今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

エサやりおばさん

2016年10月22日 | ノラたちの幸せを願って
先日来店したお客さんがニャーとシャッポを見て、
「あらぁ、あなた達ここにいたのォ。 まぁ、首輪までつけてもらって、よかったねぇ」
と感慨深げだったとのこと。
何でもその人によると二匹は、野良猫の生息地として知られる春の道ではなく、反対方向にある公園池の近辺で昨年の春に生まれたらしい。その場所にはエサやりおばさんもいて、そのときはたくさんの子猫が生まれたけど今はほとんど見ないそうだ。

      
         ニャー(右)とシャッポ(9/26の記事より再掲)

二匹のおかげで、お店に少しづつニャンコ情報網ができつつあります。


昨日は野良猫達の過酷な実態について少し書きました。
ノラへのエサやりについての問題提起は、ネット上でも本当に多い。以前にやっていたテレビ番組の調査によると、確か77%の人がエサやりに反対との結果だった。

自分は言うまでもなくノラの味方の一人だけど、エサやりに反対する人の気持ちもわかる。
もしそれがニャンコじゃなくてゴキブリだったら、自分も反対するだろうし。

でもやはり、目の前で死にかけて助けを求めているニャンコを見捨てろと言うのは、何かおかしい。 そう教わった子供が大きくなったら・・、最近の凶悪犯罪ニュースを見るにつけ不安にもなる。エサを与えたなら、(そのニャンコに対する)全ての責任を持つべきだという議論も、そうだろうか。

その一匹が死ねば、(そのニャンコが将来生産する)不幸なニャンコ達の数を減らすことができる。そういう理屈なのだが、それでいいのだろうか。

ここはひとつ、感情論ではなく建設的にいってみよう。

今はひと昔前と違ってノラの救済活動をしている人や団体も多いから、とりあえずの急場を助けてあげて、あとはそういったボランティアの人達に託すよう推奨する、というのはどうだろうか。

「エサやり禁止」の看板を立てるのではなく、「野良猫を見つけたらまず助けてあげて、○○○まで連絡下さい」と告知する。(○○○は保健所ではない)

確かにノラの数を減らすことは、彼等自身にとってもいいことだ。しかし、だとしても、殺処分なんてもってのほかじゃないか。 殺処分や実験に使われる猫たちの哀しげな表情を集めた写真集、それをまともに見れる人なんていないだろう。100歩譲って、増えすぎた野生動物を対象に狩猟を認めても、ニャンコを殺してはいけないのです。何故なら、ノラをこの世に生んだのは我々人間だから。

そもそも、野良猫にエサを与える人が非難されること自体おかしいのだ。
非難されるべきは、安易にニャンコを捨てた人達だろう。
ブリーダーや一部のペットショップは利益目的でニャンコを"生産"して、でも売れ残ったら、一体どうするのか。

ノラを生み出すこの社会の仕組み、人間のエゴを放置したまま、このエサやり賛否の議論を何回繰り返しても、結論なんて出るはずもないのです。

私の理想;
◆全国各地にシェルター(200㎡以上)を作って、すべてのノラ達がそこで暮らす。
◆ブリーダーの人達はシェルターのスタッフになる。
◆ペットショップではシェルターの元ノラ達を販売する。
(避妊、去勢手術前の猫は販売しない)
◆ニャンコの飼育は免許登録制とする。
◆運営資金は売上と国市町村の補助金でまかなう。


・・・こりゃ確かに簡単ではないな。ペットショップだけでなく猫カフェとか関連業界の問題もあるし、動物実験なくして新薬が開発できるかと言われたら答えを知らないし。

でもとにかく、できることから始めてみよう。
ただ、犬猫を器物とする日本の法律は何とかしてほしいな。


※昨日は当地役所の、ノラ達の避妊去勢の取り組みについて不満を述べてしまいましたが、役所が動物愛護団体とともに野良猫の保護、里親探しに一役買っているのも事実なので書き加えておきます。また、ほとんどのブリーダーやペットショップの人達も、(もちろんニャンコが好きだから)一匹残さず最後まで面倒みていることと確信しています。

      
           二匹は今日も穏やかに過ごしています

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