ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

ノエルとルンバ

2019-11-27 09:38:06 | ノエル

 

毎度おなじみ、ゴールデンレトリバーのノエル🐕です。これは、とある午前中のできごと。

廊下に、ルンバをかけているところなのですが、それをちょうど中庭にやって来たノエルが、窓越しにのぞきこんでいる!

この、なんとも不思議そうな、けったいな表情……ノエルも、なぜか掃除機というものに興味があるらしく、自分が寝室にしている書斎に、私が掃除機をかけると、それまで庭を散歩していたはずなのに、いつの間にか部屋に入ってきていて、すぐ横から、のぞきこんでいたりするのです。(コラッ、足をどけてと言っているのに。掃除機がかけられらないじゃないか

             

でも、この表情――やっぱり可愛いですね。

ついでに、おまけ。

これは、ある夜の出来事を撮った写真です。

キッチンでTVを見ていると、なぜか、下からガタガタ音がする――どうやら、ノエルが床下に入りこんで歩き回っているようなのです。

以前、何回も床下に潜り込んでしまい、土ぼこりだらけになって出て来たので、出入口のところに金網を張っていたのに……。

仕方なく、懐中電灯で入り口のところを照らしながら、名前を呼びつづけ、ようやく出しました。真っ暗な床下を歩き回るなんて、ゾッとしないようにも思うのですが、闇でもしっかり目が見える🐕にとっては、スリルが楽しめる遊びのよう。

金網の隙間から、何とか入ることはできても、自分で出ることは不可能。しかし、ワンワン鳴くこともなく、入り口のところで、人間が気づくまで悠々と寝そべっていたりします。

上では、通路のガラスを見上げて、エヘヘという顔つきのノエル。ヤレヤレ

 

    

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アラジン

2019-11-26 22:38:56 | 映画のレビュー

ディズニー映画の「アラジン」を観る。 

しかし、こちらはアニメではなく、実写版の方。もともと、ディズニーにはうといので知らないのだけど、この「アラジン」以外にも、実写版の作品があるのだろうか?

と思いつつ観た、この作品――いかにも「ザ・エンターティンメント」という感じで面白い! アラビアンナイトの夢物語の雰囲気はあまりないにしろ、観ていてワクワクするし、二時間以上の上映時間の間、少しも退屈はしない楽しさなのだ。

そうかあ……「アラビアンナイト」なんて小さい頃に読んだきりで、「アリババの洞窟」とか「空飛ぶ魔法の絨毯」のお話ぐらいしかおぼろげに覚えていなかったのだけど、願いをかなえてくれる魔法のランプというものもあったのだった……。

ランプの中にいる魔人(と言っていい?)は、全身まっさおな肌をしているのだが、これは原作通り? それとも、ディズニーの脚色なのかしらん?

ストーリーをかいつまんで言うと、栄華をきわめる華やかなりし、バグダッドの都で、青年アラジンは良い心を持っているものの、子猿アズーだけを友として、すりやかっぱらいみたいなことをして生活している。そんな彼は、「ドブネズミのような奴」と蔑まれているのだが、ある日、市場で宮殿を抜け出してきたジャスミン姫と出会う。

やんごとなき身分ゆえ、お金を持つということも知らないジャスミンは、貧しい子供たちのために、果物を盗んでしまう。彼女を王女と知らぬまま、助けたアラジンだが、ジャスミンが宮殿に住んでいることを知ると、しのびこむ。

そこに、王以上の権力を持つことを狙う、悪徳大臣ジャファーに、洞窟に眠る魔法のランプを取ってくるよう脅されるのだが、その裏をかいてランプを手にしたアラジン。

かくてランプの魔人は「三つだけ、願い事をかなえてやる」と約束し、ジャスミン姫が忘れられないアラジンは、自分を王子として、宮殿に入れてくれるように頼む――こんな具合に話はすすみ、最後はもちろんハッピーエンド!

アラジンは、美しいジャスミン姫と結ばれるし、ジャファーはランプの呪いから解き放たれ、自由の身になる。最近、こんなストレートでスカッと気持ちの良い物語にふれることが、グンと少なくなっている気がするので、とっても楽しめた映画であります。

もちろん、昔話でいうなら、アンデルセンの童話のような美しく、悲しく、清らかな物語も面白いのだけど(人魚姫とか、赤い靴とか)。

    

映像が、いにしえのアラビアというより、ハリウッドの楽しい活劇調なのも、愛嬌かな? 

