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ヒューゴ・アルヴェーンの交響曲第2番ニ長調作品11を聴く

2022-08-07 20:52:28 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日まで3日間佐賀・長崎に行き、
先祖の墓参りと周辺観光をしました。
8月5日には長崎市の出島に行き、
復元された建物などを見学したあと、
長崎原爆資料館にも行った。
なのでしばらくブログもお休みしました。

さて、今回は1872年生まれのスウェーデンの作曲家、
ヒューゴ・アルヴェーンが1897年から98年にかけて、
作曲した交響曲第2番ニ長調作品11を取り上げる。
今回聴いたCDの演奏は、ネーメ・ヤルヴィ指揮、
ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団のものである。
第一楽章モデラートは、クラリネットのほのぼのとした音、
弦楽器が優しく旋律を奏で、金管楽器が鳴り響いて始まる。
楽章がどんな構造なのかを考えるのではなく、
ここは何も考えずに、北欧の自然の風景を想像し、
旋律の美しさに身をゆだねたい感じである。
北欧の自然の美しさとともに厳しさが描かれていく。
金管楽器は雄大な自然と荒々しい部分を表現していく。
ブラームスの音楽のような部分も感じさせる。
明るくのどかな感じで最後は穏やかに終わる。
第二楽章アンダンテは、重々しい感じで始まる。
深い悲しみに包まれた感じで旋律も感傷的である。
徐々にその感情は激しくなり、絶望的でもあるが、
その気持ちを慰めるかのような優しい旋律も現れる。
最後はそれまでの悲しい感情が消え、静かに穏やかに終わる。

第三楽章アレグロは、軽快でリズミックで舞踏的な旋律で始まる。
金管楽器を伴い、暗く嵐のような荒々しい感じである。
中間部は対照的に明るく流れるような旋律が弦楽器に奏でられる。
冒頭の荒々しい旋律が再び現れて、力強く終わる。
第四楽章前奏曲(アダージョ)は、
ヴァイオリンによる抒情的な旋律で始まる。
他の弦楽器もそれを引き継ぎ、弦楽器中心に進行していく。
やがて木管楽器のみで奏でる部分があり、
そのあとは弦楽器の旋律に金管楽器や木管楽器も絡んでいく。
いったん静まって、フーガ(アレグロ・エネルジコ)の部分に入り、
弦楽器が奏でる主題がフーガにより展開されていく。
様々な楽器が絡んでいきながら、壮大な感じになり、
金管楽器がコラール風の旋律を何度か奏でる。
このあたりはブルックナー風でもある。
その後もフーガによる展開が行われ、
弦楽器の奏でる旋律とともに金管楽器も鳴り響き、
盛り上がったところで最後力強く終わる。

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