の「水口第一浴場」に続いて、今度は第二浴場へお風呂をハシゴします。
今回は谷口商店で入浴券を購入です。お店に屋号の看板は見当たらないので、数年前に初めての訪問した時には「こちらで良いのか」と不安になりましたが、お隣の医院も同じ谷口さんだし、地方は同じ姓の家が固まっているから、多分この店で間違いないだろうと見当をつけて訪ったら予想的中、しかもとても親切に対応してくれたことを記憶しております。今回もお店のお婆ちゃんが笑顔で接して下さいました。なお、前回記事でも記載しておりますが、入浴券は「水口第一共同浴場」と共通であり、両方で利用可能です。
川沿いの道で営業している一軒のお肉屋さん。第一浴場から歩くと約5分ほどでしょうか。その店舗の右側に空く狭い軒下の隙間を進んでゆくと…
突き当たりが「水口第二浴場」の入口。このアクセスを知っているのは、近隣住民の方か鄙び温泉マニアのいずれかでしょう。
第一と同じような表札だって、ちゃんと提げられています。
(↑画像クリックで拡大)
当記事で記載しているこの浴場の利用方法については、このように浴場の戸にも掲示されていますから、詳しくはそちらをご参照あれ。
戸を開けたらいきなり浴室。しかもかなり狭い。地方の小規模共同浴場によく見られる脱衣所浴室一体型ですが、ここはその一体具合が極端。靴脱ぎ場や脱衣スペースは申し訳程度しか確保されておらず、両方を合わせても1畳あるかないか。でもこの不思議な空間構成こそ「水口第二浴場」の特徴。
靴箱や下足場と洗い場を一緒に写してみました。両者がどれだけ近接しているか、おわかりいただけるかと思いますが、下足場・脱衣場・洗い場のボーダーが曖昧になっちゃっていたり、ゴミ箱が壁にぶら下げてあったりと、どことなく台湾の田舎の共同浴場を想起させる雰囲気。
入浴券入れに券を投入。第一浴場と異なり、こちらには料金箱が無いので、事前の券購入が必要ですね。
人研ぎ仕上げだった第一浴場と異なり、こちらの浴槽は分厚いモルタルの縁にタイル貼りの底という質実剛健な造りですが、片方に若干の余白がある形状や2人サイズの大きさは第一と同じです。
洗い場には水道の蛇口が2本あり、お湯は湯船から直接汲んで体に掛けます。狭さゆえに洗い場で石鹸の泡を立てながら体を洗っていると、その飛沫が湯舟はもちろん、脱衣場や下足場まで飛んで行ってしまうのが悲しいところ。利用者がその都度源泉の蛇口を開いてお湯を注ぐスタイルも第一浴場と同様ですが、掛け湯していると湯舟の嵩がどんどん減ってゆくので、利用中は頻繁にお湯を継ぎ足した方がいいでしょうね。
お湯は無色透明で、あっさりとしたお湯の第一浴場とは泉質が異なり、こちらは熱海らしくニガリの味を伴った塩味を有していまして、大してしょっぱい訳ではないのですが、保温力は強烈、湯上がりは火照ってフラフラになってしまい、汗もなかなか止まらず、真冬だというのに1時間近くも外套を着ることができません。あたかも体の中核に発熱体が埋め込まれているかのようでした。ものすごいパワーを持ったお湯であります。
通りのお肉屋さんや民家に視界を阻まれて、表からは湯屋の姿を見ることができませんが、裏手に廻れば全容が見られます。古く小さな建物の屋根上にちょこんと載っている湯気抜きが愛らしいです。
温泉分析表の掲示無し
静岡県熱海市水口某所
(場所の特定は控えさせていただきます)
※2015年12月末に閉館しました。
14:00~22:00 木曜定休
300円(事前に入浴券を購入のこと)
備品類なし
私の好み:★★★
僕は湯河原在住で幼かった頃、この第2浴場の裏手に今は亡き祖母と母が住んでいたアパートがあり、日曜日に親父が運転する車で今は無き八百半デパートで買い物を済ませてから祖母の家に行くと必ずこの第二浴場に入って、その帰りに西島肉店でメンチカツを買い夕食で食べてました。
時折、目の前の橋を渡ると牛乳屋さんがあって、そこで瓶入り牛乳買って飲んだ思い出もあります。
祖母は25年前、母はこの浴場が閉鎖される1年前に病で亡くなりました。
この幼い時の思い出が蘇ってきて、ネットで調べているうちにこのブログにたどり着いて、浴場の閉鎖を知りました。
今頃になって言う台詞ではありませんが、やっぱりこれも時代の流れなんだろうか…
管理人様、本当にこの情報をありがとうございました。
山田湯や駅前温泉などの熱海の浴場通いが趣味になったのもこの第二浴場のおかげだと思っています。
この場をお借りしてお礼を言わせてもらいます。
第2浴場、本当に祖母との思い出をありがとうございました!
そして長い間、憩いと癒やしの場となって下さったことを感謝いたします!!
それでは失礼いたします。
はじめまして。コメントをお寄せくださりありがとうございます。第二浴場にまつわるエピソード、そして熱い想いを拝読いたしました。時代の流れとはいえ、このような施設が徐々に減ってゆくのは実に寂しいものです。特にお風呂は日々の思い出がたくさん詰まっているので、殊更寂寥感が募ります。拙ブログの記事をご覧になることで多少なりとも思い出がよみがえってきましたら幸いです。