ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

星の王子さま

2018-06-24 16:34:35 | 本のレビュー
  
月の「母の日」に、母へのプレゼントとして兄夫婦が持ってきた、豪華版✨「星の王子さま」(この他にも、ユニークなデザインの上質シャツ、花の籠もあり――と、贈り物も豪華版でありました)。

いわゆる仕掛け絵本と同じ仕立てなのだけど、ページをめくっていても楽しい🎶

    
 こ~んな風に、砂漠の岩山と、そのてっぺんに立つ王子さま(トレードマークの黄色いマフラーつき)が突如、ページの間から現れたりするし、

バオバブの木だって、この通り


星の王子さまが愛してやまぬ、薔薇の花も、黒い夜空を背景に姿を見せます。


 

ねっ、見てるだけで楽しいでしょ?  「星の王子さま」を愛してやまぬ、我が家にとっては、この上ない贈り物でありました。
本棚の中には、他に幾冊もある「星の王子さま」関係の本

      

いつか、サン・テグジュペリの育った城館を訪れたいわ~☆
コメント

眺めのいい部屋

2018-06-24 11:07:37 | 映画のレビュー
  
<font size="2">映画「眺めのいい部屋」を観る。これも、高校生の時、劇場公開された時、映画館まで見に行って、それから大学時代何度も見た! という思い出の映画。

それなのに……それなのに、ずーっと見ていなくて、この度観る機会ができたのが、とってもうれしい!
ストーリーは、うんと年取った従姉に付き添ってもら、イタリアはフィレンツェにやって来た、イギリスのお嬢様ルーシー。彼女たちが泊まったホテルは、アルノ河が見えない「ひどい部屋」を用意していたため、「眺めのいい部屋」に泊まっていたイギリス人父子と部屋を交換。

この息子の方であるジェームスがとってもハンサムで、なぜかルーシーに気があるよう(このルーシーって、背は低いし、なんか気が強そうだし、可愛い女の子のハンチューからずれていると思うんだけど)。
そして、ある日、郊外に皆でドライブした後、ジェームスがつい、ルーシーにキスしてしまうというアクシデントが。
あわてた、従姉のオールドミスのシャーロットは、ルーシーをイギリスに連れ帰るというわけですが、なぜか実家の屋敷に落ち着いたルーシーは、気が強く、自由が好きな気性に似あわず、おとなしく結婚の道を選ぶことに。

そのフィアンセとなって現れるのが、セシルという金持ちで、教養あふれる男(これを、ダニエル・ディ・リュイスが演じているのだが、二枚目スターとは思えない、黒ひげに鼻眼鏡というイヤミなインテリゲンチャに扮しておりまする)。
そこに、イタリアで別れたはずの、例の父子が現れて――というのが、全体のストーリー。
     


ストーリーも、出てくる俳優もよく知っていて、私としては懐かしい人に再会したような気分で、映画を観ていたはずなのだけど、う~ん、やっぱり記憶とは違う!

この映画、いつの間にか「名作」ということになっていて、今も多くのファンを持つらしいのだが、果たして、これ、そんなによくできた映画?
とかつて、好きだったことも忘れて、そう思ってしまう私。  これって、こっちが年とったせいだけじゃない、と小さく心でつぶやいたりして


全体に小品という感じがするし、この時代のイギリス人は風光明媚なイタリアに憧れ、ここでもフィレンツェはルーシー、ジェームスという若い二人の恋が燃え上がる場所であるはずだのに、なんかいまいち、という感じ。
私が、昔行ったフィレンツェの方が魅惑的だったぞーと思ってしまう。

それでも、当時二十歳くらいだったはずのヘレナ・ボナム・カーターの初々しさは、いいな。小柄で、くせのある表情――でも、私は昔から、この女優さんが何だか好きなのであります。
若い頃は、こういう名門の出でありながら、気が強く、型にはまった考え方を嫌い、少し頼りない優し気な美青年と恋に落ちる役柄を多く演していて、実際の彼女もそういう人だろうと思っていたのに、奇人監督ティム・バートンなんかと結婚して、性格俳優になってしまった……人って、わからんねえ。

今度は、「モーリス」とか「ハワーズエンド」ももう一度観たいな。 私の青春時代は、古き良き英国を描いた、薫り高い映画が流行ってました。懐かしい…。
コメント

ある日の日記

2018-06-23 18:43:51 | ある日の日記



毎日、雨だわァ~。少しうっとうしい日々……でも、来週はちょっと旅行に出かけるので準備をば
 
話は変わるけど、こないだ離れの収納ドアを開いたならば、わ~色々出て来た! 昔旅行先で買ったものとか、人から頂いたものとか――。 まるで、タイムカプセルのように、過去の記憶の堆積物が、つまっていたのであります。

でも、それらを忘れていたことに愕然とした私。う~ん、十年もたてば、その時起こったことなど、半分は忘れてしまっているんじゃないかー? ああ、おそろし

同じように、若い頃読んだ、海外ミステリをもう一度読もう、こないだと門横の小屋から引っ張り出してきたんだけど、内容をほとんど忘れている……。

そんな訳で、最近は若い頃の自分を思い出すべく、あれこれやってま~す。でも、若返ることは、絶対できないけどね
コメント

六月の庭先で

2018-06-08 14:11:33 | ガーデニング
雨が降ったり、晴れたりとはっきりしないお天気が続く日々。 ノエルハーブガーデンの花々も次々移り変わっていきます。

