小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



近年、冬場になると川岸に堆積した土砂の撤去や取水堰の浚渫が酒匂川流域で行われるが、今年は酒匂川の隣の山王川でも河川維持のための土砂の撤去工事が行われている。山王川での工事は井細田大橋から下流の中町1丁目付近までの約200mの区間で行われている。県が発注する公共工事で正式な工事名は「平成28年度 河川修繕工事(県単)その7 平成28年度 河川維持改修工事(県単)その6 合併」で3月末までの工期となっている。山王川の扇町や中町周辺はコンクリート護岸で重機が下ろせそうな場所はないため、井細田大橋の上流側左岸に土嚢を積んで作業用のスロープが設けられていた。写真を撮りに訪れたのは日曜日だったので、休工中で小型のユンボなどは井細田大橋の下に置かれていた。山王川は普段はあまり気に留めていないが、以前と比べると川岸に土砂がだいぶ堆積してしまったようだ。この周辺の山王川は昭和の高度成長時代は相当のドブ川で悪臭が酷かったと郷土史の資料で読んだことがあるが、私が物心ついた昭和50年代の前半くらいにはだいぶ川の汚れは緩和していたように記憶している。工事前後の様子を撮影しようと井細田大橋から一本下流側の橋から上流方面を撮影。2月19日時点での写真で既に左岸側の土砂の撤去がかなり進んでいた。前回撮影から一ヶ月後の3月19日に同じ場所から撮影。護岸両側に堆積していた土砂は撤去され川幅が広がっていた。この山王川の河川維持改修工事の工費は税込24,592,734円。山王川流域では同じように護岸に土砂が堆積している部分が多いので来年以降も同様の工事が行われるのかもしれない。

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