第816話 「小さなひかり・・・第29章」

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えっと私の個人的な自伝です。
私は別に有名人でも何でもないので興味ない方は
すっ飛ばして下さいな(笑)
ちなみに「小さなひかり」というタイトルは某バンドの曲と
この自伝は一切関係ありません。では前回の続きです。
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ホコ天でベースを弾いていた川田氏を紹介された。
彼はとても気さくな奴だった。
人見知りとかまったく無い奴で初対面の人にも遠慮なく話す奴だった。
お互いに連絡先を交換し一回スタジオに入る約束をした。

しかし問題があった。
川田氏はベース、荒川氏もベースだった。同じパートがカブってた。
「少しならドラム叩けるからバンドが固まるまでドラムを叩くよ」
川田氏はそう言ってくれた。
その間、リハにはギターが私、ベース荒川氏、ドラム川田氏で入った。
たまに川田氏が仕事の後輩を連れてきてボーカルをやってもらったりした。

実は川田氏の仕事は当時、自衛隊だった。
パンクなのに何で自衛隊？
とは思ったが川田氏から得られるものは沢山あった。

川田氏のバンド仲間であり友人でもあった熊野氏とも仲良くなった。
熊野氏はバナーズというバンドでベースを弾いていた。
熊野氏はパンクというよりもROOSTERSやTHE MODSなどめんたいロック系
に影響を受けており私も熊野氏の音楽性の影響を受けた。

そんな中、またしても問題が起きた。
ベースの荒川氏がバンドを辞めるという。
何でも自分の夢だった設計士になる為、設計の学校に通うとの事だ。

私は最初は荒川氏を引きとめた。
荒川氏の音楽のセンスは認めてたし
パンクの世界に私を導いてくれたのは彼だった。
そして彼は私にとって最大の親友となっていたからだ。

残念だったけど彼の夢を潰すことは出来ない。
そして荒川氏はバンドから抜け音楽活動も辞めた。
こうしてバンドは私と川田氏の二人になってしまった。


・・・・・続く


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