 床の間やお手洗いなどに飾って、ずいぶん目を楽しませてくれたホタルブクロも、もう終盤、
     
 庭には、白と紫の両方あるのですが、こちらは白い花の方。


 
以前頂いた時計草も、淡い紫色がとっても綺麗! 品の良い趣の花であります。

 
 温室の前には、今トラノオの群生が! 本当にしっぽを思わせる、くるんと丸まった花の先が味わい深い……不思議なことに、梅雨の頃咲く花はみな、上品で涼やかなのですね。



 そして、そして……これがこの間買ったばかりの自転車。
 実言うと、もう自転車に乗らなくなって、15~6年もたっていて、移動は車か歩き、時にはバスという習慣になっていました。だけど、もっと小回りの利く生活がしたい。
若い頃は、ウォーキング大好きだったのですが、この近年の温度上昇や熱中症騒ぎのせいで、気軽に「歩く」ということもできなくなりました。

さて、十数年ぶりに乗った自転車の気持ちよかったこと。 風を受けて、ペダルをこいでいくと、心身共に若返ったような気さえしています。
これから梅雨シーズンですが、晴れ間を見て、自転車で遊びに行こう
コメント

ピーターラビット

2018-06-06 18:26:01 | 映画のレビュー
 
実写映画「ピーターラビット」を観に行く。 いつも行くミニシアターではなく、いくつもの映写室のあるイオンシネマ。
へえ~、こういう大きな映画館にはほとんど来ないのだけど、こういうのもいいなあ。    受付のところには、「キャラメルポップコーンとプレッツェル」などを売っていて、美味しそうだったので、コーヒーと一緒に買う。
映画館には、ポップコーン……この組み合わせも、何十年も前から変わらないのだな。映画館で、ものを食べる楽しみも長いこと、忘れてた。


さて、この映画はいうまでもなく、ベアトリクス・ポターの生み出した世界一有名なうさぎ、ピーターラビットを絵本そのままの絵柄ではなく、実写で作り上げたもの。
これって、どういう技術なの?  ピーターの毛の質感がスゴ~クリアルで、まるで生きたぬいぐるみが、画面を自由自在に跳ね回っているみたい!

そして……これが、この映画のミソなのですが、ここでのピーターたち、うさぎの兄妹は可愛いだけじゃない。たくましく、ずる賢く、なかなか意地悪でさえあるのだ。
宿敵である、隣りの農場の主、マグレガーさんが死んでしまった時は、その横でダンスなどしてみせるし、「畑が食堂になったぞう」と森の仲間の動物たちを呼び寄せ、マクガイアさんの家で、踊ったり、食べたり、部屋の引っ掻き回したりの大騒動。

     

面白いのは、自分達を可愛がってくれる、若い女性画家には、さも愛らし気に「いたいけなウサギ」の顔をしてみせるのに、ロンドンからマグレガーさんの家にやって来た、彼の親戚の若者には、思いっきり憎たらしい、小悪魔の表情をすること。
思えば、ピーターラビットがいたずらっ子だけど、天使のようなウサギだなんて、誰が言ったのか?

ポターの原作の絵本は、あのあまりにも美しく、愛らしい挿絵が多くの人の心をわしづかみにして来たけれど、物語は「面白い? う~ん」という感が強かったかも。
この映画版の方は、時に悪ふざけが過ぎるかも? の気味はありますが、文句なく面白い!

ピーターラビットを愛する人たちは、ぜひ、映画館へ。今は六月。映画の中でも、そうでしたが、英国の湖水地方は、最高に美しい時期だろうなあ。
コメント

いつも心にスヌーピー

2018-06-04 09:35:22 | ある日の日記
   
私の作業机の上に置かれたスヌーピーグッズ。 さすがに、スヌーピー柄のTシャツを着たり、トートバッグを持ったりはしないのですが、文房具などでスヌーピーものを見ると、つい手が出てしまいます。

スヌーピーを見ていると、日ごろのストレスが癒されるのだ ついでに言うなら、左側にあるのは、ノートではなく、アルバムであります(にしては、ちょっと小さめで1頁に写真が一枚しか貼れないんだけど)

東京は、六本木にあるスヌーピーミュージアムも、今年の夏限りで閉館されてしまうそう……こんなに人気があるのに、なぜなのだ? でも、その前に、この「スヌーピーの聖地」をぜひ訪れたいもの。
全世界の恋人、スヌーピーの原画も見られるそうだし。



 
こちらは、同じ作業机の片隅におかれたカーボン紙。 ヨーロッパ中世写本からデザインを借りて、ノエルと鳩が紋章の盾持ちになっているものを書いてみました。
「アトリエ・ドゥ・ノエル」とカリグラフィーで書いた、ミニ額の横にこのデザインを置いて、彩色したら面白そうかな?と。


でも、毎日結構忙しい  掃除だとか、何だとかも意外に時間をとるように出来ているんだな、と実感。日々を大切に楽しみたいものです
コメント