仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

第三の影武者

2014年08月01日 | ムービー
『第三の影武者』(1963年/井上梅次監督)を見た。
物語は、「戦国時代の飛騨。二宮杏之助(市川雷蔵)は父・三右衛門(浅野進治郎)、兄・竜平(伊達三郎)と共に百姓をして暮らしていたが、二宮は系譜をたどることが出来る地侍の家系であり、杏之助は常日頃から一国一城の主になることを夢みている若者だった。ある日、訪ねてきた篠村左平太(金子信雄)によって召抱えられることになったのだが、それは三谷城の城主・池本安高(市川雷蔵/二役)の三番目の影武者としてだった。元々顔かたちが安高に酷似している杏之助に3ヶ月ほどの間、厳しい訓練が課せられた結果、ついには安高の側近すらも見極めがつかぬほどにまでなり・・・」という内容。
影武者の存在は、軍監と限られた世話係の数人にしか知られていない存在のようだったが、流石に側室である小萩(万里昌代)に知られないようにすることは無理があるだろう。
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また、安高は左足が幾分不自由なので、多少足を引きずるように歩く様や、肘掛に手をついて立ち上がる仕草等、影武者達は殿の立ち居振る舞いをすべて完璧に習得しなければならないので、大変だ。
さらには、合戦の最中に流れ矢が安高の左眼に突きささり失明すると、影武者達の左眼を手術によってつぶさなければならないという話になってしまうのだから、そうなると幾ら待遇を良くしてあげるから等と言われても逃げ出したくもなるだろう。
召抱えられた時にはそこまでの覚悟はもっていなかったはずだ。
さて、市川雷蔵(1931年~1969年)という人の名前は聞いたことがあったものの、出演作品はこれまでマッタク見たことがなかった。
随分と昔に亡くなった人のようだったので調べてみると、元は歌舞伎役者・八代目市川雷蔵として活躍し、その後映画俳優に転身した人のようだった。
主演男優賞等若くして随分と沢山の賞を受賞してもいたようなので、37歳というまだまだこれからの年齢で亡くなってしまったのは残念だ。
そして、今年は市川雷蔵映画デビュー60周年なのだそうで、CSテレビ局ではやたらに出演作品を放送していることから、最近何となく気になって数作品を見ているという次第なのである。
(^_^)