いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

血が通った言葉。 a streaming blood in word like a streaming blood in body

2020-11-23 20:09:44 | 日記
 (1)言葉に「血が通っている」というのがある。医者から「先生がちゃんとやるから」とか「先生も誠心誠意やる」と言われると病気に苦しむものにとっては熱意、誠意が伝わってきてこれほど励み、励ましになるものはない。

 言葉に血が通っていると実感する。これは天性のもののようで、生まれ、育ち、家庭、親、人格、人間性が栄養、素養、感性となって開花しているもののようで、とってつけたものではなくそうなら深刻な時、場面ではこうはいかないだろう。

 (2)「お役所仕事」というのがあるが、四角四面にどうでもいいようなことでもこうでなければならないというマニュアルどおりの対応で、それはそれで公平、公正、平等に正しいものではあるが、オンリーワンではなくこうでもいいんじゃないかというオルタナティブ(aiternative)もあるわけで、いつも正解は一つではなくいくつかあるという場合でもお役所仕事はマニュアルどおりのオンリーワンにこだわることがある。

 (3)言葉に血が通っていないと感じるもので、社会、企業では笑いものになる。それが集約したのが国会。国会本会議、委員会審議での首相など答弁、演説、説明は官僚作成の答弁書、演説原稿をただ読むだけで本人も多分理解していないから、平気で読み間違いをして趣旨とはかけ離れた意味となり、本人も照れ笑い、失笑を買うことになる。

 (4)エビデンス(evidence)として重要な案件の趣旨を伝えたいことを間違いなく述べるためには(後の追及のために)手法として必要なこともあるが、後になってアレも抜けたなかったではすまないこともあり、原稿棒読みはひとつの方法論ではあるが、いつもこうでは言葉に血が通っていないから空疎で真意が伝わらない。

 (5)印象にも心の隅にも残らない空文、茶番になる。冒頭の医者は高い専門知識、見識、技術、博識はもちろん必要だが、それと同じように患者に対して言葉に血が通っていることが大切だと感じる。

 それが若い医者からだと実になおさらに頼もしく信頼、信用もして、任せてみようということにもなる、励ましにもなる。

 (6)そういう医者は自らの専門分野だけでなく広い博識、知識に裏付けられた多方面の対応にも優れていて大いに助かることもある。「先生がちゃんとやるから」とか「先生も誠心誠意やるから」と血の通った言葉で言われるとこれほど心強いものはない。

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