写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

たまに行くならこんな店

2017年05月28日 | 食事・食べ物・飲み物

 春夏秋冬、廿日市市の北西にある西の軽井沢と呼ばれる辺りには、よくドライブに出かけている。こじゃれたレストランや、気の利いた薪ストーブが置いてあるカフェがあったりして、ゆったりとした時間を過ごすことができる。
 
 いつも通る道とは違った道を走ったとき、ログハウスのイタリアンレストランがあるのを見て知っていたが、ついぞ入ってみたことはなかった。先日、テレビでこの店を紹介しているのを見ると、料理がおいしくて評判のいい店であることを知った。

 店の名は「Trattoria Ruzzo」(トラットリア ルッツオ)という。Trattoriaとはイタリアの飲食業において、庶民が日常的に利用するレストランのこと。Ruzzoとは、イタリア語で「はしゃぎまわる」「とにかく楽しむ」という意味で、お客さんに「楽しんでいただきたい」という思いを込めて店名としたという。

 37歳のオーナーシェフが「生まれ育った大好きな地元で店を持ちたい」という夢をかなえ開店した。イタリア産チーズや天日干し原塩など食材や調味料は厳選し、化学調味料は使わない。デザートもソースまで手作りにこだわっている。好きなパスタに150円加算でサラダとドリンクがつく平日の「パスタランチ」が人気のようである。

 こんな情報を調べておいて、予約して行ってみた。岩国から渡ノ瀬ダムを見ながら北上し、30㎞走ると到着した。ちょうど岩倉温泉と小瀬川を挟んで向かい合ったところに位置し、せせらぎを眺めながらのテラス席もあるが、室内の席に座った。

 パスタランチとローストビーフのサラダ、食後のドルチェにコーヒーなどを奥さんと分け合って食べた。店の雰囲気はもちろんのこと「パスタの味もドルチェも、今まで行ったどの店のものよりもおいしかったわ」と奥さんに言わしめた、たまに行くならこんな店であった。