サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

fOUL/eastern youth「砂上の楼閣41」@新代田LIVE HOUSE FEVER 24.3.16

2024-03-19 | LIVE












先週の土曜日、fOULとeastern youthの対バンを観ました。









尚、
正式タイトルは
「砂上の楼閣41 BOMB SCARE! BOMB SCARE!~漆黒の春雨の夜にキミとボクはビッタびたのビッタびた~」です
ソールドアウトしてたので文字通りスシ詰め状態で(観客同士が)ビッタびたになった訳だが・・・
ドリンク交換の時にビールを頼んでる人が殆どだったけど、
度の強いお酒が飲めない管理人は
ひっそりとカシスオレンジ頼んでたのでした。。でも、フィーバーのカシオレ美味いわ。
そして2024年フィーバー始めでした!今年も沢山お世話になるでしょう。

最早、
説明の必要がない対バン
「極東最前線」の歴史を観てもfOULとの対バンが多いイメージだった
去年もこの二組は対バンしてたけどそちらには行けなかったので、
満を持して.....今回はfOULの企画ですけど、
行けて本当に嬉しかったです。

管理人は、
思想に関して言えば
eastern youthから影響を受けている部分がかなりあるので、
そういう意味ではeastern youthは毎年コンスタントにライブが観たくなるバンドだ
そして、
オルタナティブロック界の生ける伝説fOUL
再始動のお陰もあって何と22年23年24年と3年連続の鑑賞になった
それもまた非常に胸アツ・・・中高の頃大好きなバンドの一つだったので、
また夢を埋められている感覚もありとっても思い出深い一夜でございました。では、以下。










eastern youth

1.今日も続いてゆく
2.未ダ未ダヨ
3.青すぎる空
4.スローモーション
5.ソンゲントジユウ
6.たとえばぼくが死んだら
7.故郷
8.夏の日の午後
9.夜明けの歌
10.街の底



そう言えば、
eastern youthをFEVERで観るのはかなり久しぶりだな~って思った
のっけから耳をつんざく破壊的な爆音が奏でられそのえげつなさに興奮を憶えた。
吉野さんのギターの轟音っぷりにカタルシスを受けつつ、
歌も衝撃的なまでに良かった
特に、
「俺たちの現実は今日も続いている」の部分...
決してポジティブな意味ではない(と思う)
いい歳こいて独身という現実、
低賃金ハードワーカーという現実、
対人関係が死ぬほど苦手だという現実・・・・・等々管理人にも色々な現実があって、
そこに解決策とかではなく、ただただ寄り添ってくれるボーカリゼイションとサウンドが素晴らしかった。
最新作の曲だから~という理由では無く、本当にこの曲を届けたいから演奏している気もする。
 そして、
のっけからディストーションギターの轟音で魅せた「未ダ未ダヨ」
この曲はライブで聴くのは...覚えてないくらい前か或いは初めてか・・・
何にせよ正直レアリティの高い曲だ
そして、
久々に聴くとメロディアスな感触もあって実直に「良い曲だ。」って思った
この日は鉄板の必殺曲多目のイメージだったけどだからこそこういう選曲がニクい。
 イントロの時点で歓声が上がった「青すぎる空」
重たいビートが比較的小さめのハコの中で縦横無尽に駆け巡る
そして、
『馳せる想いのいじらしさ』の部分の歌唱がまた趣たっぷりでグッと来る仕上がりだった
eastern youthは轟音やラウドな音像と共に吉野さんのまっすぐに刺さって来る歌も魅力的だと思う。


