栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

前駆で下る菊

2016-10-17 16:18:57 | 血統予想

メタボ博士んとこは競馬バカップルで野球(ハム)バカップルなので、昨夜はウインズではなく当然札幌ドームへ(・∀・)



京都の長丁場は、3角からの下りでいかに惰性をつけてロングスパートできるか

昨年の菊花賞のゴール前の叩き合いは、それを改めて思い知らされたレースでした

ラトロ肩で掻き込んで走るリアファルがPrincely Gift的な前駆の良さで走るキタサンブラックに差されたのは、最後はスタミナの差じゃなくて前肢が伸びるかどうか、菊花賞のゴール前はそれなんですよね

リアファルの姉マリアライトが稍重のエリザベス女王杯を勝ちきったように、下が渋れば掻き込み走法にも優位さが出てくるんですが、良馬場で下りからゴールまで4F速い脚を要求される競馬では、下りから惰性がつきやすい走法のほうが優位なのは揺るがない

いつでもどこでも名馬のオルフェーヴルはともかくとして、キタサンブラックもトーホウジャッカルもエピファネイアもゴールドシップも、前駆の可動が大きくて前肢がきれいに伸びるのは共通していて、高速菊花賞で要求されるのはまずこの“前で下る力”

キタサンとゴルシは主にPrincely Giftから、トーホウとエピファはスペシャルウィーク経由のTom Foolクロスから、この前駆の可動の良さを受け継いだといえます

何度か書いてますが、Princely Gift、Tom Fool、Sir Gaylord≒Secretariat、あとRound Tableも入れてもいいかな、ここらは京都コースを上手に下れる前輪駆動や体質の柔らかさを伝える血でしょう

コメント (7)
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10/15,16の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2016-10-17 13:11:15 | 共有クラブ

■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したヴィブロス(牝3歳)が日曜京都11R秋華賞(G1・芝2000m)を勝ちました。

◎ヴィブロス(牝、母ハルーワスウィート)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106007/
ヴィルシーナの全妹で、伯父のマーティンボロやフレールジャックとは父ディープも同じ3/4同血の間柄。Halo≒Sir Ivor≒Red God3・5×4・5・5、Northern Dancer5×4で相似配合的だが、父も母も「1/2米,1/2欧」なので血脈構成のバランスも良い。早期から動けて、フワッとした機動力が武器でスローの1800mが鬼というタイプだから、本馬も期間内にシッカリ稼いでくれそうだ。(望田)

◎ヴィブロス(牝・母ハルーワスウィート)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106007/
ヴィクトリアマイルを2連覇したヴィルシーナの全妹。母ハルーワスウィートはMr.ProspectorとNureyevの組み合わせ、Blushing GroomとNureyevの組み合わせを持ち、4代母にはGlorious Songが入る。これらはすべて父と相性のいい配合パターンで、それぞれ多くの活躍馬が誕生している。また、フレールジャックとマーティンボロの兄弟とは4分の3同血の関係となる。どこをどう切ってもディープインパクトの走る配合パターンにあてはまるので、馬のデキがよほど悪いものでないかぎり、高確率で走ってくるはずだ。(栗山)

■土曜新潟1R障害未勝利 ルートヴィヒコード(ディープ・望田・栗山)
■土曜新潟6R500万下 ケイブルグラム(ディープ・栗山)
■土曜東京8R1000万下 レッドサバス(一口・栗山)
■土曜東京9Rプラタナス賞 エピカリス(一口・栗山)
■土曜東京11R府中牝馬S3着 スマートレイアー(ディープ・望田)
■日曜東京9R障害東京ハイジャンプ3着 タイセイドリーム(ディープ・栗山)
■日曜京都9RもみじS レッドアンシェル(一口・栗山)

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先週は栗の一口ピック馬2頭が新馬-特別を連勝

エピカリスはクリソライトみたいな中距離馬に完成するだろうと思っていますが、それにしても東京マイルでもモノが全然違うという勝ちっぷり
ゴールドアリュールのダート適性は主に母父Nureyev譲りですから、産駒の代においてもNureyevの血をどう増幅するかがまずポイントで、本馬やクリソライトやゴールドドリームなどのようにNureyev≒Sadler's Wellsをクロスするのもよし、コパノリッキーやエスポワールシチーやオーロマイスターのようにMr.ProspectorやRobertoを合わせる(Nantallah≒Nashuaのニアリークロスを重ねる)のもよし

レッドアンシェルはショウナンマイティと同じマンハッタンカフェ×Storm Catですからボルキロ柔さはあるんですが、こちらはTom Rolfe6×5の影響でやや肩が立っていて前駆は掻き込み気味で、これがマイラーとしてのピッチの速さ俊敏さを生んでいるというべきでしょう
だからショウナンマイティに比べると長い直線での斬れ味では見劣るけれど小回り内回りの機動力では上回るというタイプで、だから直線長いコースだとスロー希望で、あとデビュー戦を見てのとおり芝道悪は鬼でしょう

コメント (11)
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