温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

昭和温泉

2011年02月08日 | 北海道
 
五稜郭公園の北西に位置する住宅街の一角に建つ大きな温泉銭湯。まるでホテルか宴会場かのような規模の建物で、ロビーも広々しています。
ロビーと同じフロアにはゆったりとした休憩スペースと食堂を併設。床暖房も完備。脱衣所も広々しており、ロッカーも駅の一般的なコインロッカーより一回り大きなサイズで使い勝手良好です。


洗い場にはカランがズラリと並んで圧巻。川の字状に計50基も配置されていました。なおシャワーは押しバネ式の自動栓でお湯しか出ません(混合栓のような温度調節は不可)。


男湯の場合、脱衣所から見て浴室右側にサウナが2室、水風呂、ジャグジーが並んで設けられています。
内湯は窓際に大小2槽あって、小さな方といっても8人は同時に入って足を伸ばせるサイズ、木の湯船で、案内には「高温」と書かれていますがそれほど熱くはありません。


その隣に大きな槽があり、石板貼りの造りで、20人は余裕で足を伸ばせそうな広い大きさ、「低温」設定のようですが、ちょうど良い湯加減でした。

 
露天は四阿風の屋根に覆われており、こちらは「中温」設定、8~10サイズ、ワイン色の塩ビ管からお湯がドバドバ投入されています。


浴槽の一部は寝湯になっていました。なお浴槽の隣は普通のお庭の池なので間違えて入らないように(錦鯉が泳いでいます)。

いずれの浴槽も独自に湯口を有してふんだんに源泉が投入され、浴槽縁の切り欠けから排湯されています。源泉温度が高いため井戸水を10%加水していますが、加温循環消毒はなく、しっかり掛け流されていました。

夜に訪れたのではっきりとはわかりませんでしたが、お湯の見た目は薄い黄色(褐色を帯びている?)の透明で、ごく僅かに笹濁りっぽくもあり、函館の温泉らしくはっきりとした塩味を帯びながら金気味も混じり、金気臭が弱く匂います。食塩泉的なツルスベ浴感があり、知覚・浴感ともに高温槽が最も明瞭でした(加水が少ないからだと思いますが)。

濃い目の食塩泉なのでお風呂から上がった後も全然湯冷めしません。まさに寒い函館向きのお湯(食塩の他、遊離二酸化炭素がかなり含まれているので炭酸ガスの温浴効果もあるのかもしれません。なおお湯の中での泡つきは確認できず)

訪問時は休日夕方という時間帯だからか、多くのお客さんで混雑していましたが、シャツを着たお爺さん係員がこまめにやってきてはお風呂や脱衣所のお手入れしてくださったおかげで、気持ちよく入浴することができました。函館は温泉銭湯に恵まれていて羨ましいです。



桃-2号井
ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 67.4℃ pH6.5 350L/min(動力揚湯) 溶存物質8.722g/kg 成分総計9.039mg/kg

JR五稜郭駅から徒歩20分(約1.6km)
函館駅より27ループ106バス、または五稜郭から五稜郭ループ27バスで昭和2丁目下車、徒歩2分(いずれのバスも20分間隔で運転)
函館バスホームページ

北海道函館市昭和2-39-1  地図
0138-42-4126

7:00~24:00
400円
ロッカー100円リターン式(下駄箱のカギも100円リターン式)、ドライヤー3分10円、シャンプー類は販売

私の好み:★★

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 西ききょう温泉 | トップ | 花沢温泉簡易浴場 »

コメントを投稿