春になるか
春に近づくと演奏するイメージがある「スローモーション」
この日も演奏してくれて往年のファンとしてはニンマリしました(笑
圧倒的な焦燥感の渦と共に全速力で駆け抜けていく様なアンサンブルに興奮
加えて、
情念が込められた歌唱も要所要所で唸るクオリティで歌に力を入れてるのも伝わって来る出来映えでした。
完全にその轟音で混沌を切り裂く様な物凄い演奏でしたね。
 MCで、
「(ライブで)何とか皆さんの財布からお金を頂戴して...」という言葉に笑いが起きる。
そして「学は全然年取ってない。アンドロイドです」と称賛(?)も加えつつ、
fOULという盟友バンドに対する感謝の想いも述べてました
 「ソンゲントジユウ」では、
この曲を最初に観た時よりもベースのアレンジがダンサブルになったお陰で踊れる曲にもなってるなと
その上で吉野さんの激情のボーカルもステージの上で思い切り叩き付けられてました。
哀愁と共にひた走るバンドサウンドが気持ち良い「たとえばぼくが死んだら」
そして、
エネルギッシュなエイトビートに高揚が止まらなかった「故郷」とガンガン盛り上げて行く
ちなみにこの曲の時に奥の方で一緒に盛り上がってるfOULのメンバーも見えました。
ブリッブリのベースで村岡さんの存在感も増す中、
モッシュや拳突き上げなど
観客全体のアッパーなテンションも印象的だった
個人的には、サビのフレーズで自分の生まれ育った横浜市戸塚区の風景を思い出していた
っていうか、実直にまた生まれ故郷を訪ねたくなりました・・・笑
本当いいものですよね。


ライブも終盤。
代表曲「夏の日の午後」は口笛から始まり激情のギターフレーズに流れ込む
ライブではお馴染みの観客も巻き込んだ「お~おおお~!!」のシンガロングがこの日も激アツだった。
更に、
ギラッギラのギターリフを何度も弾き倒し、
自分自身に問い掛ける様に命懸けで歌唱した「夜明けの歌」と問答無用で高まるテンション
最後は、
「生きてる」と何度も連呼した「街の底」を盛大にぶち撒けてライブは終了
勿論管理人は弱い人間だから今後も自分と誰かを比べてその差異に落ち込んだりもするだろう
しかし、「生き」て「何か」を「楽しんでいる」という事実だけは誰しもに共通している
それだけでも十分じゃねえか。そんな事を感じながら観終えたライブ
この日も尋常じゃないくらいに泥臭く、
そしてそれが尊いくらいに美しくも思える、そんな最高のeastern youthでした。今年中にまた観に行くつもり。







fOUL



約1年振りに観た。
個人的に、
eastern youthのライブって死ぬほど盛り上がるので
その後にやるのはどんなバンドでもプレッシャーありそうだな。って思う
しかし蓋を開けてみるとイースタンにも負けねえ。と殺気立ってるかの様に見えた、
そんなfOULがそこにいました。

独特の谷口節が面白い「fRATERNITY」からライブはスタート
確か初めて観たfOULのライブでもこの曲が一発目だった気がする
そして、
その頃よりもライブを重ねているからか、
よりダイナミックなバンド演奏に変化している様にも感じられた。
力強いドラミングにビート感がUPしたアンサンブル、その迫力に早速心酔していました。
 アッパーさも感じられたロックナンバー「私は求めない」
ぐるんぐるん回る様なベースも面白くて、
学さんのベースやっぱスゲぇな。と実直に感じた
そして、中三の夏に聴いてヘビロテしてた思い出の名曲「フッサリアーナ」
ヒリついたギターリフ、変則的なドラムの楽しさ、うねうねしているベース・・・
やっぱりいつ聴いてもこの楽曲のアレンジは最高だ!!と感じつつ
「麗らかに あらんことを」の聴き手を包み込む様な歌がまた素晴らしくグッと来ました
中学の頃はよく分かってなかったけど、意外と切実でもある楽曲なのかもと最近は感じています。


そして、
Ⅹでも書いたけど、
今回のライブで最も嬉しかった選曲が「氷の山」だった。
この曲は2010年に前のブログ「超進化アンチテーゼ」でレビューも書いた
スペースシャワー列伝のコンピレーションアルバムにも収録されていた一曲でして、
今から22年前の高1の春にめちゃくちゃハマってた楽曲なんですよね
付け加えると、
当時観ていた北海道を舞台にしたアニメのテーマソングに勝手にしていて
その点でも思い出深く...ってあまりにも自分の世界に浸り過ぎな感想になってますね(笑
ただ、
この曲を生で聴いてる最中、
その頃の記憶がフラッシュバックして
その時だけは高校生の自分に戻れた様な気がしました。

