栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

血統クリニック~新潟2歳S

2011-09-05 10:09:27 | 血統予想

競馬総合チャンネルでは「血統クリニック」と題して、毎週のメインレース(2歳3歳戦中心)の出走予定馬の血統解説をしています(木曜更新)
新潟2歳Sはこんな感じです

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 週末は台風接近とのことで、道悪もにらんでの前予想。

◆イソノルーブルの孫は好配合
 モンストールはオークス馬イソノルーブルの孫で、母イソノスワローはNorthern DancerとNasrullahとPrincequilloとBimelech≒Businesslikeをクロスする相似配合。母母母キティテスコはNasrullah3×3、父母ダイナシュートはHyperion4・5×5で、全体の血脈バランスがなかなか絶妙でアドマイヤマックス産駒としては満点の配合だろう。追って味があるので外1600mになるのはいいし、道悪も巧そうな血統だからひとまずこれが中心。

◆前受けしぶといDメジャー産駒
 ダローネガはダイワメジャー×ホワイトマズルだから、活躍馬が多いホワイトマズル×サンデーの逆形になる。この配合は「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の配合形になるので前受けでしぶとく、アサクサキングスやシンゲンをマイラー寄りにしたイメージだ。佐藤哲騎手とのコンビも合っている。

◆外回り向きSクリスエス産駒
 クリッピングエリアはウイングレットやエオリアンハープの半妹で、Seattle SlewとSecretariatを通じるボルキロクロス。胴長で柔らかなストライドは外回り向きで、中距離馬だから1600mは少し忙しいが、馬場が渋って時計や上がりがかかる決着なら距離不足はある程度相殺できそう。

 ジャスタウェイはスカイノダンの半弟。母母シャロンはCCAオークス勝ち馬で、叔父にトーヨーレインボー、叔母にエターナルビートがいる牝系。Nothirdchance≒Revoked5・6×7を持ち、このニアリークロスを持つハーツクライ産駒はわりと早い時期からパワーとスピードを発揮する。なかなか走る馬だが、距離はもう少しあったほうがいいか。

 ニンジャは母がHalo≒Moonscape≒Red God3・4×5なので、グラスワンダー産駒にしては柔らかく無駄のない走り。勝ちっぷりが良かったし距離延長もプラスだし、セイウンワンダーの再現があって驚けない。

 トウケイヘイローはゴールドヘイロー産駒で地味な血統だがなかなかの好配合で、母がミルジョージ×ノーザンテーストだから地力も秘めていて、馬場が渋れば穴にマークしたい一頭。

 クイーンアルタミラはタケノベルベットの近親で父がバゴ。オウケンサクラのようにしぶといタイプで相手ナリに駆けるだろう。

 フィロパトールはゴールデンキャストやオーシャンエイプスの近親で牝系のマイラー資質を受けているが、ジャンポケ×Wild Againだら脚質的にはHyperion的で粘りで走るタイプだ。距離延長はプラスでここもしぶとく粘りそう。

 ニコールバローズはゼンノロブロイ×フレンチデピュティだからアニメイトバイオと同じ配合だが、こちらは母母がNever Bend3×4なのでよりパワー型に出ている。道悪は巧そうだ。

 アドマイヤリリーフはワナやメデタシの近親で、母は相似配合でデインヒルのパワーとスタミナを増幅している。そこへフジキセキだから斬れも兼備しているが、距離はもう少しあったほうがいいか。

 ラフレーズカフェはポップロックやスピードリッパーの近親で、母父がSharpen Up系Trempolinoなので粘っこさで走るタイプだ。距離延長はプラスでそう差はない。

 オペラダンシングは母セイントリープレアがDrone≒Halo3×2で小回り1800mでスピードをみせた。体型走法は母似だがオペラハウス譲りの硬い体質も受けて、距離延長はプラスだが外回りよりは内回りがベターか。

血統クリニック~新潟2歳S(ボツ部分)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/94e362750808e3a14ec4995dd5a40588

コメント (2)
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