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ダフネ・デュ・モーリアの世界

2019-11-19 15:19:46 | 本のレビュー

  

最近、ダフネ・デュ・モーリアにはまっている。うかつなことに、その名前さえ、今まで知らなかった。

しかし、この英国の女流作家こそ、ヒッチコックの映画「鳥」や「レベッカ」の原作者でもあるという、稀代のストーリーテーラー。

今月に入って、初めてその作品集を読み始めたのだが、やはり凄い。感嘆の息をつくしかない出来栄えの短編群が並んでいて、本当に久しぶりに、物語を読む醍醐味を味わうこととなった。

「レイチェル」の方は、「レベッカ」と対をなすゴシックロマン作品で、舞台はヴィクトリア朝時代半ばの英国。コーンウォールの荒々しい、人里離れた地方に住む青年、フィリップは二十才年上の従兄、アンブローズの突然の死で、広大な家屋敷を受け継ぐことになる。

幼い頃両親を亡くしたフィリップにとって、アンブローズは父親にして、兄、親友というべき存在で、最愛の人間でもあった。しかし、彼は静養に赴いたフィレンツェで、イタリア女性レイチェルと電撃的に結婚。ほどなく、急死してしまう。

フィリップの元へ届けられた手紙には、新妻であるレイチェルへの疑惑が書き連ねられており、フィリップは彼女を最愛の従兄を奪った人間として、激しく憎むこととなる。

全財産はフィリップに残されることとなったが、しばらくして、レイチェルがイタリアからコーンウォールへやって来る。ようやく会った彼女は、想像したような邪悪な雰囲気の女ではなく、はるかに魅惑的な女性だった。

ここから、レイチェルにすっかり魅了されてしまったフィリップが、彼女と結婚しようと思いつめあまり、幼なじみルイーズをはじめとする、周囲の人々の忠告を無視してしまう。

ところが、財産を渡したとたん、すっかり冷たくなってしまったレイチェル。それと前後して、突如、フィリップも奇妙な熱病にかかってしまう。これは、従兄をも死に追いやった症状ではないか……そして、レイチェルが自分に飲ませているらしい毒草を見つけたフィリップの彼女に対する復讐がはじまる――というのが全体のあらすじだが、最後が何しろ凄まじい。

やや悠長とさえいえるスロースペースで進んで来た長編小説は、突如、ギロチンの刃を振り下ろすかのような、衝撃的なシーンと共に終わる。

デュ・モーリアはこんな風に描写している。

「材木と石材のなかに横たわるテイチェルのところへ、わたしは降りて行った。そして、彼女の手を取って握りしめた。その手は冷たかった……レイチェルは目を開けて、わたしを見た。最初は、おそらく苦しみながら。それから、とまどいのうちに。そして、ついに、わたしに気づいたようにも見えた。だがわたしは、このときもまだ誤解していたのだが、彼女はわたしをアンブローズと呼んだ。

彼女が息を引き取るまで、わたしはその手を握りしめていた。

かつて、罪人は<四つ辻>で吊るされたものだ。

今は、もうそういうことはない」

この残酷で、にべもないラストシーン。フィリップと共に茫然と立ちつくしたまま、下に横たわるレイチェルを見つめている、私たち読者の姿まで浮かんできそうなほどだ。

短編群の中では、何といっても「モンテ・ヴェリタ」が圧巻。

 

    

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ある日、部屋で

2019-11-13 20:43:46 | カリグラフィー+写本装飾

 

自分の部屋の壁に、この間作った写本装飾作品を飾る。 光線が入りこんでうまく撮影できない上に、ブログにアップデートしようとすると、なぜか写真の明瞭度が下がってしまうような……まあ、仕方ないですね。

左下の電気スイッチは、愛嬌よ🐰

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手紙を書こう

2019-11-02 19:50:24 | ある日の日記

  

作業机の上に広げたポストカードや便せん類――これから、手紙を書くための用意です。

ポストカードは、汚い自筆(自分でも、時々書いた字が読めないことがあるほど、字が下手です)で書くしかないけど、便せんの方は、もちろんパソコンで印刷します。それに、以前書いたカリグラフィーのサンキューカードもつけようっと。

最近、連絡はメールがほとんどという時代になってしまいましたが、やっぱり郵便で送ると、気分があがります。

切手を選ぶのも、楽しいひととき☆

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