急坂小回り適性を増す「サドラー×Roberto」

「サドラー天国」「エイシンチャンプとForliとNantallahと弥生賞」「Fairy King的なファルブラヴ牝駒たち」と書いてきてふと思ったのですが、とすると、Sadler's Wells系(Fairy King系)とRoberto系が出会うと、急坂小回り指数はより高くなるにちがいない…と

というのも、Fairy Bridge(Sadler's Wells,Fairy Kingの母)とRobertoは、Hail to ReasonとNantallah≒Nashuaが共通するからで、両者のパワーを増幅するにはかなり効果的と考えられるからです

┌Nasrullah
Nantallah
│　┌Gallant Fox─Sir Gallahad
│┌Flares
││└Flambino
││　└Flambette
└Shimmer

┌Nasrullah
Nashua
│┌Johnstown
│││┌Sir Gallahad
││└La France
││　└Flambette
└Segula

そこでFairy BridgeとRobertoを併せ持つ馬を検索してみると、抽出された中央出走馬は555頭で、以下のような顔ぶれがいます

ブルーコンコルド,ヴィクトリー,ロックドゥカンブ,トウカイトリック,マイネルスケルツィ,エイシンアポロン,テイエムアンコール,ホワイトピルグリム,エリモピュア,ティアップゴールド,ソーマジック,ロードフォレスター

で、これらの芝オープンのコース別成績はというと(％は連対率)

東京(3.6.7.49)13.8％
中山(5.8.9.38)21.7％
京都内(0.0.0.6)0.0％
京都外(3.2.4.26)14.3％
阪神内(2.4.5.20)19.4％
阪神外(0.0.5.3)0.0％

京都外の3勝のうち2勝はトウカイトリックの万葉Sですから、これは明らかにコース適性というより距離適性の勝利ということで、この結果からはやはり、急坂小回り指数が高い配合といえるでしょう

あともう一つ気づいたことは、この組み合わせを持つ活躍馬は牡馬ばかりで、牝馬でオープン級といえるのはエリモピュア、ソーマジック、タイムウィルテルぐらいでした。パワー増幅配合なので牡馬のほうが成功しやすいようです

弥生賞の登録馬では、エイシンアポロン(父Rahy,母父Sadler's Wells)とコスモヘレノス(父グラスワンダー,母父エリシオ)とミッションモード(父Galileo,3代母の父Roberto)がこの組み合わせで、現実にどれも中山で最高パフォーマンスを出してきていますが、エイシンアポロンはどう見てもマイラー体型だし、コスモヘレノスはちょっと能力的に足りないという印象で、ミッションモードはリリエンタールが連闘してくるのでどうやら回避のようです

このデータを出すなら中山記念の前にやるべきでしたね。今さらテイエムアンコールの名前を出されてもなあ…と(^ ^;)