The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『新米刑事モース』あれこれ (1)

2016-11-05 |  ∟新米刑事モース/主任警部モース

”ENDEAVOUR”

以前何度か触れた事があるのですが、コリン・デクスター原作の「主任警部モース」
”Chief Inspector Morse”は英国で1987年から2000年にかけて全33話が制作された国民的
人気ドラマだった訳で ”英国で最も好きな探偵”一位に選ばれた事もあり、シャーロック・
ホームズを凌ぐ程の人気を博したと言われるドラマでした。
個人的には数年前から何度となく繰り返し放送されていながら 時々しか見ておらず全体
像は把握していなかったものの、モース亡き後相棒であったルイスが警部となって戻って
来たスピンオフドラマ「ルイス警部」に嵌って以来、再度遡って「モース」を見直すと言う
状況でした。 しかしながらエピソードが多いし全部は見られていない上、見た筈のエピ
ソードも忘れてしまっていると言う(汗)状況の中、以前から聞いていたモースの若かり
し頃を描いた「新米刑事モース」”Endeavour”は気になって居ながら今迄見る機会を逸し
ていました。今回やっとAXNミステリーのODで見られる事となり満を持しての視聴となった
次第でした。
大いに興味はあったものの、あの強烈な個性で存在感のあるオリジナル・モースの記憶
が大きい為若かりし頃を描いた・・・と云われても一縷の不安があったのも確かでした。
しか~し、見始めたらこれが何とものめり込みましたね。
「主任警部モース」でなかなか明かされなかった幾つかの点が次第次第に描かれていて、
モースの原点が明らかにされて来るのを見るとイチイチ感動を覚えたりしています。
モースがひた隠しにして語りたがらなかったファーストネーム”Endeavour”(エンデバー)
をタイトルにしています。

オリジナルモースに関連するモチーフが色々な場面にさり気なく散りばめられているので、
それを見つける度に嬉しくなり、製作者のモースに対するオマージュが大きい事を感じら
れます。
2012年第一回放送時はTV視聴者の4人に1人がこのドラマを視聴していたと言う数字にも表
れる様に変わらぬモース人気が伺えます。

又、この作品でも原作者のコリン・デクスター自身がコンサルタントを務め変わらぬモース
の世界感を表現していますね。

又製作者、出演者に関しては 色々な意味でご縁がある(?)顔ぶれで 益々興味が深くなります。
そんな訳で、先ずキャストから書き置いて置きましょう。

制作のレベッカ・イートンは”Donton Abbey" や”SHERLOCK” 等を手掛けています。

監督の1人のコーム・マッカーシーは ”SHERLOCK” S3の監督でもありました。

出演者は :

DC Endeavour Morse (エンデバー・モース)= Shaun Evans(ショーン・エヴァンズ)
 
(※ 右はオリジナル・モースのジョン・ソウ)
ショーン・エヴァンズは映画「ミスティック・アイズ」”Wreckers”でベネディクトの弟役を
演じていました(って書きましたが、実は全く覚えていませんでした)
余談ですが、それにしてもこの邦題「ミスティック・アイズ」、今更ですが何とかならなかった
んでしょうか?

DI Fred Thurseday (サースデイ警部補)=Roger Allam(ロジャー・アラム)

ラジオドラマ”Cabin Pressure”でベネディクトと共演していました。(少ししか聞いていないん
ですけど・・・)。 そして映画”Mr. Holmes”にもチョコッと出演していました。

Chief Superintendent Bright(ブライト警視正)= Anton Lesser(アントン・レッサー)

”Game of Thrones”、”Hollow Crown”(Richard IIIでベネディクトと共演)他数多くの作品に
出演している経験豊かなベテラン俳優です。
色々な作品で良く見かけますねぇ。

Dr.Max DeBryn(マックス監察医)=James Bradshow(ジェームス・ブラッドショー)
 
(※ 右はオリジナル・モースでのマックス監察医)

PC Jim Strange (ストレンジ巡査) =Sean Rigby(ショーン・リグビー)
 
(※ 右はオリジナル・モースでのストレンジ警視正

DS Peter Jakes(ジェイクス巡査部長)=Jack Laskey(ジャック・ラスキー)


Dorothea Frazil (ドロシア・フラジール) = Abigale Thaw(アビゲイル・ソウ)

オックスフォード・メールの編集長。 オリジナルモース役のジョン・ソウの娘さんなんですね。
そう言えば何となく鼻が似ている。
この配役を見ても制作陣のモースへのオマージュを感じます。



先にも書きましたが、オリジナルモースを知っていれば この作品を見る際の楽しみ方が違ってきます。
オリジナルモースのキャラクターが形作られた元、因縁その他を知る楽しみがあるのですが、勿論オリ
ジナルモースを知らなくてもストーリー自体丁寧に作られた推理ドラマとして十分に楽しめると思います。

次回ネタバレにならない様にもう少し内容に触れてみたいと思います。




→ 『新米刑事モース』あれこれ (2)
→ 『新米刑事モース~オックスフォード事件簿』 シーズン2