Mars&Jupiter

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マニュエル・デ・ファリャのハープシコード協奏曲を聴きながら、二俣川から西谷まで歩く

2009-05-05 02:52:46 | 古典~現代音楽スペイン編
昨日もチーズとローストビーフとフランスパンの夕食。
成城石井で買ったカマンベール・デ・シャンパーニュは、
とろけるように熟成が進んだチーズで、おいしかった。
パンにのせてスロベニアのワインと一緒に食べました。
昨日は二俣川から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1876年生まれのファリャの作品。
ファリャはカディスで生まれ、マドリードで音楽を学び、
フェリーペ・ペドレルに作曲を師事した。
1907年からはパリに滞在し、ドビュッシー、ラヴェル、
デュカスなどと親交を深め、1915年前後から、
代表作となる民族主義的な作品を次々と発表し、
音楽界の中で注目されるようになった。
1921年からはグラナダに移住し、新古典主義的な作品を残した。
晩年はフランコ政権を避け南米に向かい、アルゼンチンで没した。
ハープシコード協奏曲は1923年から1926年にかけて作曲された。
ストラヴィンスキーの新古典主義の影響を受けた時期である。
ハープシコード奏者ワンダ・ランドフスカ夫人の委嘱を受け作曲された。
今回聴いたCDの演奏はジョン・コンスタブルのハープシコード、
サイモン・ラトル指揮のロンドン・シンフォニエッタによる。

第一楽章アレグロは、ハープシコードが刻む軽快で、
激しく荒々しいリズムで始まるが、その旋律は古典的だ。
その一方で、室内楽的な部分はストラヴィンスキーの
「兵士の物語」を思わせ、彼からの影響を感じさせる。
15世紀のビリャンシーコが用いられているようである。
第二楽章レントは、ハープシコードの独奏から始まる。
宗教的な雰囲気が漂う素朴な感じの曲であり、
レントとはいうが、きびきびした感じである。
同じ音型が繰り返され、楽器は小編成であるのだが、
その中でプーランク的な部分も垣間見え面白い。
第三楽章ヴィヴァーチェは、速く軽快な舞曲調の音楽で、
ストラヴィンスキーの「プルチネルラ」を思わせる。
明るく弾むようなところや、斬新なリズムが楽しい。
あっという間に終わってしまう魅力的な楽章だ。
ファリャの別な側面を見ることができる作品である。

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