っていうか、素直にその時の自分に「この曲を生で聴いたんだぞ!」って自慢したいですわ
正にオルタナティブとしか言えない演奏と歌詞に大興奮しておりました
「dark on you」の時もそうでしたけど、
また一つ夢が叶った瞬間
最近は
そういう事が生きる原動力の一つになりつつあります
思い出をかき集めるというか、否。アップデートするというか・・・本当に素敵な時間でした。
 MCで「eastern youthのライブ、素晴らしいメニューでした。」と盟友を称賛
そして
カラッとしたメロディも気持ち良かった「悲しみを身に纏った男たちの行進」
ジャキジャキのギターサウンドにも魅せられた「大人になる予感」
更に、
怒涛の疾走感に
サビのナ・カ・ザ・ワ!のシンガロングも楽しかった「Na・Ka・Za・Wa」と
突き抜けたビート感や音像でガッツリと魅せていくfOUL
この辺はちょっとメロコアっぽい良さがあり、
幅広い音楽性もまた心地良いものでした。


ライブも終盤に突入。
情熱的なメロディラインが聴き応えあった「Decade」
そして、
これぞfOULの神髄!!という印象の谷口さんのイッちゃってるギターがえげつないくらいにヤバい(語彙力)
「裁判所の架空の訓示」はこの日も堂々としたハイライトとして鳴り響いてました
途中、
すべての楽器が超加速して大爆発を起こすタームにはロックキッズの血が騒ぎました
この曲に関してはこうやって文章で表現するよりも実際に観た方が早い曲だよなあ、と思う
気が違ってしまった様なテンションと鳴りはある種芸術的で素晴らしかった。
リズミカルなドラムも印象的だった初期のハードコアな一曲「Legacy of hate」も嬉しかった、し、
ストレートに盛り上がっていてクライマックスのムード感を高めていました。
本編最後は、
冒頭の「ケツから~」の前口上の時点で大歓声があがった「wax&wane」
ご存じの通り「極東最前線」の最初のコンピに収録されたバンドを代表する人気曲
激しいサウンドもさることながら、ビンビン耳に来る谷口さんの歌唱も痛快で気持ち良かった!
とってもスカッとする、ディープでありながら爽快感も覚える仕上がりがGOODでした。

そして、
アンコールも敢行。
そう言えば、お酒の飲みすぎ?でライブ中2名ほど脱落していました
とってもBUZZでグイグイ観客を音に酔わせていく「Dostoevsky Groove」
更に、
そのままアッパーで押し切った「終わりの始め」にて本公演はフィニッシュ。
鳴り止まない拍手に見送られながら最高のオルタナ対決は幕を閉じたのでした・・・!
 気が付けば、
eastern youthにも負けない熱量
eastern youthは直情型のバンドにも感じますが、
fOULも実は近しい部分もあるのかもなあ・・・とか感じたりもしたライブ
お互いが全力で刺し合うのが対バンの醍醐味ならば、それを最大限に感じた対バンでございました。
ありがとうございました!!!!!!



















eastern youthもまたもピークを更新する格好良さでしたが、
fOULも凄く格好良かったな~
観る度に迫力が増してる感覚がありますし、
最新の最高のfOULで思い出の楽曲を聴けたのはすっごく良い経験になりました
ロックには色々なタイプのロックがあるけれど、かつて大地さんがサンボマスターとの対バンで
語っていた様にfOULみたいなつかみどころがなくて良い意味で奇妙なロックもあるし、
そんなfOULの様なロックが自分には必要だな、とも想えた一夜でした。
自分の音楽遍歴はこれで良かった。
そう実感出来る日々はそれはそれで幸福なのかもしれない.....ですね。ある意味。




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