『最高殊勲夫人』(1959年/増村保造監督)を見た。
物語は、「三原商事の営業部長・三原二郎(北原義郎)と社長秘書・野々宮梨子(近藤美恵子)の披露宴。そこは三年前、当時の営業部長で現社長の三原一郎(船越英二)と社長秘書・野々宮桃子(丹阿弥谷津子)の披露宴が開かれた会場だった。同じ家の同じ兄妹同士の結婚だったが、まだ三原家には大島商事勤務の三郎(川口浩)、野々宮家には短大を卒業した杏子(若尾文子)がいる。長女・桃子はこの二人を結ばせ、野球に例えてトリプルプレイを完成させようと狙っていたが、三郎は大島商事社長令嬢の大島富士子(金田一敦子)からプロポーズされていて・・・」という内容。
新婦の父・野々宮林太郎(宮口精二)は、「姉さんばかりか妹まで売りつけたんだから上手くやった。定年退職してもこれで再就職は三原商事の嘱託ってわけだ」と出席者に陰口を叩かれるが、絶対にそんなことはしないと意固地になるし、三郎と杏子を結婚させようという桃子にも大反対だ。
杏子はとりあえず桃子の願いを聞いて三原商事の社長秘書に就職したが、たちまち言い寄ってきた野村(野口啓二)という若い社員を札幌支社に転勤させるし、桃子はやりたい放題。
三原商事の規模は分からないが、社長夫人が会社の人事に口を出すだなんて、これはどうにも先が見えている会社のようで、三原商事よりも随分と規模が大きいらしい大島商事に勤務し、社長令嬢と婚約をした三郎は正解だったかもしれない。
(^_^)
ただ、富士子の稽古ごとはフェンシング、ギリシャ語教室、鉄や木でオブジェを作る前衛生花、巨大な筆で習字をする前衛書道など、お嬢様とあって大胆で自由奔放だ。
本筋と関係ないところでは、ラジオドラマの三分前だというのにしゃっくりが止まらない役者が出てきたり、大島商事の社員の
「ねぇ今夜付き合ってくれない?」
「悪いわね。十日前から予約済みなの。明日は営業の横山さん。あさっては経理の中山さん。やのあさってなら空いてるけど、リザーブしておく?」
「うん。よろしく」
という会話のあと、かかってきた電話に「はい。やのあさってです」と出てしまったのには笑ってしまった。
なかなか良い笑いのセンスだ。
(^。^)
物語は、「三原商事の営業部長・三原二郎(北原義郎)と社長秘書・野々宮梨子(近藤美恵子)の披露宴。そこは三年前、当時の営業部長で現社長の三原一郎(船越英二)と社長秘書・野々宮桃子(丹阿弥谷津子)の披露宴が開かれた会場だった。同じ家の同じ兄妹同士の結婚だったが、まだ三原家には大島商事勤務の三郎(川口浩)、野々宮家には短大を卒業した杏子(若尾文子)がいる。長女・桃子はこの二人を結ばせ、野球に例えてトリプルプレイを完成させようと狙っていたが、三郎は大島商事社長令嬢の大島富士子(金田一敦子)からプロポーズされていて・・・」という内容。
新婦の父・野々宮林太郎(宮口精二)は、「姉さんばかりか妹まで売りつけたんだから上手くやった。定年退職してもこれで再就職は三原商事の嘱託ってわけだ」と出席者に陰口を叩かれるが、絶対にそんなことはしないと意固地になるし、三郎と杏子を結婚させようという桃子にも大反対だ。
杏子はとりあえず桃子の願いを聞いて三原商事の社長秘書に就職したが、たちまち言い寄ってきた野村(野口啓二)という若い社員を札幌支社に転勤させるし、桃子はやりたい放題。
三原商事の規模は分からないが、社長夫人が会社の人事に口を出すだなんて、これはどうにも先が見えている会社のようで、三原商事よりも随分と規模が大きいらしい大島商事に勤務し、社長令嬢と婚約をした三郎は正解だったかもしれない。
(^_^)
ただ、富士子の稽古ごとはフェンシング、ギリシャ語教室、鉄や木でオブジェを作る前衛生花、巨大な筆で習字をする前衛書道など、お嬢様とあって大胆で自由奔放だ。
本筋と関係ないところでは、ラジオドラマの三分前だというのにしゃっくりが止まらない役者が出てきたり、大島商事の社員の
「ねぇ今夜付き合ってくれない?」
「悪いわね。十日前から予約済みなの。明日は営業の横山さん。あさっては経理の中山さん。やのあさってなら空いてるけど、リザーブしておく?」
「うん。よろしく」
という会話のあと、かかってきた電話に「はい。やのあさってです」と出てしまったのには笑ってしまった。
なかなか良い笑いのセンスだ。
(^。^)