明日は忘年会なので、もうラジオNIKKEIの予習に入ってます~
血統・配合で能力や強さを概ね説明ができるのが「一流馬」で、「名馬」というのはそういう想像の範ちゅうをちょっと超えたところにあって、イイトコドリの、都合のいい発現をしているものなのだ…というのが持論です
後駆はFair Trialなのに前駆はHalo≒Sir Ivor的で、強く速く蹴れて大きく走れるディープインパクトとか、体型はノーザンテーストなのに体質は柔らかくて、ドリームジャーニーと同じぐらい俊敏なのにドリームジャーニーよりストライドが伸びるオルフェーヴルとか、そういう“なのに”な発現をしてしまったからこそ、「名馬」なのだと
ただし繁殖としては、“なのに”は伝わりにくく、“だから”は伝わりやすいというのはやはりあります
前に「Roberto的ではないシンボリクリスエスからRoberto的なランフォルセをつくる方法」で
Seattle Slew的な要素が主にONになったシンボリクリスエスからRoberto的な要素を引っ張り出すには、ミスプロ持ち牝馬との配合でBramalea≒Gold Diggerのニアリークロスにするか、Sadler's Wells=Fairy King≒Nureyev持ち牝馬との配合でNashua≒Nantallahのニアリークロスにするか、この二つがとりあえずは有効
と書いたのですが、母系にSadler's Wellsを持つシンボリクリスエス産駒は、RobertoとSadler's Wellsを通じるtNashua≒NantallahとHail to Reasonのクロスによって両者のパワーの要素がONになりやすく、この配合パターンはこれまで中央に42頭が出走していて、平地賞金獲得ベスト10をあげるとブルーミングアレー、ニシノジャブラニ、ネオスピリッツ、ナンヨースラッガー、ヤマニンソルファ、エレガントマナー、ニシノルーファス、ニシノエモーション、ヤマニンファンシー、そしてエピファネイア
この42頭の芝コース別連対率を出してみると
東京[5.4.8.36]17.0
中山[4.3.3.17]25.9
京都内[2.1.1.12]18.8
京都外[1.2.2.6]27.3
阪神内[1.2.0.11]21.4
阪神外[1.0.1.9]9.1
ローカル(外回りと新中京除く)[6.6.4.26]28.5
と、やっぱり内回り内回りの機動力ありますやん…というデータが出てきます
またSadler's Wellsの全弟Fairy Kingを母系に持つシンボリクリスエス産駒は、ソーマジック=サトノエンペラー姉弟やダームドゥラックなど9頭が出走し、やはり中山や札幌函館の成績が良いんですよね~
ちなみにRobertoとSadler's Wellsを併せ持つ馬にはスノーフェアリー、ヴィクトリー、ブルーコンコルド、エイシンアポロン、トウカイトリック、テイエムアンコールなどがおり、またRobertoとFairy Kingを併せ持つ馬にはロックドゥカンブ、コスモヘレノス、トランスワープなどがいます
エピファネイアはシンボリクリスエスよりはシーザリオに似た馬やと思いますが、ナスキロクロスらしい柔らかな体質で可動域が大きく、京都外回りでスピードに乗ったら本当に優雅でダイナミックなフォームになり、あれを見たらこれはもう明らかにダービー向きやんと言いたくなりますが、京都2歳は超スローをインから抜け出しただけとはいえ内回りでも思った以上の反応と機動力をみせ、たしかに飛節の形とかトモの蹴りなんかはRoberto的やなあ~と思わせるところもあるのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104155/
Roberto×Sadler's Wells的なパワーと機動力、Kris S.≒HabitatにSeattle Slewが絡むナスキロ柔さ、普通なら噛み合いにくいこの真逆な資質が、イイトコドリで都合よく噛み合ったのがエピファネイアだとすると、これはもしかしたら“なのに”で語らなければならない馬なのかもしれない…と
そこがレースの見どころの一つでしょう
あああ…ここまで書いてきてふと思い出した、トモはRoberto“なのに”、ナスキロ柔くストライドを伸ばす牝馬が角居厩舎にいたことを…
Roberto的ではないシンボリクリスエスからRoberto的なランフォルセをつくる方法
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/da4601dbe7ff6719549624a46946e28e
ただ天気予報がちょっと微妙ですが…
「なのに」、「だから」は上手い表現ですねえ
その前の宝塚…?オルフェーヴル出るかなぁ。
エピファネイアはウオッカと同じ厩舎だからもしや…。かなりハードル高いな(^_^;)
道悪と急坂を軽くクリアするようなら、もう負ける条件がなくなってしまうような(^ ^;)
エピファネイア、盛り上がってますなあ (^_^;)
ただ、初戦、2戦目とかなり折り合いにいっくんが苦労してましたね。
鈴木調教助手のインタビューも、
http://column.keibalab.jp/interview/stabler/689/
そのあたり、普段から試行錯誤があるようです。
さっさんは現時点では、一息入れたラウンドワールドの成長が楽しみです。
個人的には、キズナには大きなストライドを生かして、将来ナリタブライアンのようなレースをする馬に成長してほしいと夢見ているのですが。
当日は、ダイワレーヌのデビュー戦も含めて現地観戦したいと思っています。
一ついうと、私は決してキズナはストレッチランナーとは思ってなくて、あれは哲っちゃんが走る馬だから大事に乗ってただけで、むしろエピファネイアを負かすとしたらここしかないんじゃないか…という見方すらしてますよ